「バテレン追放令」の「十条」について

以下のコメントから。
→「キリシタンが日本の娘を奴隷として50万人も買った」という既知外テキストを信じている人がまさかいようとは

キム・テキョン 『天正遣欧少年使節団にも日本人奴隷について書かれているし、バテレン追放令の十条でも日本人奴隷の売買を禁止している。
コメ欄の奴隷貿易自体がなかった。みたいな書き方はおかしい。
当時の日本の有力な輸出品が、日本人奴隷だったし、朝鮮人も奴隷として輸出している。』

「バテレン追放令の十条」というのが、どうもネットの中ではうまく見当たらなかったので、図書館に行って調べてみようと思うためのメモ。
「天正遣欧少年使節団」に関しては、以下のところで言及しています。
→「50万人もの日本の若い女性がキリシタンや大名によって売り飛ばされた」という証拠の史料はなかなか見つかりませんでした
 あと、以下のところも参考に。
→教えて!goo 豊臣秀吉の「バテレン追放令第10条」と奴隷貿易をしていたキリシタン大名・天草四郎
 ウィキペディアには以下のように書かれているようですが、
→奴隷貿易 - Wikipedia
 ウィキペディアの「バテレン追放令」に資料として掲載されているテキスト(松浦文書の史料)には「日本人奴隷の売買を禁止」に相当するものが見当たらず。(五条までしかないみたい)
→バテレン追放令 - Wikipedia
 ということで、ぼくも少し調べてみますが、「バテレン追放令」の全テキストが見られるところはどこかにありますか。
 以下のところは現代語訳テキスト。
→バテレン追放令
 ここらへんあたりがヒントになるか。
→16世紀、キリシタン大名が、日本の若い女性を奴隷として南アジア、アメリカなどに大量に売り渡したといいますが、こうした日本人による日本人奴隷取引について詳しくわかる.. - 人力検索はてな

安野正幸の『バテレン追放令』に経緯が載っているかと思います。
というのも、国内向けの11か条(この中の十条で、日本人を南蛮に売り渡す(奴隷売買)ことを禁止する、とある)を初めて分析した書物として、山本七平氏も評価している(上記URL参照)からで、北國新聞の記事も、この書物を典拠としている可能性がありまづ。

 
 これは以下の日記に続きます。
→アルゼンチンに「日本人奴隷」は本当にいたのか