鳩山ブーメラン発掘メモと懺悔

ブーメラン発掘

 2008.1.21⇒衆議院会議録情報 第169回国会 本会議 第2号

○鳩山由紀夫君 皆さん、民主党の鳩山由紀夫です。
 私は、民主党・無所属クラブを代表して、福田総理の施政方針に対して質問いたします。(拍手)

 道路特定財源は、道路整備が最優先だった五十四年前の昭和二十九年に創設され、暫定税率は三十四年前の第二次石油ショックへの対応として導入され、そのまま既得権化しています。自民、公明の政府には、この硬直した構造を変えるつもりは全くありません。原油高に苦しむ国民の皆さんの声は、自公政権には届かないのであります。
 民主党は、道路特定財源を現地の地方のニーズに合わせて社会保障や教育などにも使えるように一般財源化をして、期限を迎えた暫定税率は廃止します。民主党は、この国会を生活第一・ガソリン国会と位置づけています。

 今国会において政府は、道路特定財源の暫定税率維持を初め、国民生活を無視した旧態依然たる法案を幾つも用意しています。
 しかし、政府・与党がそのような筋悪法案の成立を期せば、再議決という緊急事態、異常事態を想定した制度に訴えるしかないという事態は、何を意味するんでしょうか。今日の自公政府に政権を担当する能力がないということのあかしではありませんか。

 2009.12.3⇒【鳩山ぶら下がり】環境税導入「国民が認めれば…」(3日夕) (3/7ページ) - MSN産経ニュース

 「私が申し上げたのは、暫定税率の議論は前から行っていて、暫定税率は廃止すると民主党は選挙でもうたってきた。したがって、暫定税率を廃止して同じ額を平行移動して、環境目的だから許してくれみたいな議論をしても、一方で、本来ならばしなきゃならない増税の議論を行わないで国民の皆さんに認めてくださいと言っても、それは許されない話でしょうということを申し上げています。そのことを、昨日も講演でも申し上げましたし、藤井大臣がたにも申し上げています」
 「すなわち、約束した暫定税率はまずは廃止をするということを行わなきゃいけない。時間的にズレるかズレないか。それは増税の議論をしっかりと国民の皆さんに行って、『分かったよ』。国民の皆さんが認めていただければ、あるいは、われわれの結論を出すことができれば、それはそれでいいと思います」
 「しかし、それをやっぱり、きちんとした議論を行わないで、そのままずらすような、『平行移動して許してください。財源が足りないからしょうがありません』みたいな議論は、やはり、国民の皆さんには認められないだろう。そう申し上げているんです」
 「したがって、やはり新しい税を議論するわけですから、政府税調で行っていただいているわけですから、あまり中に入るつもりはありません。結果として増税になったり、何も変わらなかったりと言うような話は、私はなかなか国民の皆さんが納得されないんじゃないかと思っています」
 −−藤井財相にはガソリン税を下げるように話したのか
 「これは同じ額、平行移動するような話は無理でしょうということを申し上げました」

脈絡のない大転換

 ⇒ 2009.12.21⇒【鳩山ぶら下がり】(1)暫定税率維持「率直にお詫びしたい」(21日夜) (1/3ページ) - MSN産経ニュース

 「今申し上げましたように、私も、国連、9月に参りましたけれども、この間もコペンハーゲン、行って参りました。この地球環境問題、25%削減を温暖化ガス(で)するという思いのもとで、いろいろと環境の問題を世界で考えていく中で、今ガソリンの価格などは割と低位で安定をしているという状況であります。このような中で、国民の皆さんの思いもだいぶ地球環境に対してやさしいお考えを持ってこられたということもあって、ライフスタイルの変化なども考えて、やはりこういう時期に暫定税率、確かに私ども、党としてはマニフェストでうたったことではありますけれども、そのマニフェストに沿えなかったということに関しては、率直におわびを申し上げなければならないと思いますけれども、現実問題を考えていく中で、まずは地球環境を守ろうではないかという、国民の皆さんのさまざまな意思も大事にさせていただいて、暫定税率を維持したいと決めたところであります」

メモリアル

 ⇒民主党:暫定税率廃止に向け「ガソリン値下げ隊」始動

 最後に川内「ガソリン値下げ隊」隊長の掛け声の下、暫定税率廃止でガソリン値下げに向けて「ガンバロー」三唱を行い、街宣を締めくくった。

 ⇒2009年7月30日 鳩山党首 マニフェスト実現できなかったら引退する

当然のことながら公約が実現できなかったときは、政治家としての責任を取ります。言うまでもありません。

 マニフェスト(工程表)⇒http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2009/pdf/manifesto_2009.pdf

懺悔

 鳩山さん⇒FNNニュース: 鳩山首相、マニフェストの柱の大転換を陳謝 22日にも臨時閣議で税制改正大綱決定へ

3日、鳩山首相は「暫定税率を廃止して、また同じ額を平行移動して、『許してください』と、財源が足りないからしょうがありませんみたいな議論は、やはり国民の皆さんには認められないだろう」と述べ、あくまで暫定税率の廃止を目指していた。

鳩山首相は「マニフェストに沿えなかったということに関しては、率直におわびを申し上げなければならないと思いますけれども」と述べた。

 その他のみなさん⇒時事ドットコム:「現実的な選択」「申し訳ない」=閣僚から発言−暫定税率維持

 仙谷由人行政刷新担当相は「首相がリーダーシップを発揮して決断したことを多としたい」と支持する考えを表明。
 北沢俊美防衛相は「現実的な選択で、ぜひ国民に理解いただきたい」と述べた。
 社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は「やむを得ない。今の状況では妥当ではないか」との認識を示した。
 また、衆院選マニフェスト(政権公約)に反することに関しては、
 菅直人副総理兼国家戦略担当相、長妻昭厚生労働相が「約束を守れなかったことは大変申し訳ない」「国民の皆さま、期待をされていた方には申し訳ない」とそれぞれ陳謝。
 中井洽国家公安委員長は「地方の圧倒的な支援があっただけに大変残念。苦渋の判断だろう」と指摘した。(2009/12/22-13:01)