いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。


「私は魔法少女じゃなくていい……ただの人殺しでかまわない」

日食、月食、金星と全て曇りとか(´；ω；`)ﾌﾞﾜｯ



こたつ撤去。
机は通年で使っているので布団とコードだけですが。

「魔法少女育成計画」遠藤浅蜊（このライトノベルがすごい！文庫）

ライトノベル

魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)
魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)

大人気ソーシャルゲーム『魔法少女育成計画』は、数万人に一人の割合で本物の魔法少女を作り出す奇跡のゲームだった。幸運にも魔法の力を得て、充実した日々を送る少女たち。しかしある日、運営から「増えすぎた魔法少女を半分に減らす」という一方的な通告が届き、１６人の魔法少女による苛烈で無慈悲なサバイバルレースが幕を開けた……。
第２回『このライトノベルがすごい！』大賞・栗山千明賞受賞作家の遠藤浅蜊が贈る、マジカルサスペンスバトル！


中身がおっさんの美少女の次は魔法少女でバトルロワイヤルか。作者の頭ん中はどうなってんだｗ
そのまま小さな女の子向けの着せ替えゲームなどに使えそうなキャラクターデザインで、やってることは人間のエゴがむき出しの殺し合いという第一印象からもの凄いギャップなのだが、中身はさらに黒かった。
バトルシーンもなかなかに血生臭いが（個人的にはここは苦手）、それ以上に総勢１６名の群像劇の形で綴られていく心理描写が壮絶。
裏切りや騙し合いは当たり前、驕ったものは蹴落とされ、友情や愛情が悲劇を生む容赦も救いもないストーリーの中で浮かび上がる人の心の弱さ。初めから性格が破綻している者、死を目の前にしても冷静な者、相手を貶めることに快感を覚えていく者、追い詰められて壊れていく者など極限状態での人間の描写が生々しい。か弱い心優しい少女が最後にはハードボイルドな雰囲気になるのも納得。
欲を言えば、魔法少女たちに各々一つ与えられた能力をもっと上手く使ってくれれば、さらにゲーム性が増して面白くなったのにとは思うが、心理描写がメインだしキャラも多いから仕方ないか。
後半になって一気に加速し全く気が抜けなくなる展開と極限の緊張感、ゲテモノではあるが夢中で読ませる引き込み力のある作品だった。新人賞でも続けることを前提で書かれたものばかりの昨今で、一冊で一つの作品として綺麗に収まっているのも好印象。ダークな話が好きな人は是非。

ナビスコ杯　予選Ｂ組

スポーツ

札幌　０−４　清水


ひっさびさの快勝！
アウェイなのに相手のシュート１本（枠外）というほぼ完封ゲーム。
Ｂ組首位になったのも嬉しいが、下降の一途だったリーグ戦の巻き返しの起爆剤になってくれればなお嬉しい。
河井＆石毛、公式戦初ゴールおめでとう！