翻るのは心だけにあらず――「バジリスク ~桜花忍法帖~」7話感想
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才蔵の忍法・百目、八郎がいないと意味が無いのでは……と思ったが、そうだとして八郎のための忍術であるのはむしろ彼の喜びかなとも思ったり。
バジリスク ~桜花忍法帖~ 第7話「忠長、翻心す」
© 山田風太郎・せがわまさき・山田正紀・講談社/桜花忍法帖製作委員会

「バジリスク〜桜花忍法帖〜」7話を視聴、今回の副題は「忠長、翻心す」。翻心、翻る、反転する。江戸城に忍び込んだ滑婆が上下反転した動きを見せるように、様々なものが翻る。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年2月20日
将軍家召抱えの黒鍬衆が忠長を襲ったとなれば、将軍が忠長を殺そうとしたのではないかと考えるのは自然の道理だ。しかしその分かりやすさこそむしろ罠ではないか、と転寝は思考を翻らせる。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年2月20日
忠長に謀反を勧めた成尋は、森でも動かなければ失敗は無いと語った。到底あり得ない筈のその事態は猿によってあり得る事となる。「あり得ない」が「あり得る」に翻る。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年2月20日
また、鳳輦寄進のために忠長が工面した資金は、成尋衆によって叢雲という城にも鳳輦にも見える物と化す。安寧のために用意したものは、忠長の謀反を勘ぐらせる危険物へと翻る。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年2月20日
そして、最たる翻りは忍びと徳川家の関係だ。忠長は頼みと言いつつ有無を言わさず命に従わせる気でいる。しかし八郎は断るどころか、これ以上自分達に甘えるなとすら言い放つ。まるで上下関係が翻ったかのよう。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年2月20日
かつて和睦しようとしていた甲賀と伊賀は、徳川家のためという命によって敵対関係へと翻った。しかしその出来事を経て、同じ命はむしろもっとも聞きたくない命へと翻る。「徳川家ごときのために」。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年2月20日
才蔵の術によって見る/見ないを翻らせて包囲を脱した八郎は、かくて忠長のもっとも頼む相手から秘密を知った絶対に殺さねばならない相手へと翻る。果して、どのような経緯が彼の足を成尋衆に向けて翻させるのだろう。#桜花忍法帖
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年2月20日
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