橋本 宗明

橋本 宗明

Hiroaki Hashimoto

日経ビジネス編集委員 日経バイオテク編集委員

1987年京都大学農学部卒業、同年日経マグロウヒル社(現日経BP)に入社。医学雑誌の日経メディカル、医療経営誌の日経ヘルスケア、健康誌の日経ヘルス、日経ビジネス、日経バイオビジネスなどを経て、2006年にバイオ産業の専門ニューズレター日経バイオテクの編集長に就任。以来、一時薬剤師向けの日経ドラッグインフォメーションの編集長を務めるが、10年以上にわたって日経バイオテク編集長を務め、日本のバイオテクノロジー産業や医薬品業界の研究開発と産業化の動向を報道してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネス電子版に記事を最後に執筆した時点のものです。

この著者の記事

リリーvsノボ 肥満症治療薬、日本でも激突 市場創出の期待と懸念

橋本宗明が医薬・医療を読む

リリーvsノボ 肥満症治療薬、日本でも激突 市場創出の期待と懸念

米イーライリリー・アンド・カンパニーが開発した肥満症治療薬「ゼップバウンド」が2024年12月に厚生労働省の承認を取得した。単なるやせ薬ではなく、肥満に伴う健康障害を改善するというのがポイントだ。デンマーク・ノボノルディスクの「ウゴービ」は24年2月に承認取得済みで、日本でも肥満…

武田薬品、株価低調の理由 研究開発型から事業開発型へ転換の成否

橋本宗明が医薬・医療を読む

武田薬品、株価低調の理由 研究開発型から事業開発型へ転換の成否

武田薬品工業は、研究開発に関する投資家向けイベントを開催し、後期開発品の充実をアピールした。しかし過半の品目は開発が進んでから外部から獲得した品目だ。研究開発部門を縮小し、候補品の獲得交渉に重点を置いた事業開発型の会社になろうとしているようだ。

エーザイ、認知症治療薬の次は「まん延する顧みられない熱帯病」

橋本宗明が医薬・医療を読む

エーザイ、認知症治療薬の次は「まん延する顧みられない熱帯病」

エーザイは、顧みられない熱帯病に対する治療薬開発を目指す非営利組織(NPO)のDNDiとパートナーシップを結び、アフリカのスーダンでマイセトーマ(菌腫)の治療薬を開発中だ。現在、スーダンの規制当局に承認申請すべく準備中で、申請資料はほぼ調った。

イーライリリーなど肥満症治療薬が絶好調 肝炎・認知症などにも効果ありか

橋本宗明が医薬・医療を読む

イーライリリーなど肥満症治療薬が絶好調 肝炎・認知症などにも効果ありか

売上高を急拡大させている肥満症の治療薬。肥満や糖尿病だけでなく、様々な疾患に対して開発が進められているのはどうしてか。米リリーの幹部に聞いた。

「アルツハイマー病の予防も可能に」ドナネマブ開発の米イーライ・リリー幹部

橋本宗明が医薬・医療を読む

「アルツハイマー病の予防も可能に」ドナネマブ開発の米イーライ・リリー幹部

2番目の早期アルツハイマー病の治療薬として日本で承認された米イーライ・リリーの「ケサンラ」(ドナネマブ)。同社で研究開発をリードするダニエル・スコブロンスキー氏に、アルツハイマー病克服への展望を聞いた。

“HIVの予防薬”「ツルバダ」が承認 新規感染者ゼロ実現へ前進

橋本宗明が医薬・医療を読む

“HIVの予防薬”「ツルバダ」が承認 新規感染者ゼロ実現へ前進

エイズウイルスへの感染リスクの高い人が毎日飲む予防薬が日本に登場した。検査の普及や経済負担など、普及に課題はあるものの、国連関連機関が掲げる2030年の流行終結に向けて大きな武器になりそうだ。

中外製薬奥田社長 VS DeNA南場会長「起業で人生を面白く 去る者は引き留めるな」

経営者リレー対談

中外製薬奥田社長 VS DeNA南場会長「起業で人生を面白く 去る者は引き留めるな」

ディー・エヌ・エーの南場智子会長が指名したのは、中外製薬の奥田修社長CEO。中外製薬は2023年、米ボストンにコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を設立。奥田氏の下、自前主義から外部連携でイノベーション創出を加速する方向にかじを切った。そんな奥田氏に、米国で活躍するベンチャ…

[新政権の宿題]製薬協・上野裕明会長「薬価制度など改革の流れを止めるな」

新政権の宿題

[新政権の宿題]製薬協・上野裕明会長「薬価制度など改革の流れを止めるな」

薬価制度改革をはじめ、岸田政権下では革新的な医薬品の研究開発を後押しするような諸施策が打ち出された。日本製薬工業協会の上野裕明会長は、これら施策は第一歩に過ぎず、継続が不可欠だと唱える。

エムポックス広がるアフリカ、感染症対策が急務 「日本企業にも商機」

橋本宗明が医薬・医療を読む

エムポックス広がるアフリカ、感染症対策が急務 「日本企業にも商機」

スイス・ジュネーブに本部を置くグローバルヘルス組織のユニットエイドの事務次長にインタビューした。アフリカなどの低中所得国の市場に日本企業も積極参加するよう求めている。

医療用大麻でスタートアップが始動 大麻取締法が12月施行

橋本宗明が医薬・医療を読む

医療用大麻でスタートアップが始動 大麻取締法が12月施行

医療や産業での大麻草の適切な利用を目的とする大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律が2024年12月に施行される。これを商機と捉えたスタートアップが動き始めている。