前回の続き..

"大衆の無意識を意図的にコントロールするリーダーをシステムの一部として創造する"

という内容の合田の卒論に、素子たちはピンと来る訳です

「笑い男事件を構造解析したような内容ね」

との素子の台詞通り、sacでの要"個の消失"についてサラッと簡潔にまとめられてます

でもこれが書かれたのは笑い男事件よりもずっと前であり、合田はその後情報倫理や応用情報論などを学び一度民間に就職している

それが今や義体技術やマイクロマシン製造でその名を知らない者はいない超多国籍企業"ポセイドン・インダストリアル"

今の"大日本技研"だった..


その頃荒巻は、久保田の元へ向かっていました

通信を切った後の荒巻の溜息は
「あまり公の場で会うのもなんだしなぁ」と漏らした久保田への複雑な心境からきているんじゃないかなと思います

それはまた下の方で..


ここでバトーとトグサが素食、所謂スーシー(中国語で菜食)の僧侶達が独自に編み出した"野菜などを魚や肉に似せて調理した料理"を挙げ、

サイボーグ食が生まれた過程を垣間見る事が出来る様になってます

これは別のエピソードでやったので省きまっす


チャンネルw3では今回の"個別の十一人"テロの討論番組が進行していました


"政策目標を失った政府の怠慢が個別主義者の台頭を促し、義心に答えを見出す過激因子が登場してきた"

と言うことでいいのか?と言う司会者に対し、真っ向から反論する男"士橋"

十と_の間が離れていて、あからさまに十一と読めるようになってますね..まずこの男の台詞を引っ張りましょ


「今の政権が弱いから出てきた訳じゃない。

現政権が発足する前から国防族議員は"新日米安保"の締結を考えていた

今ならアメリカからinitiative(主導権)を奪える、と

個別主義はその流れに並行して既にあった

インディビシュアリスト(個別主義者)達を過激にさせたのは税金を食い潰す300万の難民

いい加減奴等をなんとかしなきゃならない時期にこの国は来てるって事ですよ」




ここでちょい脱線




現在でも安倍首相率いる自民党が推し進める"安全保障関連法案"

自衛隊の活動範囲が事実上大幅に広がり、"戦争法案"などと批判されていますね

家にもよく"戦争をする国にしてはいけない"などとでかでかと印刷されたチラシがマメに入って来るようになりました

なんて言ったらいいか...

政治の"主導権"争いにしか見えないんですよね

だから野党が批判の声を挙げればあげるほど、国民は..と言うか私は冷めていくのを感じます

その"謳い文句"に踊らされ、プラカードを持ちデモ行進をしている人達にも..

まずそれは置いといて、私はこの士橋の台詞にちょっとピンと来るものがあったんですよね


"今ならアメリカからinitiativeを奪える"

攻殻機動隊では大日本技研が生み出した放射能除去技術"日本の奇跡"の開発があるので、もしかしたら世界のパワーバランスをひっくり返せる?!と期待も持てますが

今現在では、"アメリカから事実上の独立"をすぐ実行するのは当然無謀ですね..と言うか無理です

"帝国主義支配からの脱却を望んでいる"と言う目標が、今後何十年後という長い時間を掛ける(戦後100年の節目とか?)のを承知で見越しての"安保関連法案"なんじゃないか?ならええやん。とちょっと思うんですよね

知識不足なんであれですが..

確かに日本は敗戦国ですし、"核の傘"によって守られても来ましたし、何より戦後日本の驚異的な復興はあの"冷戦構造下"にあったかもしれません

これは別なエピソードで掘り下げるとして...

とにかく最近の話題だけ引っ張ってもTPPや、沖縄の普天間基地移設問題、オスプレイを相場の2倍で購入させられる..や

日本は関与していませんが、米軍によるISILへの空爆なども、何だか色んな所に首を突っ込んで手当たり次第弾をぶっ放す感が否めない様な気もする


いや、だから何が言いてぇんだよ自分!笑


まず自分の国は自分で守れる位の力をつけなきゃ話にならないっていう事だと思うんです

アメリカに守ってもらってるうちは"敗戦国"のレッテルが貼られたままでしょうし

"主導権"を奪うとかよりも、"対等"になる為には何時までも人の手を汚させて自分だけ綺麗事を並べている訳にはいかんのでは..?って


"日米安保を強化して近隣国の抑止力を"ってのを前面に出しつつ、
ちゃっかり自国の国防力を上げていく
してひっくり返せる"期"を、その懐で待つ...


あくまでも"国防"の為の力をつけて欲しいですね
同じ人間を殺し合う戦争なんてもの程無益でバカらしいものはないと思いますし

ISIL空爆の後方支援はせず、難民に対する支援をした日本の姿勢はとても素敵だと思いますわ

安倍さんのこの前の演説で
"アメリカの戦争に巻き込まれることはない"
"自衛隊を戦地に派遣する事はない"

と断言していましたのでそれを断固守っていただけたらな、と

更にそれを守らせるのは野党の方々にも掛かっていると思うので、認める所は認め、止める所は止めでバランスよく国を回して行ってくれたらな、と...

無知なプロレタリアからでした。


って話逸れまくりでもう何が何だか。笑



話戻しましょう


モニターを見詰める合田はカロリーメイトみたいなのを食べ、更に大量のビタミン剤の様なものが散乱しています

宗教的な菜食主義なんでしょうかね?
トグサは不味いサンドイッチを食べてましたし、後の荒巻はラーメンに手を付けず..

各々色んな意味で素食の晩餐という事でしょうか。笑


士橋は続けます

「今難民を急速に刺激したらそれこそ彼らも治りがつかなくなる

自爆テロは、自らの未来に一筋の希望も持てなくなった時に起こす最終手段

だから彼らには解放と言う名の自由を与えて、自立を促して行く必要がある」


から始まり、士橋は個別の十一人事件の極秘情報を話し始め、トグサ達は唖然としてしまう


番組のラスト辺りで
「彼らは本気で難民を解放しようとする動機を持った◯◯達だったんですよ!」と叫ぶんですが、◯◯には"英雄"が入ると思います


「こういう感染例もあるんだな」

との合田の発言でやっとこちらは、"士橋も感染者"だった事を知れる訳です

そして合田は「南陽の事件と首相暗殺未遂事件の感染者の件は?」と部下に尋ねる

「南陽の感染者に関しては既に公安一課を操作してありますので、直に"パージ"できると思います」

ん?パージ?

..消去..え!カワシマ・ショー殺されるじゃんやべえじゃん!ってはらはらしちゃいましたよ私 笑


で合田はここで初めてクゼの顔を知ります

後にクゼに魅せられ、自身が模倣者になろうとは今は知る由もなく...


その頃、荒巻と久保田は"例の店"で話します

二人の間の席に置かれた久保田の鞄..何だか距離を感じてしまいますね

「どうした?食わんのか?昔と味は変わっていないぞ」
「昔と変わらんか」

ラーメンに手を付けない荒巻と、全てを飲み干した器だけの久保田

3話での二人のやりとり

「何だ、まだ出世願望を捨てきれずにいるのか?」

「すまんが、俺はお前と同じ様には生きられんよ」

何だか切ないな...


カワシマの話に移った久保田は、何の気なしに

「公安一課からも問い合わせがあってな。
なんでもウォン・チューレンなる殺し屋がカワシマの顔を盗んで中華街に潜んでいるので、顔のデータをくれと言ってきた」

と口にし、荒巻は激昂します
直ぐに素子に通信
何としてもカワシマを捕らえたい9課だったが...


合田が一枚上手。
国際テロリストのウォン・チューレンの名前を引っ張り出し、カワシマを一課に消させ

またしても9課は合田に踊らされてしまった訳ですね...


苦いなぁ

って事でこの辺で次回に。