"さて..."とこの記事のタイトルのみ入力しては閉じを繰り返していましたが、半ば諦めを持って書き始めました。笑

膨大な内容が詰め込まれていますので、全てを理解するも何も..まとめる事すら困難でして..

このエピソードは2つの記事に分ける事になると思います!


で。


冒頭、茅葺首相は難民特別措置法廃止の発表後初めて招癒難民居住区の出島を視察

視察中に受け取った花束に入っていたメッセージカードは、首相暗殺を仄めかす脅迫状だった

官房長官、警察庁長官、内務大臣らが首を揃える場に呼び出されていた荒巻はマークの様なものが記されているのに気付く..

会話を要約


・中国大使館占拠事件(1話)以降に起きたテロ事件で7件、このマークが記された犯行声明が見つかった+南陽新聞社への脅迫状と、今回の首相暗殺予告で全9件

・全ての事件は単独犯を匂わす内容の為関連性はこのマーク以外見つからない

・首相暗殺の件はマスコミに発表しない為、少数で護衛する必要があり、9課にやらせる

荒巻は"脅迫状のオリジナルが欲しい"と長官に申し出るも"犯人捜しは我々でやる"と一蹴にされてしまいます。更に

「マスコミに悟られんよう、くれぐれも派手な行動は慎んでくれたまえよ」

なーんて内務大臣に嫌味を吹っ掛けられてしまう


官房長官、合田率いる内閣情報庁、警察庁長官、内務大臣..みんなグルなんじゃね?と匂わせるやりとりでしたね

前回から全く変わらない立ち位置の内務大臣..この世渡り上手加減には脱帽ですね 笑
己は無いのか!と 笑
それが彼の処世術なんでしょうね


話戻して。


9課メンバーは"これ見よがしに上に頭を押さえつけられた"この事態を受け、"やってらんねえ"状態すね..

まずここで個別の11人が犯行声明を出したテロのニュースを一部抜粋してみますか!


1話、中国大使館占拠での要求
アジア難民の受け入れ即時撤廃、国内に点在する5箇所の招癒難民居住区の完全閉鎖

2話、招癒難民居住区を狙った連続爆破事件での要求
アジア系招癒難民の国外退去

そして今回の首相暗殺の件では(トグサの台詞から推測)
(特別措置法の廃止を決めた総理に)難民に対する差別をやめ、難民を解放せよ
(難民問題を進めない総理に対し)国民に対する裏切り行為だ。処刑する


んまあ...どうしたいんだよお前ら..
と言った感じですね。


「言ってることが支離滅裂ですよ。これでこの一連の犯行が同系列の組織による犯行って言われてもピンとこない」とトグサ。当然の帰結だと思われます...現時点では。


「stand alone complex」と呟く素子に対し
「確かに笑い男事件と似てなくもねぇな」とバトー

警察長官も「なんらかの情報を媒介にした、笑い男事件タイプのテロ群の台頭だ」と言っていましね!

とりあえずそれは今置いといて、と荒巻も皆を戒め、総理の警護に全力を注ぐ方針を固めます。が、
トグサ、イシカワ、ボーマはこのマークの線をあたれと抜け目が無い!
さあ何が出てくるか..?!


とここでクゼが登場。
首相暗殺の予告状に対するリアクションが無いのにちょっとガッカリしながらも
「だが動機なく立てば、どの様な思想も容易に敗北し、挫折する。我は動機ある者..個別の11人..」
と並々ならぬ決意を胸に、スクリーンの茅葺を見つめる...


そして更に合田サイド。
「これで8件目か..」と個別の11人ウイルスに感染した奴が起こした事件の新聞の切り抜きをノートに貼り付けています
アナログですね~!

官房から回された情報に目を通し、「首相暗殺とはまた大胆な奴が出てきたな」と何処か嬉しそうな合田。

護衛は9課が担当すると聞くと「あそこなら問題ないだろう。本当に暗殺されても困るしな」と軽ーい一言

官房長官やらと手を組み、行き詰まった難民問題を消し飛ばし、茅葺にその全責任を擦りつけ退陣させる..との思惑が透けて見えましたね


総理にべったりと張り付き移動の最中、「生理中なの」とバトーを躱し、素子が半ば呆れられている中 笑


トグサ達はマークの線を洗う最中、一つの評論集へと辿り着きます。

それが"パトリック・シルベストル著の
【国家と革命への省察 初期革命評論集】

攻殻にはちょっと珍しい、架空の人物による架空の書です

何となく私の頭の中にポッと浮かんだのは...


"フリードリヒ・ニーチェ"の【反時代的考察】と言う4編からなる評論集です


本来は13編構成だった様ですが..何故4編になったんでしょうか?
分かりませんがその辺りも、"著者本人が革命と見入出さずにお蔵入りした幻の1編を含む11編からなるシルベストルの革命評論集"とちょっと似ているなと思いませんか?


キリスト教全盛期の最中...「神は死んだ」と真っ向からその思想にNOを突き付けたニーチェの著には【善悪の彼岸】というタイトルのものもありますしね。


で。


そのシルベストルの革命評論集のタイトルを並べてみましょか


*第三身分の台頭
*支配からの脱却
*王朝の終焉
*社会主義への希求
*狂気前夜
*神との別離
*カストロとゲバラ
*虚無の12年
*原理への回帰
*5月革命

幻の1編 *個別の11人


うーん...
分かりませんね 汗

多くは"フランス革命"に関するものですよね..?
カストロとゲバラは"キューバ革命"ですね。

カストロと劇的に出会い、キューバ革命の為に先頭に立ち奔走し、様々な苦難を乗り越え指揮をし、革命をなした不死身の英雄。
崇高な男と持て囃されたが、時は流れ...
現実的な政治路線を目指すキューバ新体制の中でゲバラの思想は"理想論に過ぎる"と孤立。
カストロにも見放され、終いには銃殺される...

"理想主義者"で"直接行動主義"....何だか私の中でチェ・ゲバラとクゼ..被るんですよね。



あぁ...やっぱ長くなっちゃった..


これは多分...3回に分ける事になるかもしれません 汗
私、五一五事件に関してもちょっと書きたいので...


ので今回はチェ・ゲバラの言葉で締めくくりたいと思います



ー革命家にとって重要な事は?


「馬鹿らしいと思うかもしれないが、真の革命家は偉大なる愛によって導かれる。


人間への愛。正義への愛。真実への愛。


愛のない真の革命家を想像することは不可能だ」




"革命"に病的なまでに魅せられた合田が幾ら頭で考えようと、幾ら手を回そうとも敵わなかったものが


クゼの手腕に寄ってなされて行く


ゲバラの言葉は合田とクゼの違いの"答え"


そんな気がしてならなーい!

今は亡きチェ・ゲバラに想いを馳せながらビールを飲みたいと思います!

この世界中で今ゲバラを思ってる人って何人いるんだろ?笑
何だか最近時代を逆行している自分が怖い。笑

では次回に。