普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

専業主婦の役割

2007-05-27 11:58:13 | æ”¿ç­–、社会情勢

<<日本が抱えている問題>>
26日のNHKで「介護のこれから」(安心して暮らせる老後のために)のタイトルで討論番組が放送されていた。

その中で一番活発に討議された問題は、介護保険だけでは満足な介護が出来ない事だった。

その一番の理由は少子高齢化の社会構造だ。
高齢化する社会を支える人口の減少しているのだ。

この構造は、年金制度や保険制度の破綻など国民生活に直接的な影響が出始めている。

少子化の問題はそれにとどまらず、
労働人口の減少→外国人労働者の移入→階級社会の発生などの社会的問題、
人的資源しかいない国の人口の減少→国際競争力の減少→貧困化
人口の減少→消費の減少→経済の縮小→貧困化
などボディーブローのように日本にじわじわと効いてくる現象が起こり始めている。

然し、ひと頃騒がれた少子化の論議は殆ど無くなってしまった。
そして少子化はどうにもならない社会現象だとして定着してしまったようだ。
NHKの介護問題の番組でも、少子化は既成事実のように軽く触れられただけだ。

また少子化問題と大きく関わる女性の社会進出も普通の現象になってきた。
私も女性の社会進出に反対するする訳でなく、むしろ良い事だと思っている。

唯一つ問題だと思うのは、政府の男女雇用均等法などの支援策などから、女性が社会進出するのが当たり前で、専業主婦をまるで日陰者扱いにしかねない傾向だ。

私の持論だが、若い女性がその進路を選ぶ時は、世の中の傾向にながされず、社会に進出するか家庭に入るか、また兼業を選ぶかは、それぞれの価値観に従って決めて貰いたいことだ。
それが微妙なバランスを保たれて始めて、少子化問題を解決されるのだろう。
何故なら戦時中のように「産めよ殖やせよ」と国が音頭をとる訳に行かないからだ。

それで、人生の進路を決めねばならぬ若い人達に参考になるように、専業主婦の役割、特にコミュニティーにおける役割に焦点を当てて書いた見た。

<<専業主婦の役割>>
1.将来の日本を背負ってたつ何人かの子供を育てること。
日本と言う大きなコミュニティーの将来を考えると、何人かの立派な子供を育てることの貢献度は、女性の社会進出による貢献度より遥かに大きいと思いませんか。
何人産むかは家庭の事情や夫婦の考えかたにより決まる事ですが、少なくとも三人以上ではどうでしょうか。

2.家庭や社会のために働く夫をサポートすること。
政府も例の離婚のさいの年金分割のように、専業主婦の家庭の場合、夫が受けてくる収入は夫婦共同のものとしています。

3.コミュニティーの活動に参加すること。
1.2.については当たり前過ぎることなので省略し、3.のコミュニティーの活動について考えてみたい。

<<専業主婦のコミュニティー活動>>
1.コミュニティーの一構成員として活動
(1)顔を合わせて地域の人達皆に朝夕の挨拶をする。
出来ればそれに一言加える。「暑いですね」、「お庭の薔薇がきれいですね」など。
これが地域の人との繋がりを作る第一歩だと思う。

特に若い人が老人にも気楽に話しかければ、本人の評判が上がるのは保証します。
地域の人に逢っても声をかけない人が増えているから。

私と同じに、何の取り柄もない家内ですが、見知らぬ人と友達になるのが得意で、買い物などに行く途中の人から、花や野菜など貰ってきたり、長い付き合いをしている人も多くいます。


(2)コミュニテイーの活動に積極的に参加する
私たち夫婦とも町内の人達と多くの知り合いになれたのは、町内会の役員に選ばれ文化祭の行事に参加したお蔭です。

(3)所謂公園デビューと言われるような、同年代の人達だけグループだけでなく、老人も加えた輪を拡げる。
老人はどうしても家に閉じ籠もりがちですが、若い元気な人達が声をかけてくれれば、口では面倒がっても実は嬉しいものです。

若い人達は年代の違う人とつきあうのに余計な気をつかうことも有りますが、老人から子育てなど生活の智恵を学ぶことも出来ます。
このように折角の智恵や考え方を持った年寄りを独りにしておくなど、勿体ないと思いませんか。

2.
地域の文化サークルやスポーツのグループに入る。
家事の余裕の範囲で参加し、計画的に自分の特技を伸ばす。
それで、多くの人達と知り合うことが出来るのは勿論ですが、子供に手が掛からなったときに慌てないで済むようにしておきましょう。

その頃になって全くの初心者でグループに入るのは、女性の場合は抵抗があり、ついそのままになり、結果的に暇を持て余したり、ご近所の人の悪口を言ってご主人からうるさがられることになりかねません。

3.ボランティアで色々な活動のキー・パーソンとして活動する。
(1)文化サークルやスポーツのグループ
 2.で書いたのと逆に、子供から手が離れた時に、相当程度の特技があればキー・メンバーとして、社会に貢献できるでしょう。

(2)町内会の組織への参加
町内会でも高齢化が進んだところが多いようです。
この様な地域こそ若い人達の出番です。
例えば、前にも書きましたが、管理に不慣れな老人ばかりでが衰退または消滅仕掛かっている老人会が多いようです。
このような会に昔会社勤めをした経験のある若い人達が入れば、随分助かるし会も活性化すると思います。

(3)市などの広範囲の地域の組織
 
本人もの能力、意欲、余裕時間が許せば、より広範囲での活動ができるでしょう。

<<コミュニティー活動の注意点>>
私はコミュニティー造りの Dos and Don'ts 集
でも書いたが、コミュニティー活動にはついて企業などとは違った注意点があるので、老婆心ながらその概要について書く。

1.町内の活動はこうあるべきだと言って、それを強引に推進するのでなくて、ある程度ある程度適当にやる。
2.粘り強く、辛抱強くやる。

3.推進役は完全なボランティア精神に徹してやる。
4.町内や会員にも分からず屋も、厚かましい人もいるものだと言う前提でやる。

5.町内や会員も活動に参加するのにはある程度のストレスがあるのを我慢する。
6.町内の人達や会員も役員達から何らかの世話をして貰う時は、態度や言葉で感謝の気持ちを伝える事。

7.町内の中でグループを作るのは良いが、特別な仲良しグループを作らない。
グループは何時でも誰でも入れるようにする。

注意点について一見、首を捻る項目もあると思うが、関心がおありの方はその理由については上記ブログを参照願いたい。

いずれにしても、専業主婦も子育てと言う大きな役割以外にも社会から期待されている多くの役割があることを知って貰いたい。

そして何度も言うことだが、「働かない女性は遅れている」という考えや、アンケートなどで良く言われるような「自分の損得勘定で結婚や子供を産む産まないを決める」考え方に惑わされずに、どの道を選べば自分のためだけでなく、社会のためになるのかなど、それぞれの価値観で自分の進路を決めて貰いたいものだ。

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リンクさせて頂きました。 (きょーちゃん)
2009-02-20 14:21:38
こんにちは。無党派さんから以前TB頂きましたこちらの記事を私のブログ記事にリンクさせて頂きました。
http://ameblo.jp/nekopla/entry-10211477034.html

コミュニティにおける注意点は、私にとって大変役立つ情報です。実際このお考え通りに家庭を築き上げてきた方のご意見は重みがありますね。
いつもありがとうございます
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