次の決勝は日韓戦だ
AFC U-17アジアカップ準決勝でU-17日本代表は29日、U-17イラン代表と対戦した。3-0で日本が圧勝した。次の決勝は奇しくも「日韓戦」となった。
イランのビルドアップはダイレクトなやり方だ。単純にアバウトなロングボールを放り込んでくる。
イランのスキルは高くはなく、日本はとにかくグラウンダーのボールさえしっかり転がせばイランに奪われることはない展開だ。
イラン選手のトラップは雑で、大きく弾く。ゆえに日本は簡単にボールを奪える。敵がボールを弾いたら、すぐに寄せて行くこと。ここが肝心だ。
相手に時間を与える日本の戦い方は「あえて」か?
日本はイランのロングボールを簡単にマイボールにすると、まるで相手に時間を与えるかのように横パスとバックパスを繋ぎながらゆっくり前進して行く。
するとその間にイランの選手は自陣にスーッとリトリートし、ディフェンディング・サードに守備ブロックを作る。その上で日本が攻める展開だ。
日本は相手が自陣に引くのを待つのでなく、ロングボールを支配下に収めたら切り替え速くすぐ縦パスを入れて攻めるテもあった。そうすればイランの最終ラインがまだ高いうちに攻められる。そこだけが疑問だった。
いや、リードしてから「うまく時間を使うため」に横パスやバックパスを使うならわかる。だが彼らは0-0のときからそうしていた。単に遅攻のチームだからだろうか?
日本のフォーメーションは4-4-2。スタメンはGKが後藤亘(FC東京U-18)。最終ラインは右から松本遥翔(鹿島ユース)、土屋櫂大(川崎F U-18)、永野修都(FC東京U-18)、小杉啓太(湘南U-18)だ。
一方、中盤は矢田龍之介(清水ユース)と山本丈偉(東京Vユース)、川村楽人(東京Vユース)、佐藤龍之介(FC東京U-18)。FWは望月耕平(横浜F・マリノスユース)と道脇豊(熊本)だ。
74分にはFKから3点目を取る
まず日本は10分に左から川村が折り返しを入れ、ボックス内でこぼれ球になる。その場面で矢田がボックス内から左足でミドルシュートを振り抜いた。先制点だ。
20分にはGK後藤が敵のプレスを受けながら低いパスを出し、目の前でカットされる。危ないシーンだった。後藤はフィードがやや怪しくミスになるケースがある。要注意だ。
そして25分。矢田が縦パスを入れ、佐藤がミドルシュートを放つ。このシュートのリバウンドを拾い、組み立て直してから望月がゴールに押し込んだ。2-0だ。
今日の日本は秩序があり、やることがハッキリしている。局面で最善のプレーを選んでいる。本大会最高のデキだろう。
昔の「A代表」とはまるで違う
後半に入るとほとんどの時間、日本がボールをキープした。カタールW杯コスタリカ戦でのA代表などと違い、ボールを「持たされて」おかしくなる、ということはない。しっかり能動的にボールを回した。
そして最後は74分。デザインされたFKから2人がフェイクを入れ、3人目の佐藤が壁の下からゴール左に右足でシュートを決めた。日本の勝利だ。
この日の日本はオーストラリアにロングボールを放り込まれ、メロメロにやられていた昔のA代表などとはまるで違った。
敵のロングボールを一度コントロールしてボールをしっかり支配下に置き、自分たちのプレイをしていた。隔世の感がある。
待ちに待った決勝は、韓国との「日韓戦」になった。7月2日に決戦だ。
AFC U-17アジアカップ準決勝でU-17日本代表は29日、U-17イラン代表と対戦した。3-0で日本が圧勝した。次の決勝は奇しくも「日韓戦」となった。
イランのビルドアップはダイレクトなやり方だ。単純にアバウトなロングボールを放り込んでくる。
イランのスキルは高くはなく、日本はとにかくグラウンダーのボールさえしっかり転がせばイランに奪われることはない展開だ。
イラン選手のトラップは雑で、大きく弾く。ゆえに日本は簡単にボールを奪える。敵がボールを弾いたら、すぐに寄せて行くこと。ここが肝心だ。
相手に時間を与える日本の戦い方は「あえて」か?
日本はイランのロングボールを簡単にマイボールにすると、まるで相手に時間を与えるかのように横パスとバックパスを繋ぎながらゆっくり前進して行く。
するとその間にイランの選手は自陣にスーッとリトリートし、ディフェンディング・サードに守備ブロックを作る。その上で日本が攻める展開だ。
日本は相手が自陣に引くのを待つのでなく、ロングボールを支配下に収めたら切り替え速くすぐ縦パスを入れて攻めるテもあった。そうすればイランの最終ラインがまだ高いうちに攻められる。そこだけが疑問だった。
いや、リードしてから「うまく時間を使うため」に横パスやバックパスを使うならわかる。だが彼らは0-0のときからそうしていた。単に遅攻のチームだからだろうか?
日本のフォーメーションは4-4-2。スタメンはGKが後藤亘(FC東京U-18)。最終ラインは右から松本遥翔(鹿島ユース)、土屋櫂大(川崎F U-18)、永野修都(FC東京U-18)、小杉啓太(湘南U-18)だ。
一方、中盤は矢田龍之介(清水ユース)と山本丈偉(東京Vユース)、川村楽人(東京Vユース)、佐藤龍之介(FC東京U-18)。FWは望月耕平(横浜F・マリノスユース)と道脇豊(熊本)だ。
74分にはFKから3点目を取る
まず日本は10分に左から川村が折り返しを入れ、ボックス内でこぼれ球になる。その場面で矢田がボックス内から左足でミドルシュートを振り抜いた。先制点だ。
20分にはGK後藤が敵のプレスを受けながら低いパスを出し、目の前でカットされる。危ないシーンだった。後藤はフィードがやや怪しくミスになるケースがある。要注意だ。
そして25分。矢田が縦パスを入れ、佐藤がミドルシュートを放つ。このシュートのリバウンドを拾い、組み立て直してから望月がゴールに押し込んだ。2-0だ。
今日の日本は秩序があり、やることがハッキリしている。局面で最善のプレーを選んでいる。本大会最高のデキだろう。
昔の「A代表」とはまるで違う
後半に入るとほとんどの時間、日本がボールをキープした。カタールW杯コスタリカ戦でのA代表などと違い、ボールを「持たされて」おかしくなる、ということはない。しっかり能動的にボールを回した。
そして最後は74分。デザインされたFKから2人がフェイクを入れ、3人目の佐藤が壁の下からゴール左に右足でシュートを決めた。日本の勝利だ。
この日の日本はオーストラリアにロングボールを放り込まれ、メロメロにやられていた昔のA代表などとはまるで違った。
敵のロングボールを一度コントロールしてボールをしっかり支配下に置き、自分たちのプレイをしていた。隔世の感がある。
待ちに待った決勝は、韓国との「日韓戦」になった。7月2日に決戦だ。