感染症診療の原則

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「シロクロ」「上陸」「敵」「地獄絵」そして「陰性記者会見」

2009-05-07 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
先に紹介しました「学校閉鎖プラン→体調の悪い生徒の自宅安静」への切り替えの話は日本語のメディアも扱うようになりました。
「米、新型インフルによる休校勧告を撤回」(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090507-OYT1T00771.htm

(毎日新聞は誤情報がまじっていますが)

素朴な疑問ですが、なぜ米国・カナダ・メキシコ帰りだけが健康チェックの対象なんでしょう。
WHOのUpdate情報が各国での広がりを示しだしたら対象飛行機も増えるんでしょうか。7日の時点で24か国、2100名を数えています(検査していない人はもっとたくさんいる)

日本で1人確定症例が出たとして、それは目をつりあげて水際阻止!と叫んでいる人たちから「失敗」とかいわれちゃうんでしょうか。

厚生労働省や検疫が何をやってもインフルエンザウイルスが入ってきても不思議はありません。失敗でもありません。

皆さん混乱しているのか、スポーツ新聞などは「上陸」と書いています。“水際”だからやはり水からじゃぶっとあがってくるイメージなんでしょうか。
台風ではよく上陸といいますが・・。

某誌には「敵」の進入とありました。

読売新聞や朝日新聞までもが「シロだった」というような記事を書いています(ため息)。

某新聞では感染症が広がって「地獄絵図のようになる」とまで書いています。
(それは千代田区あたりでおきているのかもしれませんが)

ウイルスのnatureについて情報が少しずつ増えているので、それを踏まえて対応をしないと改正感染症法が重視している人権の尊重そのものが危うくなります。

陰性記者会見なんているんでしょうか。パフォーマンスそのものが冷静から逆向きメッセージになってしまっています。


感染症での健康リスクはある程度回復します。
しかし人権についてのダメージを回復をするのは難しいこともあります。
harmにならないよう予防的に配慮をしていくべきですね。

学校閉鎖も多くの人に影響を及ぼします。「皆勤賞」を禁止し、欠席扱いにしないから休んでチョウダイネというのが一番社会経済に影響を及ぼさなさそうですね。
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