カープが日本シリーズ第6戦で敗退したと同時に
黒田博樹の野球人生が幕を閉じた。
第7戦まで持ち込んで、もう一度黒田をマウンドへ・・・
チームメイトやファンの想いは届かなかった。
同シリーズ第3戦。
先発マウンドに立った黒田。
全てを・・・それこそ野球人生の全てをかけて臨んだマウンド。
投じた球数は85球。
一球一球に魂を込めて投げたはずだ。
それこそ、どの球が【最後の一球】になってもいいように、
悔いを残さないように・・・
テレビの前からその気迫はヒシヒシと感じていた。
6回裏。
対する打者は大谷。
後から知った事だが、この日の黒田は大谷との対戦時、
持っている全ての球種を投げていた。
引退するレジェンドから、日本最速男へ。
3打席で計8球。
黒田から大谷へ、何かしらのメッセージのようなものだったのだろう。
かつて、メジャー移籍前のダルビッシュが、打席で対戦したカープの前田健太に
全球種を見せて投球術を伝えたように。
あの日。
85球目を投じた直後、脚に違和感を感じてベンチに下がった。
前の記事にも書いたが、その時点で本人は続投は無理と判断したのかもしれない。
だが、黒田はマウンドに戻ってきた。
新井はその時の黒田を見て『脚がガタガタ震えていた』と言った。
明らかに続投は無理。
それでもマウンドに立った。
しかし自らが『ダメ』と判断し、再びベンチに下がった。
これが実質、最後のマウンドになった。
投げられない、でもスタンドで待つファンのために、もう一度姿を見せておきたい。
ナインの不安感を少しでも和らげ、『黒田さんがここまでしてくれているんだから、俺らが何とかしないと』
と、奮起を促したかったのかも知れない。
これはオイラの勝手な想像だ。
事実は黒田本人しかわからない。
第6戦。
これも勝手な想像だが、6点ビハインドの9回表。
黒田に最後の打者1人に投げないか?と打診があったかも知れない。
あの場面で自分がマウンドに上がる・・・という事は、負けが確実的な状況で
ファンに姿を見せに行くだけの登板に過ぎない。
酷い言い方をすれば『お情け登板』だ。
そんな場面で投げるより、翌日の第7戦に向け少しの可能性、奇跡を信じて、
チームメイトを信じたい。
だから、そんな話があったとしても、黒田は固辞しただろう。
黒田ならそう判断するだろう。
実際にそんな場面があったかどうかはわからない。
わからないというか、なかったと思う。
それでも、オイラにそんな想像をさせるくらい、黒田と言う選手の人柄や性格が
ファンに浸透しているから、だと思う。
結果はそのまま終幕し、第7戦の先発は叶わなかった。
カープと言うチームに帰ってきて、カープと言うチームでリーグ優勝を果たし、
カープと言うチームでCSを突破し、カープと言うチームで日本シリーズに進出した。
そして最後のマウンドで、怪我を恐れず目一杯投げ切った。
最後の最後まで、真剣勝負ができた。
日本一には届かなかったが、カープと言うチームの可能性を感じ、
カープと言うチームのこの先の成長を感じただろう。
だから、黒田は満足していると思う。
新井が言うように、まだもう一年やって欲しいとも思った。
球団本部長が言うように、10勝を挙げた年に引退は考えられなかった。
まだやれる。
みんながそう思っているのに引退する。
勝てなくなったから引退するんじゃない。
まだやれるのに引退する。
引き際の美学と言うか、そこが黒田らしくカッコいい。
日本シリーズが終わった後、黒田にチームメイトから寄せ書きが渡されたらしい。
この寄せ書きの中央にある、新井の書いた
『不世出のエース』
まさにそうである。
この先、黒田のような選手は現れないだろう。
黒田の背負った『背番号15』は永久欠番となる。
カープの歴史に、黒田がまた足跡を残した。
いや、カープの歴史と言うよりも、
日本球界の歴史に足跡を残したのだ!
我々ファンは、そんな素晴らしい投手の最後をしっかりと目に、心に焼き付ける事ができた。
感謝してもし切れない。
カープに入団してくれて、ありがとう。
カープに復帰してくれて、ありがとう。
カープを優勝に導いてくれて、ありがとう。
カープの選手に勇気と経験を与えてくれて、ありがとう。
そして
我々カープファンに、
夢と感動を与えてくれて
本当にありがとう!!
まずは、ゆっくりと体を休めて下さい。
貴方の意思、貴方の心意気、貴方の漢気は、
選手にもファンにも継承されました。
本当に・・・本当に
20年のプロ野球生活
お疲れ様でした!!!
限定ランキング復帰中!!
黒田博樹の野球人生が幕を閉じた。
第7戦まで持ち込んで、もう一度黒田をマウンドへ・・・
チームメイトやファンの想いは届かなかった。
同シリーズ第3戦。
先発マウンドに立った黒田。
全てを・・・それこそ野球人生の全てをかけて臨んだマウンド。
投じた球数は85球。
一球一球に魂を込めて投げたはずだ。
それこそ、どの球が【最後の一球】になってもいいように、
悔いを残さないように・・・
テレビの前からその気迫はヒシヒシと感じていた。
6回裏。
対する打者は大谷。
後から知った事だが、この日の黒田は大谷との対戦時、
持っている全ての球種を投げていた。
引退するレジェンドから、日本最速男へ。
3打席で計8球。
黒田から大谷へ、何かしらのメッセージのようなものだったのだろう。
かつて、メジャー移籍前のダルビッシュが、打席で対戦したカープの前田健太に
全球種を見せて投球術を伝えたように。
あの日。
85球目を投じた直後、脚に違和感を感じてベンチに下がった。
前の記事にも書いたが、その時点で本人は続投は無理と判断したのかもしれない。
だが、黒田はマウンドに戻ってきた。
新井はその時の黒田を見て『脚がガタガタ震えていた』と言った。
明らかに続投は無理。
それでもマウンドに立った。
しかし自らが『ダメ』と判断し、再びベンチに下がった。
これが実質、最後のマウンドになった。
投げられない、でもスタンドで待つファンのために、もう一度姿を見せておきたい。
ナインの不安感を少しでも和らげ、『黒田さんがここまでしてくれているんだから、俺らが何とかしないと』
と、奮起を促したかったのかも知れない。
これはオイラの勝手な想像だ。
事実は黒田本人しかわからない。
第6戦。
これも勝手な想像だが、6点ビハインドの9回表。
黒田に最後の打者1人に投げないか?と打診があったかも知れない。
あの場面で自分がマウンドに上がる・・・という事は、負けが確実的な状況で
ファンに姿を見せに行くだけの登板に過ぎない。
酷い言い方をすれば『お情け登板』だ。
そんな場面で投げるより、翌日の第7戦に向け少しの可能性、奇跡を信じて、
チームメイトを信じたい。
だから、そんな話があったとしても、黒田は固辞しただろう。
黒田ならそう判断するだろう。
実際にそんな場面があったかどうかはわからない。
わからないというか、なかったと思う。
それでも、オイラにそんな想像をさせるくらい、黒田と言う選手の人柄や性格が
ファンに浸透しているから、だと思う。
結果はそのまま終幕し、第7戦の先発は叶わなかった。
カープと言うチームに帰ってきて、カープと言うチームでリーグ優勝を果たし、
カープと言うチームでCSを突破し、カープと言うチームで日本シリーズに進出した。
そして最後のマウンドで、怪我を恐れず目一杯投げ切った。
最後の最後まで、真剣勝負ができた。
日本一には届かなかったが、カープと言うチームの可能性を感じ、
カープと言うチームのこの先の成長を感じただろう。
だから、黒田は満足していると思う。
新井が言うように、まだもう一年やって欲しいとも思った。
球団本部長が言うように、10勝を挙げた年に引退は考えられなかった。
まだやれる。
みんながそう思っているのに引退する。
勝てなくなったから引退するんじゃない。
まだやれるのに引退する。
引き際の美学と言うか、そこが黒田らしくカッコいい。
日本シリーズが終わった後、黒田にチームメイトから寄せ書きが渡されたらしい。
この寄せ書きの中央にある、新井の書いた
『不世出のエース』
まさにそうである。
この先、黒田のような選手は現れないだろう。
黒田の背負った『背番号15』は永久欠番となる。
カープの歴史に、黒田がまた足跡を残した。
いや、カープの歴史と言うよりも、
日本球界の歴史に足跡を残したのだ!
我々ファンは、そんな素晴らしい投手の最後をしっかりと目に、心に焼き付ける事ができた。
感謝してもし切れない。
カープに入団してくれて、ありがとう。
カープに復帰してくれて、ありがとう。
カープを優勝に導いてくれて、ありがとう。
カープの選手に勇気と経験を与えてくれて、ありがとう。
そして
我々カープファンに、
夢と感動を与えてくれて
本当にありがとう!!
まずは、ゆっくりと体を休めて下さい。
貴方の意思、貴方の心意気、貴方の漢気は、
選手にもファンにも継承されました。
本当に・・・本当に
20年のプロ野球生活
お疲れ様でした!!!
限定ランキング復帰中!!