静岡県の鈴木康友知事は、29日の定例記者会見で今月就任1年になることについて所感を問われ、「スピード感を持って県の課題解決に取り組んできた。最大の懸案であるリニア中央新幹線の建設に関するJR東海との対話も順調に進んでいる」と振り返った。 リニア建設については「大井川流域市町での理解も進んできた。JR東海との残された対話項目についても、できるだけ早く終了できるよう進めたい」と意欲を示した。 ただ、進め方については「まず28項目の対話を終了させ、その上で国の関与の在り方などを整理する。（着工などは）その後の決断になる」との考えを改めて強調した。

北陸新幹線の敦賀（福井県）－新大阪延伸計画は、現行の「小浜京都ルート」にさまざまな懸念の声が上がり、着工のめどが立っていない。地下水や建設残土の処理、地元の財政負担など「京都問題」を北陸の自治体はどう見ているのか。現行ルートでの整備を訴える福井県の杉本達治知事に聞いた。 －現行ルートの利点は。 「福井と京都が近くなる。京都駅と福井駅は半分の４０分くらいで行き来できるし、小浜駅と京都駅はわずか１９分。京都からぶらっと日本海に行くことができる。今は敦賀駅で乗り換えが必要だが、それもなくなる。交流人口が増え、京都や大阪の経済波及効果も大きい。大災害に備えるという意味でも、東海道新幹線とは別のルートが必要だ」 －京都では地下水への影響を懸念する声が大きい。３月に国土交通省などが地元説明会を開いたが、京都市長は「科学的見地だけではなく、体感的な納得が必要」と主張している。 「まだ始まったばかり。しっ

【ワシントン共同】トランプ米大統領は25日、交流サイト（SNS）でウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領について「完全に狂ってしまった」と非難した。

北陸新幹線の新大阪延伸計画を巡り、京都市の市民団体が２２日、詳細ルートを決める与党整備委員会に市民向けの説明会などを開くよう求める申し入れ…

【論説】北陸新幹線沿線の１０都府県と経済界でつくる建設促進同盟会（会長・杉本達治福井県知事）は、東京都内で開いた大会で、小浜・京都ルートでの敦賀―新大阪の全線開業に向けた決議を採択した。京都府などが示す地下水への影響や財政負担の在り方に対する懸念が着工・認可のハードルとなる中、決議には「京都府などが示した課題の解決が不可欠」という一文が新たに盛り込まれた。 新たな一文は、石川県が東海道新幹線の米原駅（滋賀県）を経由する「米原ルート」を含む他の選択肢も検討するよう、決議案を作成する福井県に求め、両県の調整が続いた結果の“落としどころ”だった。決議は石川県の馳浩知事を含む出席者の賛同を得て採択されたが、採択直前に決議や馳知事の対応に反発し、石川県の国会議員や県議らが退席する一幕があった。 今回の決議のポイントとなった「京都の課題解決」は、小浜・京都ルートの実現を目指す福井県をはじめとする、ほぼ

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無所属2人が争った滋賀県彦根市長選が27日に投開票され、新顔の元衆院議員田島一成氏（62）が現職の和田裕行氏（54）を破り、初当選した。当日有権者数は8万9077人。投票率は43・24%（前回38・…

北陸新幹線金沢―敦賀（福井県敦賀市）間が延伸して1年が過ぎた。今後、同県小浜市や京都市を通り、新大阪まで延伸する計画だが、着工の見通しは立たない。東海道新幹線米原（滋賀県米原市）へのルート変更を求める声が出る中、福井県の杉本達治知事は、県南部に立地する原子力発電所が電力の安定供給に貢献してきたと主張。県内をより長く通る小浜ルート維持を訴えるが、関係者から疑問視する声も上がる。 立地地域の振興は「国の責務」「最後に1点お願いがある。電力消費地である大阪や京都での理解が進んでいない。関西からしっかりと建設促進の声を上げていただきたい」

北陸新幹線の敦賀以西ルートを巡り、富山県の新田八朗知事は１７日の県議会予算特別委員会で、小浜案での早期延伸が望ましいとした一方、京都府や京都市の同意を得られていないとし、「どうしようもないことになった時、米原ルートを検討することになる」との見解を示した。新田知事が米原案の検討に言及するのは初めてで、石川県の馳浩知事に続き、従来より踏み込んだ発言となる。米原への再考の必要性を指摘する声が徐々に広がってきた。 米原蕃氏（自民）が、小浜案の事業費が上振れし、工期も最長２８年との試算が出ているとして新田知事をただした。 新田知事は、福井県の杉本達治知事が小浜での大阪延伸に向けたアピール行動を続けていると説明。「工事が終わった富山や石川がバックアップし、福井や関西から引っ張ってもらう形になる」とし、小浜での大阪延伸を働き掛けていく考えを示した。 新田知事は、地下水への影響などの課題が解決されれば、将

●知事、県議会で初の言及 北陸新幹線敦賀以西のルートを巡り、石川県の馳浩知事が「米原」への再考に初めて言及したことが波紋を広げている。米原を推す沿線国会議員は「期待通り」と歓迎、小浜での整備に懸念を示す京都市長も感謝のメッセージを送った。一方の「小浜派」は、米原寄りの姿勢を鮮明にした知事に「恥をかくぞ」と反発したが、知事の「宣言」が米原待望論の拡大を後押しすれば、ルート議論の行方に影響する可能性がある。 馳知事は１２日の県議会で「（小浜ルートの）解決のめどが立たないと判断された場合、米原ルートを含めた検討を行い、一日も早い全線整備を目指すべきだ」と述べ、米原への再考を求める県議会決議に同調する考えを示した。 これについて、米原案の採用を求める佐々木紀衆院議員（石川２区）は「約束通り、期待通りの発言をしてくれた」と上機嫌。自主勉強会を開き、ルートの再検討を進める岡田直樹参院議員（石川県選出）

北陸新幹線の新大阪までの延伸をめぐって、国と建設主体の鉄道・運輸機構が地元向けの説明会を３月下旬に京都市内で開くことが明らかになりました。 これは１３日、西脇知事が定例の記者会見で明らかにしたものです。 会見によりますと、１２日、国から府に対して、今月２５日に京都市内で北陸新幹線の延伸について説明会を開くと連絡があったということです。 今回の説明会は府と府内の自治体の担当者が対象で、一般の人たちは参加できないということです。 北陸新幹線の新大阪までの延伸をめぐっては福井県の小浜市から京都を南下して新大阪までを結ぶ「小浜・京都ルート」で検討が進められていますが、府や京都市は▼地下水への影響や▼トンネルを掘削した際の土の処理などについて強い懸念を示しています。 １３日の定例の記者会見で西脇知事は「新大阪までの整備は、府民の理解と協力、それから沿線自治体の協力が不可欠だ。協力が得られるような説明

国土交通省は11日、北海道新幹線新函館北斗―札幌間の整備に関する有識者会議を13日に開催すると発表した。工事が遅れている同区間の新たな開業時期について、2038年度末になる見通しを記した報告書案を提示し、了承を得た上で公表する。...

東京都武蔵村山市長選は9日告示され、再選を目指す無所属現職の山崎泰大さん（71）と、無所属新人の起業家AIメイヤー4号さん（61）＝本名非公表、みんなでつくる党推薦＝の2人が立候補を届け出た。

国の新幹線計画に位置付けられながら、半世紀以上進展がない東九州新幹線を巡り、地元の宮崎、大分両県で整備を求める動きが活発になっている。従来、議論の前提とされてきた日豊線沿いのルートに加え、両県とも新たなルート案を提示するなど機運醸成を図る。一方、国やJR九州は...

１月１４日、キーウでドイツの国防相と会談するウクライナのゼレンスキー大統領/Tetiana Dzhafarova/AFP/Getty Images （ＣＮＮ） ウクライナのゼレンスキー大統領はこの３年間、部屋の中心にいた。だが今やおそらく、自分が正しい部屋にいるのかどうかも分からない状況だろう。 ゼレンスキー氏はこれまで、暴走する独裁的なロシアに対抗する西側の共同戦線を象徴する存在だった。チャーチル元英首相を彷彿（ほうふつ）させる存在感で欧州を叱咤（しった）し、欧州の分断と買収に長年成功してきたクレムリン（ロシア大統領府）のトップに対抗する道義的な立場を取るよう促した。 だが、首都キーウで１２日にベッセント米財務長官と並んだゼレンスキー氏の存在感は薄れていた。トランプ米大統領は７日、ゼレンスキー氏と直ちに会談する可能性を示唆しており、ゼレンスキー氏はトランプ氏と対面で和平の幅広いビジョンを

デヴィ夫人が新党「12（ワンニャン）平和党」結成　「犬・猫の食用禁止法制化」掲げ、参院選で議席獲得目指す

【読売新聞】北陸新幹線の延伸を巡り、立憲民主党府連は２２日、府連事務所（上京区）で記者会見し、「地下水への影響などで府民に懸念が広がっており、与党だけで決められる話ではない」として、立民への情報提供と意思決定への関与を、政府・与党に

安定的な皇位継承のあり方に関する国会での議論をめぐり、秋篠宮さまが記者会見で「皇族は生身の人間」と述べ、宮内庁は影響を受ける皇族の考えを理解する必要があると指摘されたことを受けて、宮内庁の西村泰彦長官は、12日の定例記者会見で「まさにそのとおりで、十分お話を伺う機会はなかったと反省している」と述べました。 衆参両院の議長は、ことし9月、各党から意見聴取を行った結果、女性皇族が結婚後も皇室に残る案についておおむね共通認識が得られたなどとする中間報告をまとめました。 秋篠宮さまは先月の記者会見で、こうした議論をする際に当事者の意見を聴取する機会が必要と考えるか尋ねられ、「該当する皇族は生身の人間」としたうえで、影響を受ける皇族方を生活や仕事の面でサポートする宮内庁の幹部は、「その人たちがどういう考えを持っているかということを理解して、若しくは知っておく必要があるのではないかと思っております」と

シリアのアサド独裁政権の崩壊は世界の意表を突くものだった。反体制派が進撃を開始してからわずか10日余りの急展開で、アサド大統領はロシアに亡命した。だが、そうした中で今回の政変を仕掛けたとみられているのがトルコのエルドアン大統領だ。権力の空白が生まれたシリアの利権をめぐる新たな“グレートゲーム”が始まった。 「アラブの春」の最終章　シリアは半世紀以上、アサド一族に私物化されてきた。1970年、無血クーデターでハフェズ・アサド国防相が権力を握って以来、国民への厳しい監視と弾圧政治で苛烈な統治が続いてきた。次男のバッシャール・アサド氏が父親の死去を受けて大統領に就任してからも親族や側近、軍部によるネポティズム支配は変わらなかった。 筆者が通信社の特派員時代に定宿にしていた首都ダマスカスの中心部にあったメリディアンにも宿泊客を監視する情報機関員があちこちで目を光らせ、外出時には必ず追尾された。シリ

シリアで8日、反政府勢力が首都ダマスカスに入場した。バッシャール・アル・アサド大統領は、国から脱出したと言われている。