北陸新幹線の敦賀（福井県）－新大阪延伸計画は、現行の「小浜京都ルート」にさまざまな懸念の声が上がり、着工のめどが立っていない。地下水や建設残土の処理、地元の財政負担など「京都問題」を北陸の自治体はどう見ているのか。現行ルートでの整備を訴える福井県の杉本達治知事に聞いた。 －現行ルートの利点は。 「福井と京都が近くなる。京都駅と福井駅は半分の４０分くらいで行き来できるし、小浜駅と京都駅はわずか１９分。京都からぶらっと日本海に行くことができる。今は敦賀駅で乗り換えが必要だが、それもなくなる。交流人口が増え、京都や大阪の経済波及効果も大きい。大災害に備えるという意味でも、東海道新幹線とは別のルートが必要だ」 －京都では地下水への影響を懸念する声が大きい。３月に国土交通省などが地元説明会を開いたが、京都市長は「科学的見地だけではなく、体感的な納得が必要」と主張している。 「まだ始まったばかり。しっ

京都市の嵯峨・嵐山と京都府亀岡市を結ぶトロッコ列車を運行する嵯峨野観光鉄道を手がかりに、観光の今後を考える講演会が、京都市左京区の府立京都…

北陸新幹線の新大阪延伸計画を巡り、京都市の市民団体が２２日、詳細ルートを決める与党整備委員会に市民向けの説明会などを開くよう求める申し入れ…

【論説】北陸新幹線沿線の１０都府県と経済界でつくる建設促進同盟会（会長・杉本達治福井県知事）は、東京都内で開いた大会で、小浜・京都ルートでの敦賀―新大阪の全線開業に向けた決議を採択した。京都府などが示す地下水への影響や財政負担の在り方に対する懸念が着工・認可のハードルとなる中、決議には「京都府などが示した課題の解決が不可欠」という一文が新たに盛り込まれた。 新たな一文は、石川県が東海道新幹線の米原駅（滋賀県）を経由する「米原ルート」を含む他の選択肢も検討するよう、決議案を作成する福井県に求め、両県の調整が続いた結果の“落としどころ”だった。決議は石川県の馳浩知事を含む出席者の賛同を得て採択されたが、採択直前に決議や馳知事の対応に反発し、石川県の国会議員や県議らが退席する一幕があった。 今回の決議のポイントとなった「京都の課題解決」は、小浜・京都ルートの実現を目指す福井県をはじめとする、ほぼ

京都市に住んでるけど京都の良さが全くよく分からない。 いや神社仏閣はたくさんあってーってのは分かるけど（すごいなぁってのはある） そんなにいいもの？街中の中心部だってそんなに栄えているわけではないし、 そんな京都っていいのか？ 京都の良さが全く分からない。 （ちなみに夏は蒸し暑く冬はどん底に寒いのはもう慣れた）

ＪＲ西日本は４月２８日未明、梅小路京都西駅（京都市下京区）南側に延びる高架上の廃線に、使わなくなった特急「サンダーバード」の車両を地上から…

京都市左京区の銀閣寺にもほど近い静かな住宅街を歩いていると、「え？　なぜこんなところに」と二度見する光景にでくわした。１９７８年に全線廃止され…

北陸新幹線金沢―敦賀（福井県敦賀市）間が延伸して1年が過ぎた。今後、同県小浜市や京都市を通り、新大阪まで延伸する計画だが、着工の見通しは立たない。東海道新幹線米原（滋賀県米原市）へのルート変更を求める声が出る中、福井県の杉本達治知事は、県南部に立地する原子力発電所が電力の安定供給に貢献してきたと主張。県内をより長く通る小浜ルート維持を訴えるが、関係者から疑問視する声も上がる。 立地地域の振興は「国の責務」「最後に1点お願いがある。電力消費地である大阪や京都での理解が進んでいない。関西からしっかりと建設促進の声を上げていただきたい」

北陸新幹線小浜－京都ルートによる早期着工を求める新団体「北陸新幹線小浜・京都ルート早期着工　若狭の未来を実現する会」を、小浜商工会議所が中心となって5月に設立する。設立準備委員会が16日、同商議所で開かれ、嶺南地域に限定せず住民や企業などに参加を呼びかけることを確認した。会長に就任する小浜商議所の井田浩志会頭は「全線開業に見通しがつかず、米原ルートなどの雑音が聞こえて我慢の限界だ。小浜ルート応援の輪を広げてほしい」と訴えた。

運賃千円を着服したとして懲戒免職になった京都市営バスの元運転手の男性が、約１２００万円の退職手当を全額不支給とした市の処分が重過ぎるとして…

●知事、県議会で初の言及 北陸新幹線敦賀以西のルートを巡り、石川県の馳浩知事が「米原」への再考に初めて言及したことが波紋を広げている。米原を推す沿線国会議員は「期待通り」と歓迎、小浜での整備に懸念を示す京都市長も感謝のメッセージを送った。一方の「小浜派」は、米原寄りの姿勢を鮮明にした知事に「恥をかくぞ」と反発したが、知事の「宣言」が米原待望論の拡大を後押しすれば、ルート議論の行方に影響する可能性がある。 馳知事は１２日の県議会で「（小浜ルートの）解決のめどが立たないと判断された場合、米原ルートを含めた検討を行い、一日も早い全線整備を目指すべきだ」と述べ、米原への再考を求める県議会決議に同調する考えを示した。 これについて、米原案の採用を求める佐々木紀衆院議員（石川２区）は「約束通り、期待通りの発言をしてくれた」と上機嫌。自主勉強会を開き、ルートの再検討を進める岡田直樹参院議員（石川県選出）

北陸新幹線の新大阪までの延伸をめぐって、国と建設主体の鉄道・運輸機構が地元向けの説明会を３月下旬に京都市内で開くことが明らかになりました。 これは１３日、西脇知事が定例の記者会見で明らかにしたものです。 会見によりますと、１２日、国から府に対して、今月２５日に京都市内で北陸新幹線の延伸について説明会を開くと連絡があったということです。 今回の説明会は府と府内の自治体の担当者が対象で、一般の人たちは参加できないということです。 北陸新幹線の新大阪までの延伸をめぐっては福井県の小浜市から京都を南下して新大阪までを結ぶ「小浜・京都ルート」で検討が進められていますが、府や京都市は▼地下水への影響や▼トンネルを掘削した際の土の処理などについて強い懸念を示しています。 １３日の定例の記者会見で西脇知事は「新大阪までの整備は、府民の理解と協力、それから沿線自治体の協力が不可欠だ。協力が得られるような説明

【読売新聞】北陸新幹線の延伸を巡り、立憲民主党府連は２２日、府連事務所（上京区）で記者会見し、「地下水への影響などで府民に懸念が広がっており、与党だけで決められる話ではない」として、立民への情報提供と意思決定への関与を、政府・与党に

北陸新幹線の新大阪延伸計画「小浜ルート」案について、京都仏教会（有馬頼底理事長・臨済宗相国寺派管長）が近く、計画の再考を求める申し入れ書を京都府の西脇隆俊知事に提出することが１６日、京都新聞社の取材で分かった。小浜ルートの約８割がトンネルとなることから、地下水などへの影響を

京都市下京区の老舗中国料理店に設置されている日本最古のエレベーターが、製造、輸入されてから１世紀を迎えた。料理を楽しみに訪れた客人を今も現役で乗せている。その細部を見渡すと、不思議で味わいのある意匠がちりばめられていた。 米国出身の

２５日に投開票された久御山町長選は、現職の信貴康孝さん（５９）が、新人の中井孝紀さん（５７）を破り、４選を決めた。当選の喜びに沸く支持者た…

神苑で展示されている最古の電車「Ｎ電」（重要文化財）。修復・保存をめざしクラウドファンディングが始まった＝京都市左京区の平安神宮 「日本最古の電車を守ろう！」と、京都市の平安神宮に長年展示されてきた「京都電気鉄道電車」（京都市交通局二号電車）の修復・保存をめざすクラウドファンディング（ＣＦ）が始まった。日本初の路面電車で、車両は明治４４年の製造と現存最古。全国で唯一、重要文化財に指定されている。修復後は正門・応天門のすぐそばで展示公開する予定で、同神宮は「鉄道発展の礎を築いた文化財を守るためにご支援を」と呼び掛けている。 車両（通称・Ｎ電）は、明治２８年に国内初の公共電気軌道を開業した京都電気鉄道（京電）の路面電車。 歴史的には、明治維新で首都が東京に移り、人口が約３分の２に減った京都の衰退を心配した市民らから、インフラ整備や教育の近代化、産業振興などを求める声が上がった背景がある。 イン

エスカレーターで歩かずに立ち止まるように呼びかける京都府理学療法士会の取り組みに、協力する鉄道事業者が増えている。今年から近鉄やＪＲ西日本…

北陸新幹線のルート問題で、立命館大の近藤宏一教授（５７）＝交通システム論＝が京都新聞社のインタビューに応じ、小浜ルート…

「北陸新幹線京都延伸計画の環境アセスメントの一旦停止を求める会」事務局長の榊原義道さん＝京都市伏見区で2024年7月10日午後1時15分、南陽子撮影 声を上げ、つながり広く　「北陸新幹線延伸計画の環境アセスメントの一旦停止を求める会」事務局長　榊原義道さん（74） 3月、北陸新幹線が金沢から福井県の敦賀まで延伸開業した。ではその先は――？　6月、石川県議会は、滋賀県の米原を通って新大阪へつなぐよう、ルート再考を求めて決議した。決議文はこう断言している。「地盤沈下、地下水の枯渇及び莫大（ばくだい）な残土処理の問題などに対する京都府民の不安は大きく、さらには、多額の地元負担金まで伴う工事について、メリットが少ないと思われる京都府民の理解を得るのは至難の業である」 おそらく、議員たちを焦燥させたかもしれない府民の1人。現在、建設を担う鉄道・運輸機構が環境影響評価（アセスメント）手続きを進めている