2007'01.06 (Sat) 00:39
……今回の「kanon」、非常に上手い。あと泣ける。

珍しく『煽り視点』を使いまくったのは非常に上手。むしろ大事な時まで取っといたという事か。

舞と佐祐里さんの激烈両想いっぷりは、毎度毎度丁寧に書かれていてさすがにヤバイ。
「本気の勝負だ」なんて言うから佐祐里さんも参戦したがるし、それ(佐祐里さんのその意気)を知ってるから舞も戦って剣を吹き飛ばすし。
そんなんだからこそ、佐祐里さんも「じゃまかな」って聞いちゃうし、舞も「じゃま」って言っちゃう。とにかくお互い大切に思ってるんです。だからこそ、こういう事を言って確認を取る。お互いをお互いが想いあってて、それでも決してすれ違わないなんてとてつもなく激烈な両想いだよ舞と佐祐里さん。
「佐祐里のことは、大好きだから……」
好きなものに対して、「嫌いじゃない」としか言わない舞だからこそ、この言葉に重みがある。

そして佐祐里さんの過去回想と舞に対する想い。
「笑うこともできなくなりました。一弥と同じ様に……。
笑えるようになったのは、舞に出会ってからです」
うわぁもう両想い激しすぎ!!毎回毎回の両想い描写の積み重ねで、少しずつ二人の両想いっぷりを視聴者に浸透させて、させまくって。
そしてアレ。
本当に、非常に上手い。
困ったなあ。これだけ上手に本編が出来てる以上、何書いてもプラスにはならないだろうなぁ。
これではもう、今回の僕の感想は中身なしなのです。
【More】

ウサ耳祐一だぜぃやっほーー!!
何気に後ろ通るおばちゃんが、祐一見て「なにあの子」みたいな感じなのが上手い。

いつもいつも弁当凄すぎ!!
地味に献立が変わってる所も上手い。あとなんか、いつもキャベツ物がある気がするww。

今週もあゆちゃん激カワイイ。
さすが、『「うぐぅ」の異名を持ちたい焼きを自在に盗む高貴なる正ヒロイン』。
ヤバイ。相変らず超カワイイ。ダッフル以外の服装もまたカワイイ。むしろそれ以外の服装が貴重なんで超嬉しい。あゆシナリオ突入したら俺絶対多分きっと間違いなく死ぬ。
特に最初のメトロノームみたいに左右に揺れるあゆちゃんとか激可愛い。だれかgifアニメで作ってくれ~!
え~~今回、さゆりんがとんでもない爆弾発言していましたね。
(この過去話前後の佐祐里さんは陰影の強い書き方されてる事が多くて、これもまた上手い)

「この曲の名前、ご存じですか? カノンです。パッヘルベルのカノン。
同じ旋律を何度も繰り返しながら少しずつ豊かに、
美しく和音が響き合うようになって行くんです。
そんな風に一見違いのない毎日を送りながら、
でも少しづつ変わっていけたらいいですよね」
佐祐里さんの過去話の落とし所的なポジションにこれを持ってくるのは正直うますぎです。マジ天才。
「いつか一弥の事も悲しい気持ちだけじゃなく、思い出せるようになるかもしれない」
この言葉の通り、毎日の積み重ねの先に、彼女自身の救いがある、ということ。舞との、大切な人との過ごせる時間というのはもの凄く大事な、貴重な時で、そんな時間があることはまさに『奇跡』ということを、かって一弥を失った佐祐里さんは知っている。その奇跡のような時の積み重ねの先に、今とは違う未来がある。
そしてこれは、祐一にも重なることでもありますね。
もしも(ネタバレ反転)あゆに奇跡が起こせなければ、祐一は7年前のことを思い出せもしない。もし、思い出せたとしても悲しい気持ちのまま。
だからこそ、祐一は思い出さなければならない。覚えてもいないことから、何かを得るなんて事は起きない。
そしてだからこそ、思い出した祐一は佐祐里さんと同じ様に一日一日がかけがえのない瞬間だと気づく……と思う。けれどそこまでの描写は殆ど描かれない(原作では)。だからこれは、視聴者であるコッチに投げかけられた言葉なのだ。(と、行き過ぎたことを言ってみる)
まあなんつうか、だからこそ佐祐里さんが祐一に「似てると感じる」とか言ったのだ(舞も、だけど)。
で、この言葉は当然ながら、「kanon」それ自体にもかかる。
(寧ろ『一続き』の京アニkanonだからこそこの言葉が強くかかる)
各ヒロインのシナリオをクリアしていっての積み重ねも勿論そうだけど、
毎回毎回のフラグ立ても、平凡な日常を描くことも、細かいキャラクターの描写も、京アニkanonの全てが積み重なられて豊な、美しいものになっていく。だからこそ、最近のkanonは面白いんじゃないでしょうか。
「2クールを考えたキャラ作りをする」みたいなことを京アニさんが仰ってましたが、それがホント発揮されてきた感じがします。

この謎ジャムシーン、どう見ても演出がホラー(もしくはサスペンス)なのには笑った。

佐祐里さんの例のシーンなんて完璧にホラーの作り。
こんな感じでAパートの軽い部分の一シーンと後半、Bパートの重い部分の一シーンとが対比されてるような感じがあります。
「にんじん食べれるよ~」の名雪と人参を食べるのに躊躇する一弥とか、
Aパートで一瞬だけよぎる舞の過去とBパートの重い佐祐里の過去とか、
まあこの辺はどう見てもこじつけなんですが、


この対比は美しいですね。
佐祐里を守るために、彼女の剣を打ち上げる舞と、
結局佐祐里を守れなかった舞を守るために、舞の剣を打ち上げる祐一。
(なんかこれに隠されたメッセージとかいろいろ妄想したけどあまりにもいき過ぎなのでやめた)
え~となんだろう。今回は(も)素晴らしかった。
色々考えたけど書くことないや。見れば分かる、もしくは先々に分かる。

ちなみに舞の取り乱しっぷりは良かった。
いつもの舞は冷静というよりも、むしろ天然。ホントは思いっきり………まあどうせ来週くらいには明かされそうなので、続きは来週!
来週も期待です!!
WEB拍手を送る
ちなみに、展開予想、京アニAIR観返してちょっと分かった。
今まで色々展開予想してきたけど、アレ大体全部ハズレです。
絶対京アニは原作とおおむね同じに作る。
今回の佐祐里さんの過去話だって、普通に考えればかなり突然に思えるタイミングでの告白なのだか、その程度の違和感を余裕で吹き飛ばすくらいのクオリティを京アニは持っている。
つまりAIRと同じ様に、ちょっとくらい話の繋がりが悪いとか違和感があるとかがあっても、そういうのが平気でどうにでもなるクオリティで作るから、ちょっとくらいそういう所があっても問題無く押し通して、結局は原作と同じになるんじゃないでしょうか。てゆうか寧ろ、京アニが原作を大きく変えるのが考えられない。AIR観返して再確認。
(こんだけ言っといて、思いっきりオリジナル展開だったりしたら恥ずかしいなぁ……)
テーマ : Kanon~カノン~ - ジャンル : アニメ・コミック
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