東日本大震災の発生当日、ＪＲ東日本が駅舎から帰宅困難となった利用者を閉め出したことに関し、同社の清野智社長が２０日、東京都庁に石原慎太郎知事を訪ね、「ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と謝罪した。都は５月、同社に知事名で抗議文を提出していた。 同社によると、３月１１日夕、首都圏の全線で運転中止を決定。駅構内に乗客が集まると危険と考え、渋谷駅や蒲田駅などの駅舎のシャッターを閉めた。清野社長は面談後、「全ての駅ではないが（利用者を）閉め出す形になり、改めておわびしたい」と述べ、今後は帰宅困難者の避難場所として駅構内スペースの活用を検討し、都や区などと協議していく方針を明らかにした。 石原知事は５月２７日の定例会見で「構内から乗客を閉め出して（社員らは）帰った。他の私鉄や地下鉄は最低限頑張ったのに、肝心のＪＲがこの体たらくだ」と批判。都は、今回の対応の理由や、今後の対策について回答を求める抗議文を出

はとバスが 東北関東大震災で被害を受けた宮城県松島町を巡る復興応援ツアーを実施する。 東京出発1泊2日の一般募集ツアー「昭和の名ガイドと行く 伝えよう希望の歌声 in 松島」で、 はとバスが松島町観光協会の要請を受けて企画・催行する。 ツアーでは 松島市の職員の案内で震災当日の体験談を交えて、被災地域を回る予定。 また、松島市内ホテルのコンベンションルームにて、松島市内の避難所にいる市民も招待し、 バスガイドによる「昭和懐メロショー」を楽しむ。 参加者には現地のお土産購入にも積極的に参加を呼びかける予定。 出発は6月28日と7月12日の2回。 予約ははとバス予約センターで受け付けており、募集人員は各回80人。 ■旅行費用　グループの参加人員によって２３，８００円〜２９，８００円 （食事は夕食1回、朝食１回、昼食１回） ■旅行日程　６月２８日〜６月２９日 ７月１２日〜７月１３日 ■宿泊先　　

北総鉄道（本社・千葉県鎌ケ谷市）が、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の三陸鉄道（本社・盛岡市）など地方私鉄４社と共同で硬券乗車券セットを作り、２８日から発売する。企画した担当者は「復興へ少しでもお役に立てば」と期待している。 　震災による北総鉄道の被害は比較的軽く、翌日から運行を始めた。だが、東北や関東の地方鉄道は一部区間で運転を再開したものの、いまだに復旧できていないところが少なくない。 　「同じ鉄道マンとして仲間の力になりたい」。北総鉄道職員の発案で甚大な被害を受けた４社に合同企画を持ちかけ、４月中旬から準備を進めてきた。 　乗車券セットは「スクラムきっぷ〜鉄路は未来へとつづく〜」。三陸鉄道のほか福島県の阿武隈急行（本社・伊達市）、茨城県のひたちなか海浜鉄道（同・ひたちなか市）と鹿島臨海鉄道（同・大洗町）に、北総鉄道の計５枚のオリジナル片道乗車券を組み合わせた。 　券面には各社の

JR東日本は11日、東日本大震災の被災路線の復旧状況を更新した。石巻線の前谷地 - 石巻間は19日に再開が決まった。常磐線の四ツ倉 - 久ノ浜間は14日に再開する。首都圏発着の主な特急列車も運行再開列車が増えており、指定席の販売も始まっている。 通学路線としても重要な石巻線(2007年撮影) 東北・山形・秋田新幹線は臨時ダイヤで運転中。上越・長野新幹線は通常運転。指定席券については、東北・山形・秋田新幹線は5月31日運転の列車まで販売中。6月1日〜10日運転の列車は11日以降順次販売するとのこと。6月11日〜20日運転の列車については乗車日の1カ月前の10時より販売する。上越・長野新幹線は定期列車について指定券を販売しており、臨時列車の指定席販売は見合わせているという。 首都圏発着の主な特急列車については、「成田エクスプレス」が一部列車を運転、「踊り子」は31日まで一部列車を運転、「ひたち

■ ＪＲ仙石線、自衛隊と米軍が復旧活動 震災で列車が脱線するなど大きな被害が出た宮城県内の在来線に２１日、在日アメリカ軍が入り、復旧活動を始めました。 「やっとですね」（利用者） 　「便利ですし、安心しました」（利用者） 　ＪＲ東北本線。２１日、仙台〜一ノ関間などで運転が再開されました。震災から４１日ぶりの全面復旧です。 　しかし、仙台と石巻を結ぶ路線の全面復旧は、全くめどが立っていません。ＪＲ仙石線。震災で大津波の直撃を受け列車が脱線するなど、大きな被害が出ました。 　２１日、ここに自衛隊と共に在日アメリカ軍が入り、復旧作業を始めました。作戦名は「ソウルトレイン」です。 　「（Ｑ．なぜ「ソウルトレイン」？）ソウル（魂）、日本とアメリカ、自衛隊と米軍の魂が注がれている任務だからです。ドウモアリガト」（在日米軍・アランネイランド大佐） 　アメリカ軍は２１日から１０日間、６０人態勢で仙石線の

ＪＲ東日本の里見雅行・仙台支社長は１４日、仙台市内で記者会見し、大震災で甚大な被害を受けた在来線４路線について「線路の位置変更も考えていくことになる」と述べた。 県内のＪＲ在来線では、石巻線、気仙沼線、仙石線、常磐線の４路線で線路や駅舎が津波で流されるなど被害が大きかった。里見支社長は、現時点で具体的な復旧案はないとした上で、新市街地の形成など自治体の復興計画に合わせて、駅舎や線路の位置を移す可能性を示した。

田老駅近くを走る三陸鉄道の「復興支援列車」＝岩手県宮古市、宮嶋写す橋脚が崩れ、駅舎が跡形もなく流された三陸鉄道北リアス線の島越駅＝９日、岩手県田野畑村、牛尾写す三陸鉄道田老駅のホーム。列車から降りた乗客たちは、がれきだらけの町を前に、立ちつくしていた＝岩手県宮古市、宮嶋写す三陸鉄道運転士の飯田晃司さん＝岩手県宮古市、宮嶋写す宮古高校２年の山崎祥太郎さん（右端）と中里義貴さん（右から２人目）。田老へ流された自宅を見に行ったが、この日も何も見つからなかったという＝岩手県宮古市、宮嶋写す三陸鉄道の乗客数の推移三陸鉄道の復旧状況 　岩手県の三陸海岸を南北に走る「三陸鉄道」は、津波で駅舎も線路も奪われた。それでも、いち早く一部で運行を再開したのは、津波からの復興のために生まれた鉄道だからだ。だが、自力再建は厳しい状況に追い込まれている。 　今月初め。宮古発小本行きの１両だけの列車に、野菜や長靴を詰め

東北新幹線 揺れ９秒前に減速 4月5日 19時20分 今回の地震で、東北新幹線は地震の揺れをいち早く検知するシステムが作動して、最初の揺れの９秒前、最も大きい揺れが起きる１分１０秒前に非常ブレーキをかけて減速を始めていたことが分かりました。ＪＲ東日本は、この効果もあって新幹線が脱線を免れたとみて、データの詳しい解析を進めています。 地震発生当時、東北新幹線は２７本の列車が乗客を乗せて走っていましたが、いずれも脱線せず停止しました。ＪＲ東日本は、東北新幹線の沿線のほかに、太平洋沿岸にも岩手県の宮古や宮城県の牡鹿半島などに９つの地震計を設置し、揺れをいち早く検知して列車を減速させる「早期地震検知システム」を備えています。今回は、東北新幹線の線路からおよそ５０キロ離れた牡鹿半島の地震計が、午後２時４７分３秒に運転中止の基準となる「１２０ガル」という地震の加速度を捉えました。このため、システムが自

Tweet 三陸鉄道は２８日、震災の影響で運休していた北リアス線の田老（宮古市）―小本（岩泉町）間で試験運転を行う。運行に問題がなければ２９日から宮古―小本間を再開する。 田老―小本間は、田老駅付近で線路の敷石が津波で流されたり、線路ががれきで覆われるなど大きな被害を受けた。 三鉄は１６日に久慈―陸中野田間、２０日に宮古―田老間の運転を再開。宮古―小本間は３往復を予定、今月は運賃無料で運行する。２８日は試験運転のため、宮古―田老間が３往復から２往復となる。 小本―陸中野田間、南リアス線（釜石―盛）は、復旧のめどが立っていない。

台風９号による大雨の影響で東海道新幹線は８日、上下線合わせて１０２本に最大で１時間４９分の遅れが出た。東京駅には最終の新幹線が９日午前０時２１分に到着。在来線の終電に間に合わない乗客が出たため、ＪＲ東海は東京駅と新大阪駅のホームに止めた新幹線車両１編成（１６両）をそれぞれ開放。東京駅では７１人が利用した。