Windows と Linux でディスクやプリンタを共有できる samba は便利です。
samba は Linux 側の共有領域を Windows からアクセスすること方法がの一般的な使用方法になります。
samba のツールを使えば逆、つまり、Windows 側の共有領域を Linux からアクセスすることもできます。
うちの環境は Windows Vista がホストマシン、VineLinux 4.2 (Vine ちゃん) がゲストマシンで構成される VirtualBoxの環境になります。
今回はホストマシンである Windows Vista の共有領域を Vine ちゃんからアクセスする設定を構築してみます。
samba は Linux 側の共有領域を Windows からアクセスすること方法がの一般的な使用方法になります。
samba のツールを使えば逆、つまり、Windows 側の共有領域を Linux からアクセスすることもできます。
うちの環境は Windows Vista がホストマシン、VineLinux 4.2 (Vine ちゃん) がゲストマシンで構成される VirtualBoxの環境になります。
今回はホストマシンである Windows Vista の共有領域を Vine ちゃんからアクセスする設定を構築してみます。
まずは、ホストマシンで共有する領域を作成します。
【Windows Vista の共有設定手順】
ホストマシンが Windows Vista なので、Vistaでの手順になります。
他の Windows 系 OS でも似たような手順ですので、他の Windows の場合は適宜読み替えて下さい。
今回はホストマシンのDドライブに「share」というディレクトリを作成し、共有領域とする設定です。
1.共有領域のディレクトリを作成する。
エクスプローラなどで「d:\share」を作成します。
2.共有設定をする。
作成したディレクトリを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「プロパティ」画面が表示されるので、「共有」をクリックします。
「ファイルの共有」画面が表示されるので、共有アクセスするユーザを追加します。
「アクセスの許可レベル」追加したユーザのアクセス権限を設定します。
※「アクセスの許可レベル」を「閲覧者」とした場合、アクセスは「読み取り専用」となります。
「アクセスの許可レベル」を「共同所有者」とした場合、アクセスは「読み取り、書込み」となります。
※画面は「Everyone」ユーザに「読み取り専用」権限を与える設定です。
どのユーザにどの権限を与えるかは、管理者にご確認の上、設定して下さい。
共有された設定が表示されるので、内容を確認する。
これで、ホストマシン側の共有設定が完了です。
この状態で、他の Windows マシンからもアクセスができます。
【Linux 側からのアクセス方法】
まずは、samba をインストールする必要があります。
samba のインストールは VineLinux 4.2 で samba の Linuxのファイル共有 を参考にして下さい。
ここでは、samba のインストールができていることとします。
共有領域にアクセスするには共有領域をマウントする必要があります。
マウントは「smbmount」という samba のユーティリティを使用します。
今回は「/mnt/win_share」というディレクトリを作成し、そこへマウントします。
これで、「/mnt/win_share」がマウントされるので、アクセスできます。
なお、「smbmount」はデーモンとして動作します。
ということは「ps」などでプロセスを確認した場合、起動時に指定したユーザ名が表示(パスワードはマスクされますが。。。)されてしまいます。
ユーザ名が表示させたくなしのであれば、「credentials」オプションでユーザ名とパスワードを記述したファイルを用意しましょう。
マウントの解除は「smbumount」、「umount」で行います。
【自動マウント】
自動マウントするのであれば、「etc/fstab」にマウント内容を記載すればOKです。
※<接続オプション「-o」以降の内容>は 「username=<接続するユーザ名>,password=<接続パスワード>,codepage=cp932,iocharset=euc-jp」などの smbmount での接続オプション。
共有領域の使い道ですが、ワープロなどの文書ファイルを共有するだけでなく、いろいろと使えると思います。
バックアップ目的として利用すれば、別マシンへバックアップすることになるので、より可用性は高まることになります。
PostgreSQL であれば、pgdump でダンプ出力しておけば、他のマシンで取り込み、データベースを起動させることもできます。
また、メールのデータをこの共有に保存しておけば、複数のマシンでメールを共有できるでしょう。
Thunderbird のように Windows、Linux で動作するメールクライアントを利用すれば、OS が違う場合でもメールデータを共有できるようになると思います。
いろいろと利用用途を考えてみるのもいいかもww
【Windows Vista の共有設定手順】
ホストマシンが Windows Vista なので、Vistaでの手順になります。
他の Windows 系 OS でも似たような手順ですので、他の Windows の場合は適宜読み替えて下さい。
今回はホストマシンのDドライブに「share」というディレクトリを作成し、共有領域とする設定です。
1.共有領域のディレクトリを作成する。
エクスプローラなどで「d:\share」を作成します。
2.共有設定をする。
作成したディレクトリを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「プロパティ」画面が表示されるので、「共有」をクリックします。
「ファイルの共有」画面が表示されるので、共有アクセスするユーザを追加します。
「アクセスの許可レベル」追加したユーザのアクセス権限を設定します。
※「アクセスの許可レベル」を「閲覧者」とした場合、アクセスは「読み取り専用」となります。
「アクセスの許可レベル」を「共同所有者」とした場合、アクセスは「読み取り、書込み」となります。
※画面は「Everyone」ユーザに「読み取り専用」権限を与える設定です。
どのユーザにどの権限を与えるかは、管理者にご確認の上、設定して下さい。
共有された設定が表示されるので、内容を確認する。
これで、ホストマシン側の共有設定が完了です。
この状態で、他の Windows マシンからもアクセスができます。
【Linux 側からのアクセス方法】
まずは、samba をインストールする必要があります。
samba のインストールは VineLinux 4.2 で samba の Linuxのファイル共有 を参考にして下さい。
ここでは、samba のインストールができていることとします。
共有領域にアクセスするには共有領域をマウントする必要があります。
マウントは「smbmount」という samba のユーティリティを使用します。
今回は「/mnt/win_share」というディレクトリを作成し、そこへマウントします。
# smbmount //<サーバ名>/share /mnt/win_share -o
'username=<接続するユーザ名>,password=<接続パスワード>,codepage=cp932,iocharset=euc-jp'
これで、「/mnt/win_share」がマウントされるので、アクセスできます。
なお、「smbmount」はデーモンとして動作します。
ということは「ps」などでプロセスを確認した場合、起動時に指定したユーザ名が表示(パスワードはマスクされますが。。。)されてしまいます。
ユーザ名が表示させたくなしのであれば、「credentials」オプションでユーザ名とパスワードを記述したファイルを用意しましょう。
「credentials」を使用した例
ユーザ名、パスワードファイル
username = <接続ユーザ名>
password = <接続パスワード>
# smbmount //<サーバ名>/share /mnt/win_share -o
'credentials=<上記のユーザ名、パスワードファイル>,codepage=cp932,iocharset=euc-jp'
マウントの解除は「smbumount」、「umount」で行います。
# smbumount /mnt/win_share/
または
# umount /mnt/win_share/
【自動マウント】
自動マウントするのであれば、「etc/fstab」にマウント内容を記載すればOKです。
# vi /etc/fstab
//<サーバ名>/share /mnt/win_share smbfs <接続オプション「-o」以降の内容> 0 0
※<接続オプション「-o」以降の内容>は 「username=<接続するユーザ名>,password=<接続パスワード>,codepage=cp932,iocharset=euc-jp」などの smbmount での接続オプション。
共有領域の使い道ですが、ワープロなどの文書ファイルを共有するだけでなく、いろいろと使えると思います。
バックアップ目的として利用すれば、別マシンへバックアップすることになるので、より可用性は高まることになります。
PostgreSQL であれば、pgdump でダンプ出力しておけば、他のマシンで取り込み、データベースを起動させることもできます。
また、メールのデータをこの共有に保存しておけば、複数のマシンでメールを共有できるでしょう。
Thunderbird のように Windows、Linux で動作するメールクライアントを利用すれば、OS が違う場合でもメールデータを共有できるようになると思います。
いろいろと利用用途を考えてみるのもいいかもww