2025-11-24

まれも育ちも日本人だが日本語は難しい。シンプル単語ひとつにも迷いどころがある。

この砂原はなんと読むだろう。

城と運命は潰され砂利となり、砂原の風はすべてを目に見えない細かな砂の流れへと砕いた。

砂原の読みは、ざっと調べた感じ、辞書的には すなはら しかない。

けれど、サゲンと読んでもいいような気がしないだろうか?

草原はソウゲンと読むことが多いが、くさはらとも読む。

野原はのはらと読むが、ヤゲンと読むことはまずない。

訓読みが優勢な語でも、仮に例えば「ヘリシャフ砂原」のように地名として統合されると、サゲンと読まれてもおかしくない気がする。

同じような感覚で、叙事詩的な堅めの文章の中では、サゲンと読まれてもおかしくない気がする。すなはらだと少し間抜けな響きに感じるので。

同じ文章の中で、砂利や砂海といった音読ワードが出てくるだけでも、つられてサゲンと読んでいい気がしてくる。

こういう感覚を持っているのは自分だけだろうか。

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