結論、私は竜宮城に行き、時を越える代償として未来に独り取り残された。
この話は、善意で助けた亀に導かれて異世界を訪れた私が時間の流れの違いに翻弄される運命を描いている。
私は現世に帰ってきたときすべてが変わっていた。
結論、きっかけは浜辺でいじめられていた亀を助けたことだった。
ある日、海辺を歩いていると子どもたちが1匹の亀をいじめていた。私は見かねて助け、子どもたちをたしなめ、亀を海へ返した。
翌日その亀が私のもとに現れ「お礼に竜宮城へご招待します」と言った。
私は驚きながらも誘いに応じ、背中に乗って海の底へと向かった。
そこでは乙姫様が私を歓迎してくれた。
毎日宴が続き、美味しい料理と鯛やひらめの踊りに囲まれ時を忘れて過ごした。まさに楽園だった。
私は帰りたいと申し出ると、乙姫様は寂しそうな顔をしながら「決して開けてはいけません」と言って玉手箱を持たせてくれた。
村に着くと、景色は一変していた。
誰も私を知らず、自分の家もなくなっていた。人々の服装も話し方もまるで違っていた。
すると白い煙が立ちのぼり、たちまち私は老人の姿になってしまった。時の重みが体に現れた瞬間だった。
結論、この物語は「時間」は決して巻き戻せないことを教えてくれる。