2025-06-17

マレリ危機が照らす「自動車部品屋台骨」と日本経済リスク

はじめに

 負債7,200億円を抱える大手部品メーカー・マレリが米チャプター11申請し、2,942社の取引先が影響圏に入った。

 https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1201472_1527.html

自動車部品メーカーとは何か

なぜ注目すべきなのか

TSR記事が示す2つのシナリオ

未払いが顕在化した場合
  • 国内向け買掛およそ1,900億円が焦げ付き
  • 取引中小798社が平均1.5億円の貸倒損失、追加倒産90~150社
  • 完成車18万台分の部品不足 → GDP押し下げ効果合計▲0.05%
弁済が確保された場合

業界外でも分かる波及イメージ

まとめ

 部品メーカー日本企業利益の約6%を稼ぎ、全国の製造雇用の一割強を支える「屋台骨」だ。マレリのような大型破綻で支払いが止まれば、中小現金枯渇→連鎖倒産→完成車停止というドミノ現実化し、日本経済は▲0.05%のGDPショックを受けるリスクを帯びる。逆に弁済が確保できても、EV化で国内調達が恒常的に縮む流れは避けられず、ICE依存地域産業構造転換を急がねばならない。

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