手ブレがひどくてすみません。「OH,my God」を連発しながら、会計へ。
3,000元(3万8千円前後)と言われ、だめもとで「高すぎるよ」と懇願し即却下されたので、
女医さんのところにもう一度相談しに行くと簡単に1,000元に値下げしてくれた。
これはありがたい。しかしどうなってるんだ料金体系?
ホテルに戻って、入院準備に取り掛かり、荷物についてホテルのオーナーに相談すると
10日で30元と格安で保管してくれることになり、本当に助かった。
いよいよ病室へと向かう。
思っていた通り綺麗ではない、もちろん。
しかし、我慢できないほどではないし、そんなことも言ってもいられないので
すぐに着替えて寝ることにした。
中国で我慢できないことが一つある、シャワーと便器が合体していることだ。
和式便器のすぐ上にシャワーがついているので恐ろしく合理的なのだが、
どうにも受け入れることができず、といってもそこを使うしかないのだが…
衛生感覚の違いは、どうにも耐え難いものだ。
西岸、TV塔が立つ。 病状は、疲労と日焼けのし過ぎによるアレルギー性皮膚炎とのこと。
これからの旅に非常に不安を感じるが、今は治療に専念するしかない。
最初は、びくびくだった。
しかし、学生スタッフ牛 柏松さんのおかげでだいぶ周りとも打ち解けることができた。
なんと彼は、毎日仕事終わりに見舞いに来てくれた上、話し相手になってくれたり、
病院側のスタッフに通訳してくれたりと本当に僕のことを気遣ってくれたのだ。
彼には、本当に感謝している。
入院生活自体は他の患者とも仲良くなり、大して困らなかったのだが
保険が、入院費が、とにかく金の切れ目が縁の切れ目ならぬ治療の終了というわけで
入院費の請求がこちらの体調などおかまいなしにやって来るのだ
「金を払わないと明日からの薬はありませんよ。」というわけだ。
やっとのことで保険会社に連絡をつけ、ガイドブックに掲載された病院だったので
キャッシュレスメディカルをお願いすると
今は提携先でないとのこと、はいぃ!?聞いてないですよぉ…。
ある時、看護士長さんに話しがしたいと誘われて着いて行く。
「尖閣諸島についてどう思う?」
「ん!?、、、、、国際司法に任せるべきでは?」
いきなりの質問に一瞬答えに詰まってしまったが、やんわり返してみる。
なにか不完全燃焼な反応をされたが…
僕はあえて答えるならば、尖閣諸島の領有権は日本にあると考えている。
ただ、そもそもこの問題自体がアホらしく感じるのだ。
海底資源目当ての領土争いのために、政治家や資本家に煽られ、
敵愾心だけを燃やしているのは、思考停止の操り人形と同じじゃないだろうか?
すべての人間に公平に利益が行き渡るわけでもない。
もちろん抗議は必要だ。相手の主張に反対しなければ認めてしまうことと一緒だから。
ただし自国の情報だけで判断することは愚かだ思う。
第一、自分の知識は日本語の情報から得ているものであって、中国語の主張が読めるわけでもないし、
第3者の見解を比較したわけでもないので、、、
とほざいてみたが、看護士長には全く伝え切れていなかった。
仕事のため~、とかではなくて相手をわかろうとするために
言語は学ぶべきだな、やっぱり。
ちなみに看護士長さんはそのあともとても親切でした。
東岸、上海みたいな気も。 辛かったのは入院3日目からだ。
なぜか同時に肺炎併発でしゃっくりというか嗚咽が止まらず、本当に息が苦しいので
医師に相談すると、酸素吸入、CTスキャン、そこまでするかというくらいの状態に。
なんだこれ、ハハハ…あまりの重病者扱いに困惑、こっちの詳細が伝えられないからしょうがないか。
保険会社とは、なんとか手続きが済み、結局担当者が病院まできて解決、
やっぱり入院前に連絡を密にしないとだめだわな。
医師や看護士さんは、慣れない外国人相手に英語や筆談でなんとか
会話しようと助けてくれ、優しい人ばかりだった。
だが、病院事務員、お前…!保険会社からの電話に、僕は入院していないと答えていたらしい。
何の陰謀?
病院が大きすぎて各病棟の連携が複雑になりすぎているのだ。
こちらの入院患者は、家族が付きっきりで面倒を見るので、病室がとにかく騒がしい。
親族全員が見舞いに来るし、家族のものは夜中も同じベッドや廊下で寝ている。
患者は、余計につらい気がするがどうなのだろう。
ただ、その分患者や家族同士の交流も多くて、僕も退院間際にこれでもかというくらい
見舞い品をおすそ分けしてもらったので、孤独な入院患者にとってはいい面もあるのだが。
とにかく一週間で退院できて良かった。
もう少し休めとのことなので、外こもり生活スタート!
> 最近までかにゃーお様、中国にいたということで、ご質問をいくつかしたいので