7月12~20日 金の切れ目がって言うけれども

道のり _ 中国 | TB(0) | コメントする(5) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |

武漢 (15)

「そうか!ちゃんと観光しないと武漢さんが離してくれないんだ。黄鶴楼を見れば何とかなるさぁ!」
どうしてこんな結論に至ったのか。


手ブレがひどくてすみません。
武漢 (16)

「OH,my God」を連発しながら、会計へ。
3,000元(3万8千円前後)と言われ、だめもとで「高すぎるよ」と懇願し即却下されたので、
女医さんのところにもう一度相談しに行くと簡単に1,000元に値下げしてくれた。
これはありがたい。しかしどうなってるんだ料金体系?

ホテルに戻って、入院準備に取り掛かり、荷物についてホテルのオーナーに相談すると
10日で30元と格安で保管してくれることになり、本当に助かった。
いよいよ病室へと向かう。
思っていた通り綺麗ではない、もちろん。
しかし、我慢できないほどではないし、そんなことも言ってもいられないので
すぐに着替えて寝ることにした。

中国で我慢できないことが一つある、シャワーと便器が合体していることだ。
和式便器のすぐ上にシャワーがついているので恐ろしく合理的なのだが、
どうにも受け入れることができず、といってもそこを使うしかないのだが…
衛生感覚の違いは、どうにも耐え難いものだ。


西岸、TV塔が立つ。
武漢 (17)
武漢 (18)

 病状は、疲労と日焼けのし過ぎによるアレルギー性皮膚炎とのこと。
これからの旅に非常に不安を感じるが、今は治療に専念するしかない。

 最初は、びくびくだった。
しかし、学生スタッフ牛 柏松さんのおかげでだいぶ周りとも打ち解けることができた。
なんと彼は、毎日仕事終わりに見舞いに来てくれた上、話し相手になってくれたり、
病院側のスタッフに通訳してくれたりと本当に僕のことを気遣ってくれたのだ。
彼には、本当に感謝している。

入院生活自体は他の患者とも仲良くなり、大して困らなかったのだが
保険が、入院費が、とにかく金の切れ目が縁の切れ目ならぬ治療の終了というわけで
入院費の請求がこちらの体調などおかまいなしにやって来るのだ
「金を払わないと明日からの薬はありませんよ。」というわけだ。

やっとのことで保険会社に連絡をつけ、ガイドブックに掲載された病院だったので
キャッシュレスメディカルをお願いすると
今は提携先でないとのこと、はいぃ!?聞いてないですよぉ…。


武漢 (19)

ある時、看護士長さんに話しがしたいと誘われて着いて行く。

「尖閣諸島についてどう思う?」
「ん!?、、、、、国際司法に任せるべきでは?」

いきなりの質問に一瞬答えに詰まってしまったが、やんわり返してみる。
なにか不完全燃焼な反応をされたが…

 僕はあえて答えるならば、尖閣諸島の領有権は日本にあると考えている。
ただ、そもそもこの問題自体がアホらしく感じるのだ。
海底資源目当ての領土争いのために、政治家や資本家に煽られ、
敵愾心だけを燃やしているのは、思考停止の操り人形と同じじゃないだろうか?
すべての人間に公平に利益が行き渡るわけでもない。

もちろん抗議は必要だ。相手の主張に反対しなければ認めてしまうことと一緒だから。
ただし自国の情報だけで判断することは愚かだ思う。
第一、自分の知識は日本語の情報から得ているものであって、中国語の主張が読めるわけでもないし、
第3者の見解を比較したわけでもないので、、、

とほざいてみたが、看護士長には全く伝え切れていなかった。

仕事のため~、とかではなくて相手をわかろうとするために
言語は学ぶべきだな、やっぱり。
ちなみに看護士長さんはそのあともとても親切でした。


東岸、上海みたいな気も。
武漢 (20)
武漢 (21) 

辛かったのは入院3日目からだ。
なぜか同時に肺炎併発でしゃっくりというか嗚咽が止まらず、本当に息が苦しいので
医師に相談すると、酸素吸入、CTスキャン、そこまでするかというくらいの状態に。なんだこれ、ハハハ…
あまりの重病者扱いに困惑、こっちの詳細が伝えられないからしょうがないか。

保険会社とは、なんとか手続きが済み、結局担当者が病院まできて解決、
やっぱり入院前に連絡を密にしないとだめだわな。

医師や看護士さんは、慣れない外国人相手に英語や筆談でなんとか
会話しようと助けてくれ、優しい人ばかりだった。
だが、病院事務員、お前…!
保険会社からの電話に、僕は入院していないと答えていたらしい。
何の陰謀?
病院が大きすぎて各病棟の連携が複雑になりすぎているのだ。

 こちらの入院患者は、家族が付きっきりで面倒を見るので、病室がとにかく騒がしい。
親族全員が見舞いに来るし、家族のものは夜中も同じベッドや廊下で寝ている。
患者は、余計につらい気がするがどうなのだろう。
ただ、その分患者や家族同士の交流も多くて、僕も退院間際にこれでもかというくらい
見舞い品をおすそ分けしてもらったので、孤独な入院患者にとってはいい面もあるのだが。
とにかく一週間で退院できて良かった。

もう少し休めとのことなので、外こもり生活スタート!





スポンサーリンク




日本に帰ってきています。 
ご心配していただいた皆様、長らくお待たせして申し訳ありません。現在、私は日本に帰国しています。いろいろとありまして急遽帰国となりました。また改めて今までの経過を
...続きを読む

2015.01.01

ご心配おかけしました、私は生きてます。再出発です。 
 このブログを見て応援して頂いた皆様、大変ご心配おかけしました。ようやく再開の目処が立ちましたのでご連絡致します。今まで一時帰国して資金準備に没頭していました。
...続きを読む

2014.12.12

遅れましたが、私は日本に戻っています。 
 もどって資金調達中です。カメラ、PC系を中心に大幅レベルアップです。
...続きを読む

2013.11.09

苦しい資金集め 
お金が足りないです。しかしながら時間もないです。
...続きを読む

2013.10.09

あと1ヶ月 

...続きを読む

2013.09.08

もうすぐ再開 

...続きを読む

2013.08.09

恩施を抜けて 
 私は生きています。中国に飲み込まれてしまいましたが…
...続きを読む

2013.05.11

大渓谷に圧倒! 
 昨晩泊まった賓館の長谷川潤似の受付のお姉さんに一方的に後ろ髪を引かれる気持ちで出発!チクショー!!! かわいすぎだぁああ...
...続きを読む

2013.03.14

僕は犬が嫌いだ!怖いんだ! 
 懐の深い覃さん一家にお別れを...皆、総出で見送ってくれた。ウルルン滞在記を見て”どうせ仕込だろよ!スタッフいくら渡したんだ?と捻くれたことを考えていた自分だった
...続きを読む

2013.03.03

春節 ~明けてからが本番よ!~ 
 凄まじい夜が明け元旦は中国では珍しく好く晴れた日でした。祝!! 新年!!
...続きを読む

2013.02.27






「入院」って聞いただけで、かなり心配したけど、元気そうで何よりです!!ほんと良かった!
想像を絶するツッコミどころ満載な世界に、いつも驚きつつ楽しみに読んでます。
金の切れ目が治療の終了・・・それなりに猶予のある日本では思いつかないよ・・・自分がいないことになってることもないし・・・でも、まぁそうだよなぁと思ったり。
自分の意見を相手に伝えることは日本語でも難しい。ハプニングも前向きに捉えて、笑顔で進んでください!中国ではオリンピック熱はどうなんでしょう。日本は熱いです!!
[ 2012/08/03 06:36 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

のんのん、久しぶり!
驚いたよ。
コメントありがとう!。

国外での入院は、絶望と同義だよ。(^∀^)ノ
バスがオリンピックラッピング!
[ 2012/08/03 22:04 ] [ 編集 ]

きをつけて、たのしめ

日本人は、清潔な環境でずっと暮らしているから、中国の食べ物、飲み物は気をつけなくちゃね。
川で泳げば、日本では絶滅したような細菌もいると思うよ。
あまりに清潔な環境で育っている日本人は、中国の環境では弱いことを自覚しましょう。

私の先輩は、中国で感染した病気が原因で昨年亡くなりました。
日本に戻ってきて、最先端の病院へいきました。でも、原因がわからず。。。。
[ 2012/08/03 23:18 ] [ 編集 ]

驚いたのはこっちだよ!4年ぶりくらい??かな。久しぶり!!
今年の盆こそは伊那帰った時にでも声かけたいなぁなんて思ってたのに、そもそも日本にいないのかい!!みたいな。わたしも自転車乗ってるから、今度CLAMPさんの方にも遊びに行ってみようと思うよ。
夢を夢で終らせない男だとは思ってたけど、たいしたもんだぁ!!わたしも頑張んなきゃ。
でも体とか、本当に気をつけてね!いくら自分では大丈夫だと思っても、やっぱ生身の人間だからさ。
よく「失敗から学ぶ」って言うけど、明らかにやばいだろうってことをあえてやることはないさ。我慢して回避の道を選ぶのも、勇気いるけど世界で生きてく上では必要だと思うのよ。(やりたくてうずうずする気持ちは痛いほど良く分かるけどもっ…)

オリンピックは同世代の選手がたくさんメダルを獲って、これまた勇気もらってます。年々涙もろくもなりますが。。

これからも更新楽しみにしてます☆☆!


[ 2012/08/04 00:39 ] [ 編集 ]

Re: Re: きをつけて、たのしめ

> ホントによく実感しました。
> 衛生感覚も全く違います。
>
> 本当にお気の毒です…
自分も気をつけます。


[ 2012/08/04 02:17 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://amagoman.blog.fc2.com/tb.php/33-47af7fc5