いや~また だいぶご無沙汰になってしまいました。。
事故の報告から“夢のある話”でもひとつでも・・・
と日記は書いていたんですが、これがなかなかUPできない環境でっ
こんな書き途中の記事が2つも貯まっている現在な状況です。。
その間に当ブログはだれかさんに“乗っ取られ”ていたらしく
開いても どこか別のサイトに飛ばされる罠を仕掛けられていたみたいですが、現在は解決してますので引き続きよろしくお願いします。
(更新が減っててごめんね。。)ご心配おかけしました。。
とと、
そんな後手後手になっていた日々も
ついに一段落っ!!
それは何故かと申しますと。
ここに立つ為に全てを賭けてきたからです!!

“ノールカップ岬”(Nordkapp)!!
ここがどこだかお分かりになりますでしょうか??

大きな地図で確認すると↑ここ↑
ヨーロッパ大陸の最北端にある岬です!
もっと分かりやすく表しますと・・・
↓↓↓ここ↓↓↓
位置は北緯71度10分21秒、東経25度47分40秒
北極圏を遥かに越え
北極点まで約2100Kmしか離れていない世界でも
最北部にある岬。
そこに・・・

2013年9月13日
無事に到達することができました!!

道が途切れ 目の前に海が広がるその地まで
大陸の端から端
TOP to TOPを目指す僕ら自転車旅行者。
そんな僕らの最北部 憧れの地ノールカップっ!!
また北の果てまで走りきる事ができました!

ほらねww ここで道終了。
目の前には大きな大きな海が広がるのみなんだ!
北極圏よりも更に北にあるここノールカップ。
もちろん ここの冬は厳しい。
3ヶ月弱の夏期の間に到達できなければ雪が積もり走行は不可能。
次期を待とうと思えば半年以上待たなければ到達出来ない地。
しかし、僕にはもう次期を待つほど優雅な時間はなかった。
気ままに道の果てを目指して
好きな場所を見つけてはそこで寝る。
そんな生活のまま3年半が過ぎた2012年末。
25歳からはじまった旅も29歳を迎えていた。
当初の予定を大幅にオーバーしている旅だが
心のどこかで決めていた事があった。
それは・・・
『三十路までに帰る』
これは長くなる旅の中でも何となく決めていた事。
でも この自分への約束も果たせそうにないペースで僕は旅を進めていたのだ。

そんな2013年の幕開け。
僕は東アフリカ エチオピアにいた。
今期の北欧を狙うのならアフリカ大陸残り
11,000Kmを約半年で終わらせ、
北欧が冬になる前に最北部に着かなければいけなかった。
昨今のペースの1.3倍は要するスピード。
楽な旅路ではない。
しかし、ここを踏ん張らないと日本へのゴールはないように思えた。
旅は半年以上低迷し気持ちも蓄えも枯渇するのは目に見えていた。
“今期北欧を落とせるかどうか” がすなわち
“旅が続くかどうか” であり “勝負の年”
これが2013年のスタートだった。

そして、半年後
僕はアフリカ大陸最終国 南アフリカ共和国の海に出た。
焦りではないんだけれどケジメだと思った。
旅を満喫しつつも きちんと仕事する。
はじめて1年規模で地図を眺めて走っていた。

決めた通りピッタリ半年を使って
2013年7月2日 アフリカ最南部
“喜望峰”(Cape of Good Hope)
南緯34度21分29秒 東経18度28分19秒 到達!
アフリカ未知の世界だったし
不安も怒りも喜びもいっぱい体験した大陸だっただけに
到達への思いは強かったけど書ききれなくて
ちゃんとした文章で報告してませんでしたね…
改めて今書き途中だった「アフリカゴール」の記事を見てみると
なんだかブレッブレな感想が書いてある事に気づく。
大陸ゴールはほんと嬉しいけど
これで まずは北欧行きの権利を手にする事ができた。
間に合う! 続けられる!
これが何よりも嬉しかったのかもしれない。
気持ちが先立っちゃって きちんと報告できなくてごめんなさい。。

そんな思いで すぐヨーロッパに飛んだ。
北の果てへの出発地点はドイツ連邦共和国 首都ベルリン。
ここで必要な準備と整備をしアフリカゴールから12日後には北へ向けて走り始めた。
だが楽しむ事も忘れない。単純に北を目指す最短ルートではなく
逆時計回りにバルト三国を越え、ロシアから北欧へ入るルートことにした。
ロシアでは事故はあったものの何とか北欧入り。
そんな夏の北欧は優しかった。

待っててくれたかのような
夏を桜花する北欧の姿は

ダイナミックであり繊細だった。

森に入ればベリーが溢れ

川に向かえば大きなマスが釣れる。
自然も人も環境も優しかった。
季節はどんどん深まり、北に行くにつれその変化は1日ごとに肌で感じるのに
どこでも最高の寝床があり、食べ物がある北欧にふと足が止まりそうになる。
今まで旅の中であった不安や恐れなんて全然なくて
優しく大きな自然の中で自転車一台と自分だけ。
これって最高に“自由”だな。と感じる日々。
なんと贅沢な時間だろうか。。

そしてオーロラも。

ここまでくると現実と夢の世界との区別ができなくなってくる。

今までは“道の果て”とか“山脈越え”とかそこに鎮座する場所に挑みに行き
そこに待ち受ける圧倒的な存在感とパワーに“自然”を感じてきたが

オーロラだけは僕が向かうのではなく、向こうから来てもらうしかない。
気まぐれで不確かな存在は“宇宙”を感じさせてくれた。

そんな9ヶ月がかりで目指した北の果てノールカップ。
ここに立つ事は僕の中でただの目標地への到達ではなく
大人になるための大きなラインだったのかもしれない。
プラプらもプライドもってプラプラしなさい!ってねw
旅はほんといろんなことを学ばせてくれる。
そして同時に最終大陸ユーラシア行きの切符も手にする事ができた。
4年と3ヶ月かかって手に入れた最後の入場切符。
もう残す道の果ては東の果て、日本のみ。
終わりは はじまり。
1日のはじまりの地は 旅の終わりの地なのだ。
次のゴールはもう一人のゴールじゃないんだね。
大手を振って分かち合えるように
最後まで生半可な旅はできませんな。
さっまずは
冬が来ない前に南下をはじめよう。
最終章もご期待下さい☆
ちなみに・・・・(・Θ・;)

道がある果てがノールカップ岬(71°10′21″N)で
本当の島を含めないヨーロッパ大陸の最北端は
クニブシェロデン“Knivsjelodden”(71°11′08″N)
なんです。

本当の最北端に向かう為には9Kmの道なき道をトレッキング。

この日は日が落ちてしまったので北緯71°でキャンプ。
ここまで極地になると天候も気まぐれで怖かったけど最北の厳しさも満喫できたかな。

そして翌日2013年9月14日
クニブシェロデン“Knivsjelodden”
(71°11′08″N)
無事到達!正真正銘の北の果てにも立てた。
↑後ろに見えている断崖絶壁がノールカップ岬です↑

この岬にある小さな祠のような小さな箱

このノートに到達を記録して最北部の旅を終えた。

一夜あけて相方の元に戻ってみると
誰かから水の差し入れがあった。
ノールカップでは皆がサイクリストを迎えてくれる。

そんで最後に相方にも勲章を。
最近は故障も多いけどよくここまで頑張った!
さっ最後まで一緒に帰ろ。
旅はいよいよ最終章。
でもまだまだ続くよっ!!
滞ってる日記もがんばりまーっす。。o(TωT )
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