コメント
なんかね…
>カニさん
>経済の新自由主義は否定するけど教育では肯定ですか?
個を重視することが新自由主義と仰っていますが、それは認識を誤っていると思いますよ。
>個も大事だけど公も教えないと
これはどういう意味でしょうか
スウェーデンは単なる個人のワガママを通すことだけを教えて公衆道徳をないがしろにしているということでしょうか?
旅の恥はかき捨てという言葉がありますが、例えば海外旅行などで公衆道徳の無さを指摘されるのはむしろ日本人が多いように思いますが。
それに「個も大事だけど公も教えないと」という名目の下に、結局個をないがしろにし滅私奉公する体質を養ってきた事への反省があってもいいと思います。
うーん…
国の理念は立派なんですけどね。問題点に触れずに「あそこはすばらしい!」って賞賛してもぜんぜん説得力がないってことです。
>個を重視することが新自由主義と仰っていますが、それは認識を誤っていると思いますよ。
文章の構成的に変でしたね。「格差が拡大」の現状についての認識です。
こちらについては、確かに誤解しそうな書き方ですのですみません。
>これはどういう意味でしょうか
「個も大事だけど公も教えないと 」とは、スウェーデンの国家の意図も合わせて教えないと、たとえ制度的にすばらしくても、
国の理念と裏腹になってしまうということです。別に「滅私奉公しろ!」なんて言ってません。
「スウェーデンの教育は日本の逆側の反面教師です。」の意図は汲み取ってもらえないのでしょうか?
>旅の恥はかき捨てという言葉がありますが、例えば海外旅行などで公衆道徳の無さを指摘されるのはむしろ日本人が多いように思いますが。
別に「日本は公衆道徳は教育のおかげですばらしい!」なんて一言も言ってませんが。なんですか?このたとえは。
>カニさん
>言いたかったのは、「スウェーデンの教育の現状は理想でもなんでもない」ってことです。
国の理念は立派なんですけどね。問題点に触れずに「あそこはすばらしい!」って賞賛してもぜんぜん説得力がないってことです
日本の教育に比べ、スウェーデンの教育は批判精神旺盛な自立した民主主義的な人間を育てる点が優れていると言いたかったのですが、その優れた点を指摘するのに
>移民にも、自国民と同じ権利を認めすぎたので、公立校では言語ギャップでついていけない人が多くなって、不登校が深刻化したり、教育水準が下がって、エリート層が私立に逃げて爆発的に格差が拡大中
という問題点を挙げる必要があるでしょうか?
私が指摘したスウェーデン教育の優れた点とはあまり関係ないと思うのですが。
>「個も大事だけど公も教えないと 」とは、スウェーデンの国家の意図も合わせて教えないと、たとえ制度的にすばらしくても、
国の理念と裏腹になってしまうということです。別に「滅私奉公しろ!」なんて言ってません。
「スウェーデンの教育は日本の逆側の反面教師です。」の意図は汲み取ってもらえないのでしょうか?
スウェーデン教育のどういう点が「個も大事だけど公も教えないと」なのですか?
「スウェーデンの国家の意図も合わせて教えないと、たとえ制度的にすばらしくても、国の理念と裏腹になってしまうということです。」「スウェーデンの教育は日本の逆側の反面教師」とはどういうことなのか具体的に言っていただかないと私にはよくわからないです。
「旅の恥はかき捨てという言葉がありますが、例えば海外旅行などで公衆道徳の無さを指摘されるのはむしろ日本人が多いように思いますが、」と私が言ったのは、「個も大事だけど公も教えないと」という教育を日本がしている割には日本人の「公」がなっていない一例としてあげたものです。
スウェーデンが「公」を教えていないのが欠点だと仰りたいのだと捉えましたので一例としてあげてみましたが、いったい何をもってスウェーデンの教育は「個も大事だけど公も教えないと」とおっしゃってるのか具体的にお願い致します。
>私が指摘したスウェーデン教育の優れた点とはあまり関係ないと思うのですが。
理念や制度が優れている点は肯定します。
しかし、理念や制度のみをもって「スウェーデン教育の優れた点」と指摘しても、
そして実際の教育現場の認識について触れられていないのは、ネガティブ情報の隠蔽です。
ちなみに制度については破綻し始めています。
そして、あなたが「高度に発達した民主主義社会」とするスウェーデンの教育の問題点は、
制度とは「あまり関係ない」程度ではありません。
問題点に寛容なのは、「高度に発達した民主主義社会」だからですか?
「痘痕もえくぼ」ですよ。それじゃ。
日本については、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ってとこですか?
>就学時前教育や、テストがないこと、学習意欲を育てることや高い学力、少人数教育や先生の社会的地位が高いこと、
>などについてはまた別の機会に書こうと思っています。
上記のように現状を肯定しているところをみると
現状認識が誤っています。特に下記の2点については誤解です。
・高い学力
現在は特に公立校で学力低下が顕著です。
私立への生徒の放出が下げ止まらない状態です。
私立の教育は日本とあんまり変わりはなく学力重視であり、
あなたが記述している「高度な民主主義教育」ではありません。
そして家族の財力が学力になるという差別化が進んでいます。
結局日本と同じですね。
公立高校は私立校へ行けない生徒が集中します。
それにより、校内暴力・不登校・いじめ等は恒常化しており、
あくまで感覚的な比較ですが、校内暴力・不登校については日本よりも多く、
いじめ等は同等程度存在すると思っていただいてかまいません。
このあたりでは、スウェーデン国内では統計が発表されて、問題視されていますが、
日本ではあまり目にすることがありません。
ただ、いじめについては、日本は数値として健在化しにくいし、
陰湿ですので難しいところではありますが。
・先生の社会的地位が高いこと
教師については、非資格教員が多くなっているにも係らず、
正規の教員の失業率が高いという矛盾を起こしています。
つまり、「教師資格を持つもの」の給与等は高いところで保障されているが、
教師と採用されるのが難しいという状態です。
ですので、先生の社会的地位は高くはありません。
>スウェーデンが「公」を教えていないのが欠点だと仰りたいのだと捉えましたので一例としてあげてみましたが
「公」とは「公衆道徳」のみを意味するのではありません。国家、社会、共同体等の集団を意味します。
「個」とは「私」に近いですが、そのまま一個人と思っていただいてかまいません。
「個も大事だけど公も教えないと」については、後述します。
また冒頭に書いた「問題点は制度とあまり関係ない程度ではない」についても。
>いったい何をもってスウェーデンの教育は「個も大事だけど公も教えないと」とおっしゃってるのか具体的にお願い致します。
・個も大事だけど公も教えないと
個:個人の権利の大切さを教え、意見を表明できる
公:国家、社会、共同体が何を求めて権利を保障しているのか
セットで教えないと社会的に必要十分にならないじゃないですか。
ま、生存権とか生まれながらの権利は別ですけど。
・スウェーデンの教育は日本の逆側の反面教師
スウェーデンの教育:
国家は民主主義と平等および公平の理念のもと、国民への教育費用の援助や、
制度を積極的に充実させた。しかし国民は高い学力を求め差別化が進んだ。
また、高支出が限界に達し民営化を実施したこともこれに拍車をかけた。
日本の教育:
国家は制度面において、国民への教育費用の援助や制度を充実させることに
消極的であったが、国民は高い学力を求め積極的に教育に金を費やした。
そして学力水準と家族の所得の相関がより顕著になった。
・「問題点は制度とあまり関係ない程度ではない」
「高度な民主主義教育」を標榜している公立学校から、「学力重視」の私立学校に
流れている現在の状態は「民主主義」教育については衆愚といってもいい状態にあると思いますよ。
そして国が、公立学校を維持するに耐えられなくなり、民営化を勧めたのですから、
制度については、関係ないどころか直接の原因でしょう。
無い袖を振ろうとして破綻したのですから。
> カニさん
はじめまして。スウェーデンにお住まいの方でしょうか。ずいぶんとスウェーデンの国内事情にお詳しいようですので、いくつか、お尋ねしたいことがあって、書き込みしました。
まず、「崩壊」「破綻」とショッキングなお言葉でスウェーデンの教育を批判しておられますが、では、教育の「崩壊」「破綻」とはどのような状況をさすのか(いじめや校内暴力の存在をもって「崩壊」「破綻」とおっしゃるなら、日本の教育はとっくに「崩壊」して「破綻」していることになりますね)、「崩壊」「破綻」の前と後ではどのような変化が起きたのか、その間のスウェーデンの社会状況などもお教えいただけませんか。具体的な数値やデータをなにひとつ提示されないのであれば、それこそ「ぜんぜん説得力がないってことです」。
> あくまで感覚的な比較ですが、校内暴力・不登校については日本よりも多く、 いじめ等は同等程度存在すると思っていただいてかまいません。
読む側には、あなたのその”感覚”が科学的な統計データに基づいたものであるかどうかを判断することはできません。”あなたの感覚”で比較して「思っていただいてかまいません」と言われましても…正直困ってしまいます。直後に日本のいじめについては「陰湿でよくわからない」とおっしゃってしまってますし…。
> 制度とは「あまり関係ない」程度ではありません。
秋原さんは、スウェーデンの主権者教育―将来の自立した、主体的な主権者を育てる教育を優れているとおっしゃっています。「制度とは「あまり関係ない」程度ではありません。」とおっしゃるなら、カニさんはその主権者教育こそが、カニさんのおっしゃる「崩壊」「破綻」をもたらしたのだと、論理的に証明すればよろしいのではないかと思うのですが、見たところ、カニさんが問題としたいのは、「公教育の充実が国の財政を圧迫している」ということではないかと推察します。つまり主権者教育とはあまり関係ないのでは?と秋原さんはおっしゃっているだと思いますよ。
> ・高い学力
繰り返しますが、秋原さんはここでは主権者教育のお話をされているのであって、学力が高いの低いのと言う事は、問題にされていません。ここで学力の話題を持ち出すのは、筋違いなのでは?
> ・先生の社会的地位が高いこと
こんなお話も今はされてませんね。
> ・個も大事だけど公も教えないと
スウェーデンの教育がカニさんのおっしゃる「公」について教えていないとおっしゃる根拠をお示しください。スウェーデンの主権者教育は、将来子どもたちがいかに主体的な個人として社会、すなわち「公」にコミットしていくべきか、その力を身に付けさせるものであると、わたしは感じたのですが。
> 国家は民主主義と平等および公平の理念のもと、国民への教育費用の援助や、
制度を積極的に充実させた。しかし国民は高い学力を求め差別化が進んだ。
公平な公教育の充実は社会全体の教育水準の底上げにつながります。その先、より高度な教育を求めるのは、個々の自由であって、特に問題とすべきとは思えませんが。
> 「高度な民主主義教育」を標榜している公立学校から、「学力重視」の私立学校に
流れている現在の状態は「民主主義」教育については衆愚といってもいい状態にあると思いますよ。
他国の人々を「衆愚」と言い切ってしまうのは、どうでしょうか。それは横に置くとしても、なぜ私立学校では「高度な民主主義教育」がなされていないとお考えになるのかがわかりません。
わたしはスウェーデンの国内事情に詳しくはありませんが、スウェーデン社会が、その社会人に対して「主体的な主権者」であることを求めているならば、私立学校もその要件を満たすよう、生徒を教育するでしょう。それが、理念や制度が社会に息づくということなのです。つまり私立学校でも「高度な民主主義教育」を行うことは可能です。私立学校に行ったら「高度な民主主義教育」を受けられないという、根拠をお示しください。
ついでにスウェーデンの「民主主義」教育が「衆愚化」しているという具体的なデータもお示しいただけるとありがたいです。
> 国が、公立学校を維持するに耐えられなくなり、民営化を勧めたのですから、
制度については、関係ないどころか直接の原因でしょう。
では、何校の公立学校が民営化されたのか、それが公立学校全体に占める割合はどれくらいか、具体的な数字をお示しいただけますか?
> 秋原さん
長文の書き込み、大変失礼しました。
あと、差し出がましくでしゃばったことにつきましても、お詫びを申し上げます。
私が問い返したいことを全て代わりに仰ってくださってありがとうございます。いつもながら明快ですね、見習いたいです。
>カニさん
全般的に言えることなのですが、できれば客観的なソースを呈示してください(私は本文中に参考にさせて貰った資料等を掲載しています。)
でなければ、カニさんが仰ってることを前提事実として話を進めることが出来ませんので。
繰り返しになりますが、私が納得いかない点は二つあります。
一つめは、
「権威や権力に従順ではない人間。おかしいと思ったらおかしいとハッキリ主張できる反骨精神のある人間。こういう人間が民主主義社会を構成する人間に求められる資質だし、こういう人間を育てることが大事だ」という教育方針がスウェーデンで実践されてることに異論がございますか?たとえ学力が低い子どもに対してもこのような方針の教育は学力の高い子ども同様に行われてることにかわりはないのではないですか?
それとも学力が低い子ども達にはこのような方針の教育が実践されてないと仰るのでしょうか?もしそうならあなたの批判は理解できますが、そうでなければ、移民の子どもとの学力格差というネガティブな面は、スウェーデンの教育方針や理念に対する批判としては的外れではありませんか?
もう一つは、
>・個も大事だけど公も教えないと
個:個人の権利の大切さを教え、意見を表明できる
公:国家、社会、共同体が何を求めて権利を保障しているのか
セットで教えないと社会的に必要十分にならないじゃないですか。
と仰っていますね。
まず、
公:国家、社会、共同体が何を求めて権利を保障しているのか ←この意味がよくわからないのですけれど。
そして、この二つがセットで教えられてないと仰るその根拠をお示し下さい。
私からはこの2点です。あとはこねこさんがおっしゃってくださいましたので。
PISAを見る限りスウェーデンの学力が低いとは言えませんが、高い学力、先生の高い社会的地位というのは、スウェーデンではなくフィンランドでしたね。
よく「北欧の教育」というひとくくりで語られるので、記憶がごっちゃになっていました。この記事でも少しフィンランドに触れてますが、スウェーデンに限定するのではなく、北欧の教育、というタイトルにすべきだったかもしれません^^;
>こねこ。さん
はじめまして。
スウェーデンには、2000年あたりから昨年まで、ちょくちょく仕事で行く機会があった程度です。
最大の滞在期間は2ヶ月程。場所はほとんどがストックホルムです。あと、南西部のイエテボリに少し。
あと30年来の友人が90年代末から6年ほどストックホルムに在住していました。
その友人の子息が現地の日本人学校(補習校)に通っていました。現在は日本の高校に在籍しています。
>読む側には、あなたのその”感覚”が科学的な統計データに基づいたものであるかどうかを判断することはできません。
確かスウェーデン統計局にデータがあったと思いますが端語ですのでたどりつけませんでした。
端語は文字化けも含め、読めも出来ないので、日本語のサイトのうち、比較的中立的な立場で問題点を指摘している
サイトを紹介します。転載禁止ですのでリンク先でご確認ください。
http://fukushi-sweden.net/news/index.html
このサイト内で校内暴力の増加、不登校にについての統計情報が出ていますので、
ご確認いただければと思います。
その上で、なぜ「感覚」なのかというと、調査方法の違いもあり、
日本の統計とは数値的な比較できないことと、日本のいじめが表に出ない陰湿なものであることを差し引いたということです。
日経ビジネスにも類似した記事がありましたので、参照してみてください。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20091126/210690/
あと、私の記述を誤読・誤解されている点がありますので再度記述いたします。
まず、私はスウェーデンの教育理念つまり「民主主義を重んじる教育」を肯定していますし、
高く評価しております。ですので、あなたの
>カニさんはその主権者教育こそが、カニさんのおっしゃる「崩壊」「破綻」をもたらしたのだと、
>論理的に証明すればよろしいのではないかと思うのですが
という指摘はまったく的外れです。
もう一度、私のコメントを読み直してください。
そして、
>高い学力
>先生の社会的地位が高いこと
こちらについては、秋原葉月さんが記事の中で現状として言及しています。
詳細は別の機会のようですが。
>では、何校の公立学校が民営化されたのか、それが公立学校全体に占める割合はどれくらいか、
>具体的な数字をお示しいただけますか?
こちらについても、高校のみですが、上記紹介しているサイトに割合が提示されております。
ある程度の数値は「スウェーデン統計局」のサイトから確認できるはずなのですが、
ご自分の目で確認されてみてはいかがでしょうか?英語ページでも、
ご提示を求められている数値は確認できるはずです。
>他国の人々を「衆愚」と言い切ってしまうのは、どうでしょうか。
私は他国だからといって、率直に批判しないのはいかがなものかと思います。
民主主義が誤った選択を行っている様は「衆愚」でしょう。
スウェーデンが好きだからあえてキツイ言葉を使用しています。
賞賛ばかりでは良くならないなんてあたりまえでしょう。
>私立学校に行ったら「高度な民主主義教育」を受けられないという、根拠をお示しください。
こちらについてもまったく的外れです。そんなことは記述しておりません。
「学力重視」とし、この点は日本と似ていると記述しました。
そしてその私立学校の志向が高まり、同時に民営化が推し進められる様を衆愚としているのです。
全体的にこねこ。さんのコメントを見ていて感じたのですが、
私の言葉のキツさについての拒否反応があることがあると思います。
この点については申し訳ございません。しかし、私のコメントはあくまでも、
全肯定へ意見を申し上げているだけですので、疑問に思われる点はご自分でも確認されることをお勧めします。
確かに私のコメントは経験側に重きを置いております。
しかしディベートのように相手を打ち負かすとか、ひっくり返すとかが目的ではありませんので。
>秋原葉月さん
こねこ。さんのお返事である程度、回答したと思っておりますので、
秋原葉月さんの質問にコメントいたします。
>「権威や権力に従順ではない人間。おかしいと思ったらおかしいとハッキリ主張できる反骨精神のある人間。
>こういう人間が民主主義社会を構成する人間に求められる資質だし、こういう人間を育てることが大事だ」
>という教育方針がスウェーデンで実践されてることに異論がございますか?
教育方針には異論はありません。実践されているか?という点については、残念ながら異論があります。
現在は実施できない教育現場の数が多くなっております。二年前のストックホルム近辺でも目立つくらいですから。
そのような教育現場は「少数で特殊だ」と切り捨てるなら別ですが。
>公:国家、社会、共同体が何を求めて権利を保障しているのか ←この意味がよくわからないのですけれど。
>そして、この二つがセットで教えられてないと仰るその根拠をお示し下さい。
「国家、社会、共同体が何を求めて権利を保障しているのか」
についてですが、さまざまな事象に対応するので、具体化が難しいのですが、
スウェーデンの場合を無理やり特化すると、民主・共生を実現するための、福祉精神でしょうか。
ま、福祉精神が「滅私奉公」にもなりうるといわれてしまうとなんともいえないですが、
それぞれの欲求の鬩ぎあいが最適なところに落ち着くように制御するためには、
「公」への理解である福祉精神は欠かせないのではないのでしょうか?
極論ですが、民主主義社会に国家や共同体の制御が要らないというならば、上記の制御を否定することに
なるのですが、制御は必要ですよね?
あ、「公」への理解である福祉精神であり「公」への従属である福祉精神ではないのは重要ですが。
追:
>PISAを見る限りスウェーデンの学力が低いとは言えませんが、高い学力、先生の高い社会的地位というのは、
>スウェーデンではなくフィンランドでしたね。
お隣のフィンランドの教育は注目を集めていますね。そして、スウェーデンのような民営化への動きも無い様です。
ノルウェーも含めたスカンジナビア半島の国々の教育理念は確かに非常に優れたものであり、
それぞれを比較検討したり、問題点を確認することは非常に有意義なことかと思います。
ただ、近い立場での実情は把握してませんので、重要な問題が発生しているのか否かは解りません。
あと、今回のコメントに返信するにあたって、いろいろ調べて思ったのですが、やはり日本では、
北欧の国々の教育について、一部分を切り取って賞賛している文献が多いことに気づきました。
最後に私がコメントしたのはあくまでも「スウェーデン教育の現状の理想化」への反論ですので、
相手を打ち負かすとか、ひっくり返すとかが目的ではありません。繰り返しになりますが。
>カニさん
時々いらっしゃるのですよ、スウェーデンの高福祉も民主主義教育も何もかも否定したい種類の人々が^^;カニさんも遠回しですがひょっとしてそういう類の方かと私が邪推してしまった部分はあると思います。失礼いたしました。
>後に私がコメントしたのはあくまでも「スウェーデン教育の現状の理想化」への反論ですので、 相手を打ち負かすとか、ひっくり返すとかが目的ではありません
という点については了解いたしましたm(_ _)m
ただ、なんの問題も発生しない100%理想郷の社会というのは地球上に存在しません。これからだって存在しないでしょう。人間の歴史というものは、過去に比べより良く発展しても、その時代時代に即した問題や課題が必ず新たに生まれ、それを克服してまた発展していくものだと思っています。
ですから、たとえ今教育格差が生まれ、仮に徹底した民主主義教育が行き届かなくなってしまった現状が生じてしまったのだとしても、スウェーデンはいつか必ずそれを克服するだろうと思います。
そして日本がそのスウェーデンの民主主義教育の理念をお手本とすることに何ら支障はないと思うのですがどうでしょう?
私が言いたいのは
どんな理想的な理念に基づいた社会でも問題は必ず発生しますが、その理念そのものが問題発生の元凶であり否定されるべきものでない限り、私達がその良い点を参考にし吸収することは決してマイナスではないということです。
この記事をそういう考え方で書かれたものとして受け取っていただくことはできないでしょうか?
あと、しつこいようですが「公」について。
スウェーデンは、そんなに福祉精神に欠けているのだろうかとどうしても疑問に思うのです。
だって、もし福祉精神に欠けているのなら、あのような高福祉社会、相互扶助社会が実現できるでしょうか?
スウェーデンで作業療法士をされている河本佳子さんも、著書「スウェーデンののびのび教育」で、スウェーデンの「個を大切にする教育」「自己形成を大切にする教育」は「自己中心的な教育」ではない、と書かれています。
日本でよく言われる「自己責任」やら「生活保護受給者は税金泥棒」やら「派遣村に集まる失業者は甘えている」「母子加算なんて甘えてる」やらのほうが、よほど「公」を理解していないと私は痛いほど感じるのです。
ですから些末と言えば些末かもしれませんが、カニさんのこの指摘はちょっと腑に落ちないかな、と。
個人主義と利己主義は違います。自らの個を尊ぶからこそ相手の個も尊ぶことができるのです。
スウェーデンには個を大切にするホンモノの個人主義があるからこそ、公も大切に出来る=高福祉社会が実現できるのだと思いますが、この点についてはいかがでしょう?
とりあえず、最低限だけ。
> カニさん
> 後に私がコメントしたのはあくまでも「スウェーデン教育の現状の理想化」への反論ですので、 相手を打ち負かすとか、ひっくり返すとかが目的ではありません 。
なるほど。わかりました。
趣旨がそこにあるなら、わたしの質問は枝葉末節に噛み付いただけのものでしたね。大変失礼しました。
ご教示いただいたサイトはありがたく、拝見します。英語は苦手なので、年末年始にゆっくりと読ませていただくことになろうかと思いますが。
カニさんは「スウェーデンの民主主義教育を高く評価している」とのことですし、「スウェーデンを愛している」とのことですので、秋原さんの「理想郷は存在しないが、高度な民主主義教育によってスウェーデンは問題の解決に取り組んでいくだろうし、その教育に日本も見習うべきとことがあるのではないか」という結論に対しても、合意していただけると思います。
それでは、大変失礼しました。
良いお年をお過ごしくださいますよう。
こねこ
あら、残念!是非読んでみたかったです・・・(^^
>ホルへ さん
まわりの空気を読んでそれに合わせる、余計な波風は立てない、自分を主張するなど御法度、という「上手く生き抜いていく知恵」を子供達は学校生活を通じて学んでいくのです。
その結果、何かおかしいと思っても決して会社や社会に逆らわない従順な羊が再生産されてジミントー的政治は安泰、市民のガス抜きは弱い者叩き、という悪循環になっていると思います。
このシリーズ、続きを書こう書こうと思ってるのに先に書いておきたいことばかり出てきて延び延びに・・・(汗;;
いつか必ず書きますので・・m(_ _)m
スウェーデンだけでなく北欧の教育はおしなべて学ぶところがたくさんあります。こういう教育をしている国はおしなべて投票率も高いですね。
>ホルへさん
脱法行為が勤労と敬われ、年長者は俺が若い頃は休みなんてない、徹夜なんて普通だと脱法行為を若者に自慢し、強要する。
そしてなによりも、上司や使用者側より、同じ立場の同僚など労働者同士が足を引っ張り合って使用者側に利する行動をとる。
まさに日本の会社社会は日本型教育の賜物、日本型教育によって成り立っていると言えそうですね。
日本型教育万歳!(はぁ~、脱力
独特の国民性、それにより培われる歪んだ日本型労働風土について、非国民通信さんがいつもとても良い記事を書かれています。私もいつも拝読しています(^^
http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006
あとこちらも愉快ですよ
ニートの海外就職日記
http://kusoshigoto.blog121.fc2.com/
>ホルヘさん
財界が望む従順な労働者が生産されていきますね
>秋原葉月さんへ
>ホルへさん
また北欧の教育については記事を書きたいと思っていますので、そちらもよろしくお願い致します。
ありがとうございました^^
リンクさせていただいてよろしいでしょうか?
だが私の知識の足しにはなったので感謝。
チラ裏なら良いけど
>言いたかったのは、「スウェーデンの教育の現状は理想でもなんでもない」ってことです。
国の理念は立派なんですけどね。問題点に触れずに「あそこはすばらしい!」って賞賛してもぜんぜん説得力がないってことです
日本の教育に比べ、スウェーデンの教育は批判精神旺盛な自立した民主主義的な人間を育てる点が優れていると言いたかったのですが、その優れた点を指摘するのに
>移民にも、自国民と同じ権利を認めすぎたので、公立校では言語ギャップでついていけない人が多くなって、不登校が深刻化したり、教育水準が下がって、エリート層が私立に逃げて爆発的に格差が拡大中
という問題点を挙げる必要があるでしょうか?
私が指摘したスウェーデン教育の優れた点とはあまり関係ないと思うのですが。
こんな一元的な姿勢じゃチラ裏と変わりません。
折角ここまで書いたのだから勿体無いですよ。
もしこのコメントが公開許可されないとすれば残念です。
企業社会にぽんの崩壊
終身雇用、定年後の年金、社会福祉ではなく企業内福祉、生産の拡大が生活の保証になるといったこれ迄が従順で我慢できる労働者を育てたわけで、此からはどうなるのでしょう!?