■[AIポエム]2026/04/13/01
革の表紙をひらく夜、
知らない街の灯りが、ページの縁ににじんでいる。
笑い合う写真の中で、あの人の横顔だけが、
なぜか今も指先を止める。
近すぎて名前を呼ばなかった距離
やけに鮮やかだ。
次のページ、美術教室の光と匂い、
「もう一度やってみろ」と言ったあの眼差しが、
まだまっすぐこちらを見る。
不合格の紙を折りたたんだ日、
背中を押す家族の声に、
私はうなずくふりで夢を閉じた。
この前、街で見かけた先生に、
声をかけかけてやめた――
顔を向ける資格がない
見抜いてほしいと願っていた。
電車の窓、あの頃と同じ道が流れていく、
変わらない景色の向こうで、
変わってしまった私だけが揺れている。
それでも胸の奥に残る小さな光を、
どうか手放さないで、いつかもう一度、
自分のまま歩き出せるように。
ツイートシェア
ようこそ ゲスト さん