ドンデコルテの2本目、面白かったんだけどちょっと引っかかっていて、それが何なのかようやく自分のなかで腑に落ちたので雑感。
1本目は低所得な現実を直視しないという、まさに現代的な病をお笑いに転化させた内容。
それを実際に渡辺という、才能がありながら開花せず(若手の場であるはずの)神保町に最年長で留まり、何年も他の芸人の実家に下宿しながら、それでもお笑いにしがみついてきた実像に、見事にマッチしていた。
現実を認めたくない気持ちって、多くの人の心にもあるから、あの圧倒的な威圧感で語る渡辺の虚勢に、みんな奇妙な共感を覚えちゃう。
だからこそ2本目は、その対象を「変人」にしたことが、引っかかってしまった。
あの内容はけっこうキワキワで、社会からスポイルされた人を笑うのに極めて近しい。だから1本目と同様に渡辺は面白かったのに、笑いきれなかった。どこか気の毒になっちゃうんだよ。
ドンデコルテはこれで来年は売れちゃうから、低所得ネタが封じられてしまう。渡辺の魅力だった挫折感も弱まり、逆に虚勢が虚勢に見えなくなってくる。でも明らかに才能があるから、次のステップどう出るのか注視したいコンビだなあ。
なんか偉そうですまん。