劇的変化
それでは『劇的変化』とはどのくらいの変化を考えているかと言えば、狩猟生活から農耕生活への変化、手工業から大量生産体制に変わった産業革命のような大きな変化・・・人類の歴史上それほど度々は起こっていない『パラダイム・シフト』とも呼べるレベルの変化です。21世紀はまさしくパラダイムシフトの世紀だと考えています。どんなパラダイムシフトかと言うと、GDPの増加で定義される経済成長主義からの脱却、真の安定方向への大転換です。農業革命や産業革命が人類の膨張を起こしたとすれば、今度の脱成長革命は、その膨張を止める革命です。
否、それは夢想だ、経済成長はずっと続く・・・という考えはじきに否定されるでしょう。
人類がそれを認めずに、「成長」と言う名の「膨張」を続けようと無理を続けようとすれば(・・現在の世界各国の状態です。)文明崩壊に至り、やはり経済成長は止まります。マイナス成長・・転落になります。つまり、人類が望む望まざるに関わらず、経済成長は幕を閉じます。人類が意図的に上手く幕を引けば、それだけ崩壊の衝撃が減るのです。
これは、予言と言うよりも理性で考えて当然の帰着点です。
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