トリクルダウン
2007/11/23
トリクルダウン[tricle down] とは、水などがぽたぽたしたたり落ちることです。高いところから低いところに滴り落ちる時に使います。
トリクルダウン理論[trickle-down theory;滴下理論]とは、富める者が富めば、それが順々に滴り落ちて[tricle down]、社会を潤し、貧しい者にも富が行き渡ると言う理論です。
この理論による具体的な政策としては、大企業や富裕層の経済を活性化させるために、所得税の最高税率を引き下げ累進課税を緩やかにして、金持ちの税金を減らすことなどがあります。・・それによって、間接的に福祉も増大すると言う理論です。
格差を肯定する為に、格差が社会全体の利益になると言うご都合主義の理論と言えるでしょう。これは理論と言うにはお粗末な、御用学者による金持ち優遇策ではないでしょうか?
現代の中国もこんな理論によって、億万長者が現れて、どこが共産主義国か分かりません。
確かに水であれば、一番高い所・・山の頂上・・にでも十分に注げば、水は流れ落ちて、色んなところを潤し最後は海に注ぐでしょう。・・・でも、お金は、金持ちから貧困層にどんどん流れる性質などありません。そんな性質があったなら、とっくに貧困の問題は解決している筈です。今頃、格差問題が顕著になる筈がありません。
この理論を肯定する人々は、お金が富裕層から貧困層まで行き渡るから、どの層も得すると考えているのかも知れませんが、お金は回れば回るほどいいと考えるのは経済学者の浅はかな知恵です。
普通、経済活動には環境負荷がかかるのです。お金の余った富裕層にさらにお金を持たせると、必要のない環境破壊も起きるのです。
国民の福祉政策として、富裕層に投資して、それが拡大再生産されて貧困層までの福祉が増大するなんて云う滴下理論はかなりの詭弁でしょう。金持ちという大きな坪の中に水が溜め込まれて、本当にごく一部が下に落ちるだけです。そんなことするくらいなら直接それぞれの福祉に投資した方がよっぽど効果的でしょう。
ある英和辞典に
トリクルダウン[tricle down] とは、「おこぼれ式経済政策」と書いてありました。
これが一番近いニュアンスではないでしょうか?
つまり、格差社会を肯定し、最初、金持ちにお金が注がれている間は、貧民は我慢して格差社会を支えていれば、金持ちが十分となったら、貧民もおこぼれにありつけますよと言う、貧しいものを馬鹿にする理論に聞こえます。金持ちは本来、物質的には既に十分持っている筈なのに、人間の欲望・・特に金持ちの財に対する欲望・・にはきりがありませんから、これで十分とは滅多にならないでしょう。・・・格差社会を容認し、あくまで富裕層優遇のとんでもない政策ではないでしょうか?貧困層にはおこぼれ・・?
さらに、お金は、大抵金持ちから金持ちに流れます。貧乏人には出来るだけ必要最小限のお金しか渡さないようにしているのではないでしょうか?そうではない金持ちもいるでしょうが、金に執着しているから金持ちになるのです。世の中には能力が高く、努力する人間は沢山いますが(別にそれが偉いわけではありませんが、)その中で、金を貯める事に固執する者が、時に不正をしまでも金持ちになるのではないでしょうか?だから、富裕層にお金を落としても、自分で溜め込んで、自分の為に使った時に、たまたま、おこぼれが貧困層に流れると言うだけで、実際は貧困層から搾取していますから、貧困層はますます貧困になって格差が開くのではないでしょうか?・・・
こんな滴下理論をさも、大した理論として実際の政策にまで移す政府って、誰の為の政府なのでしょうか?
トリクルダウン理論[trickle-down theory;滴下理論]とは、富める者が富めば、それが順々に滴り落ちて[tricle down]、社会を潤し、貧しい者にも富が行き渡ると言う理論です。
この理論による具体的な政策としては、大企業や富裕層の経済を活性化させるために、所得税の最高税率を引き下げ累進課税を緩やかにして、金持ちの税金を減らすことなどがあります。・・それによって、間接的に福祉も増大すると言う理論です。
格差を肯定する為に、格差が社会全体の利益になると言うご都合主義の理論と言えるでしょう。これは理論と言うにはお粗末な、御用学者による金持ち優遇策ではないでしょうか?
現代の中国もこんな理論によって、億万長者が現れて、どこが共産主義国か分かりません。
確かに水であれば、一番高い所・・山の頂上・・にでも十分に注げば、水は流れ落ちて、色んなところを潤し最後は海に注ぐでしょう。・・・でも、お金は、金持ちから貧困層にどんどん流れる性質などありません。そんな性質があったなら、とっくに貧困の問題は解決している筈です。今頃、格差問題が顕著になる筈がありません。
この理論を肯定する人々は、お金が富裕層から貧困層まで行き渡るから、どの層も得すると考えているのかも知れませんが、お金は回れば回るほどいいと考えるのは経済学者の浅はかな知恵です。
普通、経済活動には環境負荷がかかるのです。お金の余った富裕層にさらにお金を持たせると、必要のない環境破壊も起きるのです。
国民の福祉政策として、富裕層に投資して、それが拡大再生産されて貧困層までの福祉が増大するなんて云う滴下理論はかなりの詭弁でしょう。金持ちという大きな坪の中に水が溜め込まれて、本当にごく一部が下に落ちるだけです。そんなことするくらいなら直接それぞれの福祉に投資した方がよっぽど効果的でしょう。
ある英和辞典に
トリクルダウン[tricle down] とは、「おこぼれ式経済政策」と書いてありました。
これが一番近いニュアンスではないでしょうか?
つまり、格差社会を肯定し、最初、金持ちにお金が注がれている間は、貧民は我慢して格差社会を支えていれば、金持ちが十分となったら、貧民もおこぼれにありつけますよと言う、貧しいものを馬鹿にする理論に聞こえます。金持ちは本来、物質的には既に十分持っている筈なのに、人間の欲望・・特に金持ちの財に対する欲望・・にはきりがありませんから、これで十分とは滅多にならないでしょう。・・・格差社会を容認し、あくまで富裕層優遇のとんでもない政策ではないでしょうか?貧困層にはおこぼれ・・?
さらに、お金は、大抵金持ちから金持ちに流れます。貧乏人には出来るだけ必要最小限のお金しか渡さないようにしているのではないでしょうか?そうではない金持ちもいるでしょうが、金に執着しているから金持ちになるのです。世の中には能力が高く、努力する人間は沢山いますが(別にそれが偉いわけではありませんが、)その中で、金を貯める事に固執する者が、時に不正をしまでも金持ちになるのではないでしょうか?だから、富裕層にお金を落としても、自分で溜め込んで、自分の為に使った時に、たまたま、おこぼれが貧困層に流れると言うだけで、実際は貧困層から搾取していますから、貧困層はますます貧困になって格差が開くのではないでしょうか?・・・
こんな滴下理論をさも、大した理論として実際の政策にまで移す政府って、誰の為の政府なのでしょうか?
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