雑草の言葉

ちょっと躊躇する作業

2023/04/17
作物、畑 14
 4月の半ばに、3日間かけて、農作業の中で一寸躊躇ってしまう作業をしました。
 ポットに芽を出して育ってきた苗の間引き作業です。いつも先延ばしして、大きく育ってしまうので、余計間引きしにくくなってしまいます。

間引き23年4月 その1

 13日木曜日の初日は、種子を蒔いたポットを入れたトレイを、同じ種の苗が入っている順に重ねないで並べました。
 そしてカボチャとキュウリの間引き作業から始めました。採種した種のカボチャは、他の苗と比べて遥かに成長が早く、双葉も大きくなり、苗の高さも既に10cmを超えているものもありました。
間引き23年4月 その2

 2つ以上発芽したポットを、1つも発芽していないポットに移植して、全てのポットに苗が生えている状態にしました。
間引き23年4月その3
  ↑この3本はえたカボチャの苗を 
    ↓1本は上のポットに残し、1本は下のポットに移植
      そして残りの1本は、かわいそうながら抜いてしまいました。
     (抜いた苗は2つのポットの間に置いて写真を撮りました)

間引き 二十三年 その4

それでも余る苗は、2つだけポットを増やして移植し、残りの苗は、残念ながら抜きっぱなしで置いておいて枯れさせます。
 キュウリも同様の作業を行いました。苗を2つ残したポットもあります。

間引き23年4月 その5
   初日に間引きして枯らしてしまう苗
    左側の大きい双葉がカボチャ
    右側の小さい双葉がキュウリ
    初日は間引きして枯れさす芽が少なめでした。


 14日金曜日の2日目は、ナスとスイカ・ウリ、ミニトマトの1部で同様の作業をしました。昨年種を採り損ねたナスは、購入し直ししたので、種の個数が少なく、1つのポットに2粒ずつだけ蒔きましたので、あまり作業は必要ありませんでした。

間引き ナス23年 その8  → 間引き ナス 23年 その9
ナス:左のポットに2つ発芽、右のポットに発芽無し → 右のポットに1つ移植


間引き 23年 ウリ その10間引き 23年その11 ウリ  
ウリ:右のポットに3つ発芽、左のポットに発芽無し→左のポットに1つ移植

 F1スイカは、先の記事にも書きましたように、ほとんど発芽して無かったのですが、2種類植えたF1トマトの1種は、8粒入りと袋に記入されて、実際は9粒入っていたので、8つのポットのうち1個のポットだけ2粒蒔いたのですが、9個全部発芽して、新たなポットを1個作りました。

間引き 23年 その6 → 間引き 23年4月 その7
  F1トマトも2つ発芽したポットは→1つ新たにポットを作って移植

 F1種は全く生えなかったらポットが無駄になるし(一応ポットの色分けして種子を蒔いてますし、毎年使い回しはしていますが・・)1つのポットに2つ発芽しても、勿体無いからと間引きせずにポットを足して移植するし、苗の段階から作業は面倒です。やはりF1は出来るだけ蒔きたくありません。

間引き トマト 二十三年 その12 → 間引き トマト23年 その13
  黄色ミニトマトも左側の1つも発芽しなかったポットに移植

 15日土曜の最終日は、毎年家で採種して遺伝子を引き継いでいる、食用ホオズキ2種と、ミニトマトの間引き作業を行いました。いつも多めに採種するので、1つのポットに数粒ずつ蒔いたので、発芽していないポットは1つもありませんでした。
 間引き作業だけで、手間のかかる移植はしませんでしたので、この日の作業は直ぐに終わりました。やはり固定種の採種した種はいいです。

 折角発芽して成長を始めた双葉を間引きするのはちょっと心苦しいのですが、あまり躊躇せずに、1つのポットに2、3本残して次々と間引きしていきました。
間引き 23年 その19
  ↑最終日に間引きしたミニトマトと食用鬼灯の芽
  100本以上は間引きしたと思います。
 
間引き 23年 その20 トマト   
↑ before
当初より種子を引き継いでいる赤ミニトマト:ステラミニトマト
  ↓after

間引き 23年 トマト その21

 固定種なので、抜いてしまった苗が、素晴らしい遺伝子を持った苗だったかも知れませんが、そんなこと考えても仕方ありません。普通にこぼれ落ちた種子ならもっと発芽率は悪いだろうし、生えても場所が良くないと抜いてしまうだけです。採種されずに実と共に食べてお腹の中で消化された種も沢山あるのです。

 動物を殺すような心の痛みはありません。畜産農家で大切に可愛がって育てた家畜が売られていくときのドナドナ感は無いのです。
間引き ホオズキ 23年 ビフォー → 間引き 鬼灯 23年 その15
  食用ホオズキ:左側のオレンジ色のポットが、オレンジチェリー種
         右側の黒いポットが スカットパール種
       間引き前 before       →       after 間引き後 


カボチャのように、既に最後の1本だけ残して間引き完了したポットもありますが、まだ芽が小さくて、2、3本まで減らしたポットも、今月中には一本まで間引きしようと思います。5月当初の連休あたりには定植したいと思っています。苗を欲しい方への注文取りも今年は早めに始めたいと思います。

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Comments 14

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青っチャン

種まきは楽しい

雑草さんの苗の育て方はマニアックですね.
私はずぼらでビニールポットの間引き,移植は考えたこともありませんでした.
でも雑草さんの苗を待っている方がいらっしゃるのなら苗は沢山要りますよね.
毎年のことですが,この時期まで仕事が詰まっているので種まきは4月中旬過ぎになってしまいます.
順調に発芽,生育しても菜園に移植するのは連休過ぎになります.
ご近所皆さんは連休中にホームセンターで買った苗を植えられる事が多いらしく苗のもらい手は残念ながらいません.
ネコの額よりまだ狭い我が家の菜園,冬野菜の種を採取出来るのが4月下旬から連休にかけてなので綱渡りのように夏野菜を移植しています.
一つ教えていただきたいのですが,播いた種の発芽は地温に関係すると思うのですが移植後は地温が低かったり夜間の気温が低くても生育に支障はないのでしょうか?

2023/04/17 (Mon) 11:19
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 種まきは楽しい

私の苗の育て方は自己流です。私の場合、ポットでの苗の栽培は、比較的丁寧ですが、
家庭菜園は全般的に、おそらく私の方が青っチャン さんよりも遥かにズボラだと思いますよ。
草取りもそんなにせずに雑草が生え放題ですし・・・。
ただ、育苗は重要ですし、私の苗を待っている方も10軒以上あるので、苗はしっかり育てているだけです。

>ご近所皆さんは連休中にホームセンターで買った苗を植えられる事が多いらしく

当方でもそうです。だから、5月の連休までにホームセンターよりも立派か、同程度の苗を作ることが目標です。
今年は種蒔きが早かったので、ミニトマトやカボチャ、キュウリはホームセンターよりも大きく育つと思いますが、ナスはホームセンターほど大きくならないでしょう。ナスの苗は3ヶ月で大きくなるようですので。食用ホオズキやウリは、ホームセンターで苗は売ってないので、競争の必要はありません。我が家の苗が独壇場です(笑)

さて、ご質問の件ですが、私が直播では無く、ポットで苗を育てる理由は、当地では5月の連休前は、霜にやられる危険があるからです。5月に直播すると実がなり始めるのも遅いし、カラスなどに種や芽が食べられてしまう可能性もあります。
仰るように定植後の地温が低かったりすると生育も遅れます。
温室でポットで育てた苗は、文字通り「温室そだち」でひ弱ですから、夜間というか、明け方の低温で、萎れそうにもなります。
だから、定植前のしばらくの期間・・・4月末頃からは、苗は温室から出して、軒下やテラスなどで数日外気に晒して慣れさせてから、定植します。
お裾分けするのもそうした苗です。もう来週辺りから、1本まで間引きした苗は、温室から出すなり、温室の戸を開け放とうかと考えています。

移植を嫌うオクラやトウモロコシ(今私は栽培していません。)は直播がいいと思います。

2023/04/17 (Mon) 19:51

もったいない間引き

「間引き」を別のポットの移しても、まだこんなにたくさんの「間引き」を処分することになるのですね。もったいない、、。
青っチャンさんと同じくネコの額より狭い我が家の菜園は、今は市販の種からのサンチュがワンサカしています。めんどうなので間引きをしないのです。
そして、ミニトマト、キュウリなど、私にとっては難易度の高い種を直播きにしました。朝晩は気温が低いのですが、小さな芽が出ています。すでに馬糞も入れておきました。素性の知れた種なので、うまくいきますように。

2023/04/17 (Mon) 21:56
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: もったいない間引き

基本的に間引きは、1つのポットの苗を1つにする為に、残りを抜き取ってしまうのですが、
当初種を蒔いたポットの数が減らないように、発芽していないポットには移植しています。
それでも抜き取って枯らすのが勿体無くて忍びないと思った時だけ、新たなポットに土を入れてポットを増やします。
今回もその結果、発芽していないポットは、発芽の遅いゴーヤと種が不良だったかも知れないF1スイカ以外は、ほぼ発芽した苗が入っていて当初予定のポット数を満たしました。
 発芽してから1ヶ月くらい経つと、当初ポットの土に配合されていた肥料分も無くなってくるので、追肥します。カボチャなどはもう大きく育ったので、発酵油かすを追肥しました。

 霜が降りない暖かい土地では、直播がいいと思いますが、注意しなければならないのは、発芽した小さな芽は、鳥たちにとって美味しいらしく、食べられてしまう事です。豆類などは、土を掘って種豆も食べてしまいます。ペットポトルの下を切った物などを被せておくといいと思います。そのペットボトルの口から水を芽が水没するくらいたっぷりと注げば水分も長持ちします。

馬糞が手に入ったなんて、羨ましいですね。ウマだけにきっとウマく行きますよ。

2023/04/18 (Tue) 07:22

青っチャン

もったいない間引き

虹さんも馬糞堆肥を使っておられるんですね.
私も車で10分走って乗馬クラブから馬糞堆肥を貰ってきます.
2月以降は農家さんが大量に取りに来るようで未発酵の馬糞になります.
なので,ウンチを掻き分け掻き分けして,湯気が出るような奥の発酵しているのを掘り出してきます.

雑草Zさんの手塩にかけた苗を求める方が沢山いらっしゃるのは納得ですね.
「移植を嫌うオクラ」おっしゃる通りオクラの苗の髭根は髪の毛より細いですからね.
実は十数年前にホームセンターで買ったオクラの種が,固定腫だったみたいで以後毎年種を採取して今に至ってます.
ポットに二粒ずつ播いて成長の悪い苗をハサミで根元からエイッと切っていました.
間引きすると元気な方の根を傷めてしまうからです.
二本とも元気なのでもったいなくて,そのまま定植すると両方とも成長悪く実付きも悪いのでこれはやめました.
最近はやはり,もったいないの声が耳鳴りに混じって聞こえてくるので,移植する時そーっと土をほぐして毛根を傷つけないように二つの分けて定植しています.

去年は天候不順で苗が育たず5月に入って3回直播きし直しました.5月下旬に播いたのがやっと発芽し一月遅れで収穫が出来ましたが,夏の暑さで大豊作でした.
農作物って解らないものですね.

2023/04/18 (Tue) 12:52

発芽後の進み方

ペットボトルを被せる方法で水やりをしないうちに、発芽したのですが、
鳥たちから小さな芽を守ってやらなくてはなりませんね。
さっき見たら、すでにやられたかな?というのを見つけました。
土を被せて圧力?をかけなかったので、水やりのときや、強風のとき、種が移動してしまいました。移動先へもペットボトルを被せますが、見本を載せていただいてもいいですか?

市販苗でもその年の気候や、日当たりなどの影響を受けるように思います。
馬糞の良い影響はズボラには申し訳ないくらい良いのは確かです。

2023/04/18 (Tue) 17:34
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: もったいない間引き

青っチャン さんも馬糞堆肥ですね!?家庭菜園をやるものとしては羨ましいです。
未発酵の馬糞は、扱いがちょっと難しいと思われますが、土に混ぜ込んで追熟(?)・発酵させるのでしょうか?

>十数年前にホームセンターで買ったオクラの種が,固定腫だったみたいで以後毎年種を採取して今に至ってます

それは素晴らしいですね。ホームセンターとかで売っている種が固定種だと大得した気分ですね!私も経験があります。

>ポットに二粒ずつ播いて成長の悪い苗をハサミで根元からエイッと切っていました.

それは正解ですね!

>移植する時そーっと土をほぐして毛根を傷つけないように二つの分けて定植しています.

それは相当にテクニックを要すると思います。私は下手でうまく行きそうにありません。
私はオクラは紙のポットに一粒ずつ蒔いて、移植せずにそのまま土に埋めるか、直播です。

ところで、今疑問に思ったのですが、確かにオクラは髭根に見えますが、
葉の特徴から言えば、双子葉植物ですので、髭根ではなく主根と側根があるはずです。
髭根の単子葉植物は、竹や菖のように、葉が並行脈です。
単子葉植物は、形成層が無くて、茎は太くならない(下から成長してきた部分がだんだん太くなる)のですが、オクラの茎は単子葉植物のようにも見えます。
面白いですね。今年もこれからオクラの種を蒔く予定ですので、成長したら確認してみようかと思います。

2023/04/19 (Wed) 07:20
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: 発芽後の進み方

昨日も、ミニトマトと食用ホオズキを20本ずつ間引きしました。大きく育ってくると間引きも躊躇します。

>ペットボトルを被せる方法で水やりをしないうちに、発芽したのですが、

そうですか!温暖な土地ですね!

>移動先へもペットボトルを被せますが、見本を載せていただいてもいいですか?

はい、ただ、写真を撮っていませんし、今年直播するのはもう少し後になりますので悪しからず。出来るだけ急ぎます。

私のペットボトルの切り方や被せ方は自己流です。
発芽には光が必要ないので、何を被せてもいいのですが、発芽した後、光が当たらないと、光合成をしないので、もやしのように白っぽく育って、そのうち枯れるので、透明で上から水を撒けるペットボトルの上半分は適します。

2023/04/19 (Wed) 07:32

おから

お久しぶりです。
今年も、アメシロ防除の季節になり、ブログに書きたいと思い、雑草Zさんのブログに、数年ぶりに訪問させてもらいました。

家庭菜園、今は、種から育てておられるのですね。すごいですね。
私も、時間ができたので、いろいろやってみたいと思います。
私も、ブログを再開いたしました。
家庭菜園に関しては、あまり書いていませんが、もしよろしかったら、また、見にきてください。

2023/04/23 (Sun) 10:00
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: タイトルなし

おからさん、超お久しぶりです。
最初コメント欄の「おから」と言うHNを見た時は、かなり以前にコメントのやり取りをした「おから」さんとは別の方かと思いました。確か、その後、ブログを閉鎖されたような記憶でした。
そしたら本当にかなり以前の一時期にコメントのやり取りをしたことのある「おから」さんだったのですね!?
再開されて何よりです。またよろしくです。

 当方が家庭菜園で種から栽培しているのはかなり以前からです。記事にしていなかっただけです。
家庭菜園を始めて2、3年後からはほとんど種から栽培・・・というかそれ以前の種採りからしています。昔の人のように種を引き継いで行っています。面白いですよ。

2023/04/23 (Sun) 20:40

おから

はい、以前、やりとりさせていただいた、おからです。あの後、いろいろ大変になり、ブログを書けなくなって、放置していました。
さらに、コロナ禍になってからの3年間は、大変でした。ようやく、また、書き始めました。

雑草Zさん、以前から、種をとっておられたのですね。
私も、少しずつぼちぼちやっていきます。

思い出してくださり、ありがとうございます。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2023/04/24 (Mon) 04:30
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

何年振りのブログ再開ですか?

かなり長い時期休んでおられた印象です。まあ、人はいろんな時期がありますからね。
読み応えのある記事もあった印象です。
私も丁度4年間くらい休んでいた時期がありました。
https://zassou322006.blog.fc2.com/blog-entry-837.html

2023/04/24 (Mon) 06:46

おから

おはようございます❗️

ありがとうございます。
11年ぶりの投稿ですよ。
サロンをオープンするにあたり、再開しましたよ。

雑草Zさんも、休んでいたのですね、雑草Zさんの、記事をみてみたら、日付が9年後になってました。

この生きているだけでも、大変な世の中。
自分にできること、少しずつでもやっていきますね。

2023/04/24 (Mon) 07:27
☘雑草Z☘

☘雑草Z☘

Re: タイトルなし

11年ぶりの投稿ですかあ!?旧知の友から久しぶりの手紙が来たような気分です。

>雑草Zさんの、記事をみてみたら、日付が9年後になってました。

とは、私が9年後に記事の一部を書き換えたって事でしょうか?

サロンもオープンされて、11年前よりも充実している感じですね!?
私も11年前よりも充実していると思います。

2023/04/24 (Mon) 19:07
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
無理に経済成長させようとするから無理に沢山働かなければなりません。あくせく働いて不要なものを生産して破局に向かっているのです。不要な経済や生産を縮小して、少ない労働時間で質素にゆったり暮らしましょうよ!「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト。
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