さらば、「最悪の首相」菅直人!
菅直人総理が今日、退陣を発表するらしい。
私の妻などつい昨日まで、「菅さん、ホントに辞めるの?」という疑問を口にしていた。
ペテン師としての腕は相当なものだから、彼の言質をとったところで、信用するに値しない。日本国総理大臣が、国民から「また嘘なんじゃない?」と疑問を呈されるほど、信を失ったということだ。
こんな首相、前代未聞である。
以前このブログでも書いたが、私は、内閣総理大臣という職責を負う人物とは国民にとって、尊敬の対象でなければならないと思っている。
しかしそれは、私を滅し、公のために全身全霊を傾けるという条件が必要である。
ところがこの菅直人という政治家は、「私の塊」のような人だった。
何せ、あれだけ評判の悪かった鳩山ルーピー由紀夫の後継総理である。
菅が就任した当初は、支持率も異常に高かったが、これは「なんぼなんでも、鳩山よりはマシだろう。」と誰もが思っていたことの証左だ。
ところが菅は、その想像(期待とは言わない)を遥かに超える総理大臣だった。
鳩山が「最低の総理」であるならば、菅は「最悪の総理」である。
この2代の内閣総理大臣の2年に渡る政治は、日本国民にとっては悪夢としか表現のしようがないものであり、後に語り草となるであろうし、その1年2ヶ月の悪政の標本として永久保存すべきだ。
菅が総理大臣に就任してから、我々国民にとって、ひとつでも良いことはあったのか?
尖閣沖中国漁船体当たり事件では、法治国家としての日本の威信など微塵も考慮せず、事なかれ主義を貫徹し、体当たり船長を無罪放免にしてしまった。 菅政権は「沖縄県那覇地検の判断」と責任転嫁を決め込んだが、そのことを信じる者など誰もいない。
加えて言うなら、外務大臣としてその時の当事者であった者が、次の党首・首相の有力候補だというのだから恐れ入る。
APECで胡錦濤を前にして、挨拶からメモを棒読みするという醜態をさらしたのもこの人物だ。
菅直人ほど、国民に外交的敗北の屈辱を味わせた総理はいない。
外交といえば、対韓菅談話もあった。
同類の談話を発表した村山政権が、自民党の堕落の象徴であるなら、菅政権は日本憲政史における最下点を記録した内閣といえるだろう。
国会答弁で「嘘を言っても許される」という、前代未聞の閣議決定をしたのもこの内閣だ。
自衛隊OBの政権批判を受け、防衛省の事務次官通達として、言論の自由を保障すべき政治が、逆にそれを規制する「言論統制」を敷いたのもこの内閣だ。
わけても在日韓国人からの献金問題は、菅内閣に引導を渡すインパクトを持つものだったはずだ。 しかし菅は、その問題について追及を受けた当日に発生した東日本大震災をまさしく奇禍とし、生き延びた。
その後の菅政権の震災対応を見れば、この延命が日本国にとって致命傷とも言えるものだったことは明らかだ。
突然の福島現地訪問で原発問題の悪化と深刻化を招き、東電を「つぶすぞ!」と恫喝し、好きなだけ会議を招集して情報の混乱を招いたり、怒鳴り散らして情報の集約を自ら妨害したり・・・と、並べだしたらきりがない。
最も非難されるべきは、放射線の飛散を逃れるための特定地域を、頑ななまでに同心円で定義し、SPEEDIのデータ公開を拒んだことによって、被爆せずに済んだはずの国民を現に被爆させてしまったことだ、 人災という定義では生易しく、むしろ犯罪と定義したほうが適切だろう。
国民の財産、国家の領土・領海・領空を守るという、政治リーダーとしての最低の責務も果たせなかった菅だが、国民の生命を守るどころか、みすみす生命の危険にさらしたこの菅直人という人物は、まさしく「最悪」の政治家なのである。
断言するが、千年に一度とも言われる大災害のとき、菅直人が為政者であったことは、国家国民にとって想像を絶するほどの不幸の極みだった。
その不幸の最中に、菅は「あと2年(首相を)できる」と吐いたのだ。
菅の政治姿勢に一貫する太い幹は「私」である。 一体、国民の生命をなんと考えているのか。
命運尽きようとしていたとき、民主党代議士会で一世一代の猿芝居をぶち、生き延びる代わりに、前の首相からペテン師という称号も授けられた。
しかしそんな菅直人も、猿芝居でコミットした「若い世代へ責任を引き継ぐ」とう言質と、北朝鮮シンパ団体との癒着とカネの流れを押さえられ、告発され、東京地検の捜査対象になった時点で運が尽きた。
私利私欲に満ち溢れた延命工作で、その後3カ月も生き延びたのは、奇跡に近い。
しかし、カネの問題の事実関係が明るみに出れば、菅は公民権停止を言い渡され、政治家としての運命を絶たれる可能性がある。
首相の職を辞したとしても、参院自民党は追及の手を緩めないだろう。
幸い私は、江藤淳が生前、貴重な文献を残したくれたことによって、菅直人という政治家の本質を知ることができたので、騙されずに済んだ。(例をあげればこれ。)
しかし、政権発足時にかくも高い支持率に加担した人は、騙されたという感情が抜けきらないだろう。
そもそも、国旗国歌法に反対し、拉致実行犯のシンガンスの釈放嘆願書に署名した菅直人という政治家に、日本国の首相になる資格すらなかったのだ。
菅の逆説的功績と言えば、日本国民に中国とう脅威を認識させ、領土意識を高めたことと、震災時に政治に頼らず、国民自らが行動することの大事さを教えたことくらいだろうか。
最大の罪過は、前述の通り、国民の生命を脅かしたことと、政治と国民の信頼関係をどん底まで突き落としたことだろう。
結果付いた称号が「アレ」である。
お遍路に出かけるより、伸子夫人と連れだって、心の故郷である半島に渡り、二度と国民の前に醜態をさらさないことをお勧めしたい。
さらば、菅直人!
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