真の友であり兄弟である台湾、「日本の感染が長く続きますように」と祈る中共
志村けんさんが3月29日午後11時10分、武漢ウイルスによる肺炎のため、入院していた都内の病院で亡くなった。享年70歳。心からご冥福をお祈りいたします。
私はどちらかといいうと、ドリフはドリフでも、志村さんよりも加藤茶さん全盛期時代によく観て笑った世代だが、それにしても、志村さんの長きに渡るお茶の間への娯楽の提供という功績は偉大だ。恐らく、この志村さんの死は、武漢ウイルスに対する防疫、自粛の徹底という意識付けにおいては、首相や都知事の百のことばよりもインパクトがあるはずだ。志村さんが身を以て示してくれた武漢ウイルスへの警鐘を、氏の遺産とすべきである。
心を打ったのは、台湾の蔡英文総統のツイートである。満開の桜と雪というタイムリーな画像と共に、総統はお悔やみのことばをツイートしてくれた。
志村けんさん、国境を超えて台湾人にたくさんの笑いと元気を届けくれてありがとうございました。きっと天国でもたくさんの人を笑わせてくれることでしょう。
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) March 30, 2020
ご冥福を心から祈ります。 pic.twitter.com/8TCe9udxpC
蔡英文総統のこのようなツイートは、一過性のものではない。天皇陛下の即位礼正殿の儀の日、東京に降った雨が上がり、空を覆っていた分厚い雲に晴れ間が差し、空に虹がかかったことを引きつつ、「今日東京の空にかかった虹のように、台湾と日本の絆がますます美しく強まることを心より祈念いたします」とツイートしてくれている。
真の友人とは、苦難にあるときに手を差し伸べてくれる人たちのことを言う。武漢ウイルスの感染拡大を懸念するペルー政府が国境封鎖に踏み切り、日本への帰国はおろかペルー出国さえできなくなっていた日本人旅行者約260人のうち133人が、台湾政府と日本の旅行会社が手配した2機のチャーター機で米国やメキシコに出国した。台湾政府が台湾人旅行者の退避のために派遣したチャーター機の空席を、外国人では日本人だけに与えてくれたのだという。
この台湾の英断は、1985年のイラン・イラク戦争の最中、イランから出国できなくなっていた日本人の脱出のため、トルコが救援機2機を飛ばして救出してくれた美しき実話と並び、後世に語り継がれるものとなるだろう。日本の政治やジャーナリズムは、このような国家的危機に際しても、権力の批判は正義だとばかりに、安倍政権の足を引っ張り続ける。そういう日本の内なる敵と比べることすら、台湾には甚だ失礼に当たると思うが、特定野党や守旧メディアに全く感じることがないシンパシーを、台湾に対しては抱くことができる。まさに真の友であり、兄弟のような存在である。
志村さんを含め、多くの人を恐怖に陥れ、尊い命を奪い続けるウイルスは、中共が初期段階で隠蔽したことによって地球規模で広まった。ウイルス拡散の当事者である中共は、いまや被害者を装い、他国に援助の手を差し伸べるなどと言っている。国際社会の批判をかわす目的だろうが、中共の孔鉉佑駐日大使が、台湾のWHO参加に関し、「今後はWHO年次総会などにオブザーバーとして参加することが常態化してゆく」と語り、今まで断固認めなかった台湾のWHO傘下に中途半端な妥協を示唆しているという。WHOのオーナー気取りだが、そのWHOもパンデミックを助長した一派である。この国際機関は、最早信用に値しない。
石平しがツイートしている。
中国某所、爆竹を鳴らしてアメリカでの感染拡大を祝賀するイベント。横断幕には堂々と、「米国新型肺炎感染例が10万例を超えたことを祝う」と書く。先日、同じようなことが中国で起きた時、「どこの国にも変人がいる」と弁護する日本の「識者」、これを見て何と言うのであろう。 https://t.co/jptCOeVQSj
— 石平太郎 (@liyonyon) March 30, 2020
これぞ民度というべきものだが、「米国新型肺炎感染例が10万例を超えたことを祝う」という横断幕を掲げ、爆竹を鳴らして米国のウイルス蔓延を祝う支那人。反米だの反日だのというレベルではない。ただのクズの集まりだ。
米国では、中共の圧力に屈して台湾と断交する国が拡大することを防ぐことを目的とした「台湾同盟国際保護強化イニシアチブ法案(通称・TAIPEI法案)」に大統領が署名し、法案が成立した。台湾が正式な外交関係を持つ国と関係を強化できるよう、米政府としての支援を表明し、台湾の安全を損なった国とは外交や経済関係を見直すという内容が盛り込まれている。台湾の国際機関への参加も促進すべきという内容も盛り込んだ。可決は上下両院で全会一致だった。
日本も見倣いたい。「日本の感染が長く続くことを祈る」との横断幕が掲げるような国に対等な関係を求めても無駄だ。真の友を裏切ってはならない。
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