加賀大日山(1368m)周回
今回も少しがっつりしたハイクをしようと選んだのがこの山。
(加賀)大日山
加越国境の大日山山塊にあり、越前大日山(越前甲)(1319m)と区別するため、
加賀大日山とも呼ばれる。
また富士写ヶ岳(942m)、鞍掛山(477m)とともに加南三山とされる。
実は昨年10月に大日山に登ろうと登山口近くまで行ったのだが、
道迷いや悪路などもあり、近くの菅倉山に変更した経緯がある。
8:20 河内南谷林道分岐駐車場(標高約410m)
真砂集落跡の駐車場まではまだ800mほど先なのだが、前回の教訓からここに駐車する。ほとんどハイカーがいないかと思いきや、先客の車が2台あった。
準備を済ませ、登山口に向かう(8:28)
登山口までの林道は未舗装・1車線の隘路で、しかも轍が深い。車高の低い車の場合、腹をこする恐れがあるのでご注意を。
左手に立派なログハウスが見えてくると、程なく大日山駐車場。
8:43 真砂(まなご)集落跡駐車場(標高約460m)
ここにも1台駐車してあった。
付近にあった、ほとんど朽ち果てたトイレ。
怖くてこれ以上は近づけませんでした(笑)
大日山に至るルートは2つ。
小大日山を経由する徳助新道と、加賀甲(大日小屋)を経由する池洞新道で、両ルートを使うと周回(約11㎞)できる。
天照皇大神宮の鳥居を左手に見ながら林道を進んでいく。
残念ながら神社の祠は積雪で潰れてしまったようだ。
8:49 大日山徳助新道登山口(標高約467m)
今回は池洞新道で登って、徳助新道で下る反時計回りをチョイス。
林道をそのまま進んでいく。
9:02 大日山池洞新道登山口(標高約515m)
ようやく登山口に到着。
ここから斜面に取り付きながら尾根を登っていく。
尾根に出合うと一旦なだらかな道となる。
総じて急登な個所は少なく、登山道もしっかり整備されていて歩き易い。
だが今日は身体の調子がよくなく、ペースが全然上がらない。
9:41 中又谷覗分岐(標高約695m)
この先眺望が良いみたいだが、藪漕ぎしないといけないのでパス。
「うわっ、ビックリした!」
小休止していると、後続の2人組のハイカーが大きな声を上げる。
坂を登った先に大きな黒い物体が居たので、一瞬クマかと思ったそうだ(笑)
ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)
キジカクシ科アマドコロ属の多年草。
この付近から見事なブナの原生林となる(11:06)
傾斜もそれほどキツくないのだが、体調はますます悪くなる一方。
正直何度引き返そうかと思ったほど最悪な状態で、ここでも小休止(11:20)
ユキザサ(雪笹)
キジカクシ科マイズルソウ属の多年草。
チゴユリ(稚児百合)
イヌサフラン科チゴユリ属の多年草。
無理をせずにゆっくり登っていき、ようやく視界が開けてきた。
12:05 大日小屋(加賀甲)(標高約1310m)
登山口から3時間3分。標準タイムが1時間30分なので、倍以上の大ブレーキ。
小屋前からは白山連峰の雄大な山並みが望めた。
残雪も室堂付近にわずかとだいぶ雪解けが進んだようだ。
稜線続きの越前甲(1319m)
山頂付近は登山指数Cの予報通り、風速10m近い強風が吹いていた。
大日山山頂まではまだ40分かかるが、風が強いので小屋で先に食事していくことにする。
10人ほど宿泊可能だが、水場・トイレはなし。
小屋には誰もおらず、先ほどの2人組の方は山頂に向かったようだ。
小屋内に貼ってあった大日山賛歌。
地元の山中山岳会の方々が日々整備されているようだ。
食欲もなく、半分以上残す有様だった。
台風でも来るかな?(笑)
ここからの選択肢は2つ。
1つは予定通り大日山山頂を目指し、徳助新道で下山。
もう1つは登ってきた池洞新道で下山。
体調を考えると後者が正解だが、ここからだとどちらに行っても距離はさほど変わらない。
幾分具合が良くなってきたので、予定通り大日山に向かう(12:35)
大日小屋から大日山までは約40分。
前半はクマ笹の茂る稜線をなだらかに下っていく。
右手には勝山や大野の街並みが望める。
ずっと稜線歩きかと思いきや、一旦沢に下り130mほど登り返す。
小屋までの道と比べて道幅が狭く、灌木の枝が登山道にまで伸びていて歩きづらい。
13:07 越前甲ルート合流点(標高約1340m)
福井県側の越前甲から縦走するルートだが、時期によっては藪がひどいらしい。
13:14 (加賀)大日山山頂(標高1368m)
大日小屋から39分と標準タイム。先ほどの2人組が食事されていた。
残念ながら大日山山頂には三角点はないようだ。
どんよりした雲が広がるが、強風のせいかここでも白山を遥拝。
奥越の主要な山々もほとんど望むことができた。
小松から来られたベテランのお二人、意外や大日山は初めてだそうだ。
お二人と一緒に徳助新道で下山開始(13:26)
徳助新道と池洞新道の分岐は少し分かりにくいが右へ。
しばらくお二人の後に付いて降りていくが、道を譲られて先頭に。
14:07 冷水の頭(標高約1153m)
徳助新道も稜線歩きだが、所々開けた場所があり、池洞新道より眺めが良い。
細かいアップダウンもあるのだが、体調はほぼ回復し、普段通りのペースとなる。
いつの間にかお二人をぶっちぎってしまった(笑)
14:21 小大日山(標高約1200m)
ここが最高所だが、三角点は少し先にあるようだ。
14:24 三角点(三等:小大日:標高1198.4m)
ここから登山口までは約90分。
前方の徳助の頭を過ぎれば、あとは下るだけ。
14:44 徳助の頭(標高約1053m)
ここで小休止。体調はすっかり回復して、登りの不調が嘘のようだ。
徳助の頭からは今日歩いてきたルートが一望できる。
昨年、山中山岳会の方々によって高倉山(836m)から続く新道が開かれた。
機会があればこちらからも登ってみたい。
ギンリョウソウ(銀竜草)
シャクジョウソウ科ギンリョウソウ属の腐生植物。別名ユウレイタケ。
登山道は程なくブナの樹林帯に入る。
池洞新道より急で、ロープ場もいくつかあった。
徳助新道は下りの方がいいかも。
ササユリ(笹百合)
ユリ科ユリ属の球根植物。咲いていたのはこの1株だけだった。
15:34 大日山徳助新道登山口(標高約467m)
下りは2時間8分。
登りの際は気付かなかった案内板裏面のつぶやき。
下山後は竹田の休憩施設でクールダウン。
撤退の二文字が何度もよぎる最悪の体調だったが、なんとか無事周回することができた。
☆今回のルート図☆ (クリックすると拡大します)
☆この日の行程☆
8:20河内南谷林道分岐駐車場8:28
8:43真砂駐車場
9:02大日山池洞新道登山口
12:05加賀甲(大日小屋)(食事)12:35
13:14加賀大日山山頂(小休止)13:26
14:07冷水の頭
14:21小大日山山頂
14:44徳助の頭(小休止)14:48
15:34大日山徳助新道登山口
15:46河内南谷林道分岐駐車場
やっぱり、山っていいね!
加賀大日山(1368m)・加賀甲(1312m)・小大日山(1198m)
標高差901m
登り 3時間43分、下り 2時間8分 TOTAL 7時間18分
出会った人 8人 出会った動物 なし
2016年:54・55・56座目
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