スノー☆パラダイス 霊仙山(1094m)
天気予報をチェックしながら、休みと好天が合いますようにと祈る日々が続く。
土曜日は念願の好天の予報なので、雪山ハイク遠征に行こう!
今年も昨年2月に登った伊吹山に登ろうかと迷ったが、この山に決定!
霊仙山(りょうぜんざん・りょうぜんやま)(1094m)
単に伊吹山は昨年ヘロヘロになったトラウマがあるからなのだが。。。
鈴鹿山脈の最北端に位置する山で、関西百名山、花の百名山にも選ばれている。
前回は西麓の今畑側から登ったが、今回はポピュラーな北麓の榑ヶ畑(くれがはた)側から登ることにする。
夜明け前の5時半に自宅を出発。R8を一路南下し、滋賀県に入る。
米原市でR21に入り、醒井(さめがい)駅前から県道17を進んでいく。
8:17 滋賀県醒井養鱒場(さめがいようそんじょう)(標高約173m)
民間の施設かと思ったら県営で、明治11年に設立された日本最古の養鱒場だそうだ。
ヤマレコ等のレポでは、冬季はここに駐車して林道(約3.9㎞)を歩くようだが、
この日は通行できるようなので車で進んでいく。
ただし途中2箇所ほど、このような厭らしい倒木がある。
私の車は通過できたが、車高の高い車は要注意。
8:32 榑ヶ畑登山口駐車場(標高約385m)
先客の車でほぼ満車状態。かろうじて空いていた部分に駐車させていただく。
8:37 榑ヶ畑登山口(標高約385m)
今日もスパイク長靴でハイク開始。念のためアイゼンとワカンも携帯する。
無雪期の標準CTが2時間20分なので、3時間で登れれば御の字なのだが・・・
駐車場の先にある休憩所に登山ポストがあるので、入山届を忘れずに提出。
まずは林道を歩いていく。
200mほどで林道と別れ、登山道になる(8:44)
小さな沢沿いには明らかに人工と思われる石組があちらこちらにある。
ここは榑ヶ畑集落跡で、最盛期には50軒ほどの集落だったが、過疎化が進み昭和30年代に廃村になってしまった。
集落跡の最奥部に建物が見えてきた。
8:50 山小屋かなや(標高約440m)
元住民だった方が経営されているそうで、素泊まり(2000円)もできるようだが、冬季は閉鎖。
仮設トイレ(有料:1回100円)も設置されているが、冬季は使えないようだ。
着ていたアウターを脱いでいると、トイレ方向から先行していた2人組が降りてきた。
うん? どうやら道を間違えて違う方向に進んだそうだ(笑)
これが有名な”かなや手動飲料販売所”。
ジュース類が無造作に沢水で冷やされており、利用者は料金箱にお金を投入するシステム。帰りに利用してみよう。
亀足なので2人組に先に行ってもらう(8:57)
9:07 汗拭(あせふき)峠(2合目)(標高約517m)
アウターを脱いだにもかかわらず、滝のように流れる汗を拭う。
山頂にはここで左折。
直進すると前回通った落合側に下っていく。なお落合コースは今も通行止で、通行は自己責任。
ここから先は前回通った道だが、今回は積雪と登りなのでいまいちイメージが違う。
9:19 3合目(標高約600m)
ここまでの路面は雪より、ぬかるんだ泥の方が多かった。
徐々に日が差し込むようになってきた。
回りの木々から”サワサワ、サワサワ”という音がひっきりなしに聴こえてくる。
葉に積もった雪が溶けて落ちる音なんだろうが、さながら木々のおしゃべりのように聴こえる。もしかしたら、”どえむのよっし~が来たぞ!”などと話しているのかも(笑)
9:41 松林(4合目)(標高約700m)
いつもなら後続者にどんどん抜かれることが多いのだが、今日は珍しくまだ抜かれていない。もしかして私が最後尾?
10:00 見晴台(5合目)(標高約770m)
ここまで1時間27分。標準タイムが1時間10分なのでまずまずのペース。
バテる前にドーピング剤を補給。
近江の盟主、伊吹山(1377m)が望めた。
あっちはもっといっぱい登っているんだろうな・・・
5合目から先は完全な雪道になる(10:06)
締まった雪面の上に10㎝ほど新雪がある状態で、ツボ足でもほとんどゴボらない。
いよいよ急登にさしかかる。
この辺りはまだほぼ夏道に沿って登っていく。
10:24 6合目(標高約860m)
6合目から先は急斜面をトラバースしたり、直登の部分が増えてくるので慎重に。
心配な方は軽アイゼンを履いた方がいいかも。
10:39 お猿岩(7合目)(標高約930m)
急登でいつものようにヘロヘロになってしまうかと思いきや、意外とすんなりクリア。早めのドーピングが功を奏したのかな?
目の前には一面の雪原が広がる。
そうそう、これが見たかったんだ!
もちろんエビの尻尾も至る所に。
クラスト雪(福井弁でいうと”おざら”、”おされ”)で、どこでもツボ足で歩ける。
むしろ他人のトレース部分を歩く方が足を取られやすく、歩きにくかった。
ふと下の谷間を見ると、ハイカーの姿。
私が歩いている場所より細かいアップダウンが少ないようなので、あちらにすれば良かった(笑)
おかしいな~? そろそろお虎が池(8合目)のはずなんだが・・・
後から分かったが、夏道よりやや南側を歩いているようだ。
夏道は経塚山(9合目)を経由するのだが、トレースの多くは山頂へ直登している。
どうしよう? 夏道の方が緩やかだけど遠回りになるんだよな~
悩んだ末、山頂直登ルートへ。
標高が上がるにつれ、エビの尻尾も大きくなってきた。
なかにはこんなのも。
樹霜(じゅそう)と呼ぶらしい。
う~ん やっぱり直登はキツい(笑)
山頂の標柱が見えてきた。
11:32 霊仙山山頂(三角点・中霊仙)(標高1083m)
青空に背中を押されたせいなのか、タイムは2時間55分と3時間を切ることができた。
明日は大荒れの天気になるかも(笑)
お約束の登頂記念の三角点(二等:霊仙山)タッチ。
山頂では5組ほどが休憩されていた。
伊吹山は生憎雲に隠れてしまった。
霊仙山の真上だけはほとんど雲がなく、やっぱりこっちに登って正解だったかも。
なるほど、お虎が池はあそこだったんだ。
霊仙山最高点(南霊仙)にもハイカーの姿が。
今畑に通ずる南霊岳方面にもハイカーの姿が確認できた。
南側は風が当たるので、北側で食事にしよう。
氷点下なので、ウレタン袋でガス缶を断熱。
今日の山めしはカレーうどん。
やっぱり温かいモノに限る!
食後のコーヒーを堪能した後は、最高点に向かおう(12:15)
12:18 榑ヶ畑・今畑ルート合流点(標高約1074m)
最高点への雪原も締まっているが、日の当たる南斜面は緩んでいて歩きづらかった。
ゲレンデのような斜面では、スキーヤーたちが思い思いのシュプールを描いていた。
う~ん、気持ちいいな~
12:29 霊仙山最高点(南霊仙)(標高1094m)
こちらには誰も居なかった。
先ほどまで居た霊仙山山頂(三角点・中霊仙)
南側には鈴鹿山脈最高峰の御池岳(1247m)や藤原岳(1144m)
今畑ルートへ周回もできるが、笹峠までの急斜面はこの時期はかなり危険。
初級者にはおススメできません。もちろんアイゼンやピッケルは必携です。
合流点には戻らず、そのまま経塚山へ(12:31)
12:41 経塚山(北霊仙・9合目)(標高約1040m)
今回も避難小屋には寄らず、またの機会に。
名残惜しいが、降りることにしよう(12:42)
少し雲が増えてきた。
好天は今日までで、今晩からまた下り坂らしい。やっぱり私のせい?(笑)
ガスが出るとホワイトアウトしやすいので、今日のような好天がおススメです。
13:06 お猿岩(7合目)(標高約930m)
ここから5合目までは急斜面が続くので、慎重に下っていく。
13:26 見晴台(5合目)(標高約770m)
下りもここで小休止。暑くなってきたので再びアウターを脱ぐ。
途中登ってくる何人かのハイカーとすれ違う。
小屋泊まりかと思いきや、日帰りだそうだ。えっ、遅くないですか?
13:53 汗拭(あせふき)峠(2合目)(標高約517m)
14:00 山小屋かなや(標高約440m)
クールダウンにジュース(100円)を購入。
冷たくて美味しい!
14:15 榑ヶ畑登山口(標高約385m)
下りは1時間33分。車は3台ほどに減っていた。
下山後は醒井駅前にあるかなや本店で山バッジ(500円)をゲット。
ちょうどラス1だった。ご主人と思しき方から林道や登山道の様子を聞かれたので、報告。今日は20組近く登っていたと伝えると、えらく驚いておられた。
雲隠れしていた伊吹山もすっきり姿を現していた。
7合目から上には純白の世界が待っていて、まさにスノー☆パラダイス。
伊吹山から比べると段違いにハイカーの数は少なく、静かなハイクが楽しめた。
また概ねなだらかな登りが多く、急登箇所もそれほどではないので、初級者にも比較的容易に登れる冬山だと思います。
ただし上部はホワイトアウトしやすかったり、凍結箇所もあるので、装備と判断はしっかりと。
やっぱり、山っていいね!
霊仙山(1094m)
標高差709m
登り 2時間55分、下り 1時間33分、TOTAL 5時間38分
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