鷲鞍岳(1010m) 九頭竜ダムコース
ひと足早く休みを貰ったので、遠征に行きたいところだが、行楽地へは渋滞が予想されるので県内の山へ。天気も良さそうなので、奥越の山にしよう。
鷲鞍岳
旧和泉村(大野市)の九頭竜ダムの横に聳える山で、山名は越前大野藩の鷹狩場だったことと、山容が馬具の鞍に似ていたことから名付けられたとされる。
酉(鷲)と午(鞍)の干支の山で、そこそこ知られた山であるが、実は今まで登ったことがなく今回が初めて。
飯降山(884m)山麓のシバザクラは終盤だった。
日本百名山の荒島岳(1523m)
山頂近くはまだ残雪があるようだ。
荒島ICから中部縦貫道(E67:無料)へ。
供用中の終点、九頭竜ICで降りて、R158へ。
九頭竜ダムが見えてきた。
鷲鞍岳には国民宿舎コース、旧役場前コース、九頭竜ダムコースの3コースがあるが、前者2コースは荒れているとの情報もあり、九頭竜ダムコースをチョイス。
9:45 九頭竜ダム駐車場(標高約569m)
工事関係の方の車が2台あっただけで、ハイカーはおろか行楽客の姿もなし。もしかして今日は私だけ?
駐車場は福井方面から最初のトンネル(長野ダム隧道)を抜けてすぐなので、
後続車がいる場合は、早めの合図(右折)をしましょう。
電源開発㈱により1968(昭和43)年に完成したロックフィルダムで、
元々地名由来の長野ダムという名称だったが、長野県のダムと誤認されやすいという地元の意見を考慮して、九頭竜ダムに改称された。
総貯水容量353,000,000㎥(全国第6位)、湛水面積890ha(同第9位)を誇るが、
ダム湖の湖底には、集団移転を余儀なくされた旧上穴馬(あなま)地区の約530戸の民家が眠っている悲しい事実も。
忘れずにドーピング剤を摂取。
国土交通省近畿地方整備局 九頭竜ダム管理支所
北陸地方の福井県だが、国交省の管轄だけは近畿地方で、北陸管轄は石川県・富山県・新潟県の3県だけ。
帰りに寄ろうと思っていたが、OPPが襲ってきたので緊急ピットイン(笑)
お手洗いはダム展示室内(利用可能9時~16時30分)にある。
閉館時は駐車場の男女別トイレへ。
日本有数のロックフィルダムで、堤高は128mで第8位(全ダムでは29位)
ダム直下の長野発電所では、下流の鷲ダムを利用して最大22万kwを発電。
建設時のビデオ映像も流されていた。
施工(鹿島建設)にあたり、アメリカから輸入した30tダンプ25台を導入し、僅か2年半で堤体工事を完了させた。
ダムカード(無料)希望の場合、この電話機(内線6232)をコール。
2階の事務所に繋がり、職員さんがダムカードを持って降りてきてくれる。
ダムカード(九頭竜ダム)をGET!
画像は、九頭竜ダム完成50周年の2018年に撮影されたもの。
ちなみにカード右下の記号はダムの形式を表し、Rはロックフィルダム。また右上の記号はダムの目的を表し、Fは洪水調節、Pは発電。
裏面にはダムデータやトピックスが記載されている。
やはりいらっしゃるのね…
かかってこいやー(ウソ)
OPP対策を済ませ、ハイク開始(10:07)
標準CTは1時間40分なので、目標CTは2時間。
堰堤上を歩いて対岸(左岸)に向かう。
巨岩(ロック)の堤体と、直下の長野発電所(地下)と鷲ダム湖(下池)
実は完成間もない頃、親戚一同20人ぐらいでこの九頭竜ダムを見学に訪れた。その際堤体のロックの上で、ガスコンロを持ち込みスキヤキパーティーをしようとしていたのだが、係員が飛んできて中止・退場させられた(当たり前だが…)
まだあどけない頃の私(笑)
鷲ダム湖の先にはR158。
2年後の2026年春には、中部縦貫道の県内区間が全線開通する予定。そうなるとめっきり交通量が減ってしまい、九頭竜ダムに訪れる観光客も激減してしまうのかも。
堰堤の終点で右へ(10:12)
ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)
サギゴケ科サギゴケ属の多年草。
10:16 鷲鞍岳遊歩道入口(標高約580m)
この一帯は福井県唯一の山岳公園として、奥越高原県立自然公園に指定されている。
遊歩道というだけあって、道幅が広い。
フイリシハイスミレ(斑入り紫背菫)
スミレ科スミレ属の多年草。
キランソウ(金瘡小草)
シソ科キランソウ属の多年草。別名、ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)
つづら折れに登っているが、意外と傾斜がキツい。
坂を登り切ると、少し開けた場所にでる(10:29)
発電関連の通信施設のようだ。
手前を右に進み、ここからは道幅が狭くなる。
10:31 鉄塔(標高約645m)
電源開発㈱の送電線のようだ。
一斉に芽吹きが始まっている。
概ね整備されているが、大きな倒木が塞いだ箇所も。
10:41 小ピーク(標高約704m)
うわっ、ビックリした!
落ちていたのは角だけで、頭蓋骨はなくひと安心。
ブナも芽吹いて、まさに山笑う。
疑木の階段をよたよた登っていく。
タチツボスミレ(立坪菫)
スミレ科スミレ属の多年草。
10:57 林道出合(標高約750m)
ここまで林道が繋がっていたが、車での通行は厳しいようだ。
小休止後、ハイク再開(11:03)
しばらく歩いていると、右手からゴソゴソと音がする。もしかしてクマ?!
音の正体はカモシカくんだった。
脅かすなよ~(笑)
11:17 小ピーク(標高約820m)
この一帯では色んなスミレが群生していた。
フモトスミレ(麓菫)
スミレ科スミレ属の多年草。
次第に階段が増えてくる(11:29)
今日は25℃超の夏日の予報で、滴り落ちる汗が止まらない。
イワウチワ(岩団扇)
イワウメ科イワウチワ属の多年草。
この一帯に群生していた。
アレが山頂のようだ。
これを登り切れば…
もう少し先がありました。Orz
12:07 鷲鞍岳山頂(標高1010.39m)
タイムは2時間(標準CT1時間40分)と目標通り。予想通り山頂にも誰もいなかった。
国民宿舎コース、旧役場前コース、九頭竜ダムコースの3コースが合流する。
山頂は狭く、5~6人休憩すればいっぱいといった感じ。
しかも木々が遮り、眺望もほとんどない。
三角点(三等・鷲ヶ鞍)
今日の一杯は、味のマルタイ うま推し!マルタイラーメン。
山ヤ御用達の棒ラーメンのカップ麵版。
2分30秒で出来上がり、具もたっぷり入っており、まさにうま推し!
周回コースも考えたが、駐車場に戻るのが大変なので下りもピストン(12:41)
登りは俯いていたのが多かったので、下りは頭上の花を見ていこう。
クロモジ(黒文字)
クスノキ科クロモジ属の落葉低木。
タムシバ(田虫葉)
モクレン科モクレン属の落葉高木。
ダンコウバイ(檀香梅)
クスノキ科クロモジ属の落葉小木。
ムラサキヤシオツツジ(紫八汐躑躅)
ツツジ科ツツジ属の落葉低木。
13:12 林道出合(標高約750m)
立ったまま小休止。
山笑う。膝も笑う。
13:34 鷲鞍岳遊歩道入口(標高約580m)
九頭竜ダムが見えてきた。
13:43 九頭竜ダム(標高約568m)
下りは62分(標準CT80分) 結局カモシカくん以外とは出会わなかった。
ルポの森で汗を流した後帰宅。
☆今日歩いたコース☆ (クリックすると拡大します)
やっぱり、山っていいね!
鷲鞍岳(1010m)
累積標高差490m
登り 2時間、下り 1時間2分、TOTAL 3時間36分
出会った人 なし 出会った動物 カモシカ
2024年:13座目
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