干支の山 龍神山(398m)
2024年3月7日(木) 曇り
お腹を満たした後は、遅ればせながら干支の山(辰)に登るべく、この山へ。
(池ノ上)龍神山
神山地区と呼ばれる越前市池ノ上(いけのかみ)町にある山で、今回が2回目。
地理院地図に山名が載っていない無名峰で、登山アプリなどがなかった11年前の前回は情報が少なく、登山口やルートを調べるのに多少難儀したが、今では登山アプリに登山ルートが掲載されており便利になった。
なお同じ神山地区の広瀬町にも龍神山(無名峰)があるため、区別するために池ノ上龍神山と称することもある。
福井県の場合、竜(龍)を冠する山は極めて少ない。これは九頭竜川に代表される足羽三川(足羽川・日野川)が嶺北の隅々まで潤しているため、水源に乏しいエリアが少ないからだと思われる。
R365沿いのアイシン福井(旧アイシンAW工業)前の交差点から池ノ上集落へ。
集落内にある越前市森林スポーツ林道の案内看板を目印に進んでいく。
見覚えのある恩沢池(おんたくいけ)が見えてきた。
大河に乏しい神山地区は旱魃に苦しむことが多く、江戸末期に村人たちが藩(三河西尾藩飛び地)に願い出て、官民一体でこのため池を完成させたそうだ。
湖畔には鳥居があり、恩沢池側から龍神山に向けられている。
扁額には夜叉龍神。
龍神山には古くから水を司る龍神が祀られており、夜叉龍神はおそらく、夜叉ヶ池伝説と密接に関連すると謂われる池ノ上町にある弥平蛇池(やへいじゃいけ)の大蛇伝説だと思われる。伝説の詳細は後ほど。
なお神山地区という地名は、かつて山名から「龍」の字を省いて、神山村と呼ばれていたことに由来する。
12:15 森林スポーツ林道駐車場(標高約95m)
先行者の車はなし。
前回は冬季閉鎖中だったトイレも利用可能。
ただしあまり掃除されておらず、便器の外にブツ(大の方)が飛び散って使用するのをためらうほどで、非常時以外は事前にコンビニ等で済ませておくのをおススメします(笑)
この看板の傷み具合も11年の歳月を物語っている。
前回同様、長靴で登山口に向かう(12:27)
今日も空身でザックはお留守番。
四阿(あずまや)
前回はハイク後ここで昼食をとった。
林道沿いにはフィールドアスレチックの器具が設置されている。
落ち葉が散乱しているものの、路面に浸食等はなく意外とキレイな感じ。
一応定期的に整備されているようだ。
12:30 龍神山登山口(標高約99m)
山頂までは約1.3㎞で、標準CTは50分。前回はトレースのない積雪の中、1人ラッセルだったので78分もかかってしまったが、今日の目標CTは60分。
しかし序盤から急登が待ち構える苦い記憶が蘇ってくる。
平均勾配率24.3%(斜度13.7度)と、急登で有名な鬼ヶ岳(28.8%)より幾分緩めのいやらしい傾斜が続く。
最初の急登が終了(12:37)
前回はイノシシくんのトレースが道案内してくれたが、今回は不要(笑)
12:48 登山口より1/3 400m地点(標高約195m)
前回は最初雪で覆われており、取り払ってショックを受けた(笑)
12:58 中間点 600m(標高約250m)
ここまで28分(標準CT25分)
鬼ヶ岳同様、緩急を繰り返しながら登っていく。
小ピーク(標高約310m)を巻きながら稜線へ。
前回はイノシシくんのトレースに従ったせいか、巻かずに登ってしまった(笑)
13:11 登山口より2/3 800m地点(標高約312m)
あれ?前回は小ピークの少し手前にあったはずなのに、位置が移動したみたい。
ここからはなだらかな稜線歩きが続く。
13:16 あと少し 200m地点(標高約340m)
前回はあと5分という看板もあったが、撤去されていた。
残り200mを5分って亀足でない方でもキツめのタイムで、
前回レポで指摘したのを反映したのかな?(笑)
13:24 展望広場(標高約374m)
一服したいところだが、先に山頂へ。
山頂へは広場の奥のここから登っていく。
前回は積雪でどこから登っていいか迷った。
今回は雪は全くなかった。
13:29 龍神山山頂(標高398.5m)
タイムは59分(標準CT50分)と目標クリア。山頂にも誰もいなかった。
三角点(三等・蛇谷)
前回は雪に埋もれており、戻ろうとした際につまづきかけて運よく見つけることができた。なお点名の蛇谷は、おそらく後述の弥平蛇池の大蛇伝説に関連するのかも。
以前より間伐されていたが、眺望はほとんどないので広場に戻ろう(13:30)
展望広場にある夜叉龍神を祀った祠。
池ノ上の豪農だった小西弥平が大干ばつ時に、「雨を降らせた者には、我が娘を与える」という高札を掲げ、名乗り出た夜叉丸という武士が見事に雨を降らせた。
約定通り弥平の三女が嫁ぐことになり、夜叉ヶ池の大蛇(龍神)だった夜叉丸とともに、家の裏にある池(弥平蛇池)に飛び込み蛇(龍)になったとされる。
この伝説には続きがあり、夜叉丸には美濃(安八町)出身の本妻夜叉姫がおり、新たに妻となった三女とそりが合わず、蝶の姿になって喧嘩しており、2匹の争いに夜叉丸は辟易していたそうだ。そして三女は通りかかった加賀の武士に、腹の赤い蝶(=夜叉姫)を成敗すること依頼し成就したとされる。
いつの時代も女の争いは恐ろしいものなんですね(笑)
文殊山を始め、三里山(346m)、村国山(239m)など南越の山々が望める。
残念ながら白山は望めなかった。
部子山(1464m)はまだ残雪がいっぱいありそう。
木々の間から僅かに望めるのが、広瀬町にある(広瀬)龍神山(180m)
龍を背負った雨乞いの神を祀る龍神堂があるそうで、区別するため広瀬龍神山とも呼ばれる。こちらもいずれ登ってみよう。
風が冷たいので下山開始(13:39)
路面一面に落葉が積もっていて滑りやすいので、傾斜のある部分は慎重に。
14:05 龍神山登山口(標高約99m)
下りは26分(標準CT35分)
結局山中では誰とも出会わなかった。
☆今日歩いたコース☆ (クリックすると拡大します)
やっぱり、山っていいね!
龍神山(398m)
累積標高差306m
登り 59分、下り 29分、TOTAL 1時間35分
今年1回目・通算2回目
出会った人 なし 出会った動物 なし
2024年:3座目
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お腹を満たした後は、遅ればせながら干支の山(辰)に登るべく、この山へ。
(池ノ上)龍神山
神山地区と呼ばれる越前市池ノ上(いけのかみ)町にある山で、今回が2回目。
地理院地図に山名が載っていない無名峰で、登山アプリなどがなかった11年前の前回は情報が少なく、登山口やルートを調べるのに多少難儀したが、今では登山アプリに登山ルートが掲載されており便利になった。
なお同じ神山地区の広瀬町にも龍神山(無名峰)があるため、区別するために池ノ上龍神山と称することもある。
福井県の場合、竜(龍)を冠する山は極めて少ない。これは九頭竜川に代表される足羽三川(足羽川・日野川)が嶺北の隅々まで潤しているため、水源に乏しいエリアが少ないからだと思われる。
R365沿いのアイシン福井(旧アイシンAW工業)前の交差点から池ノ上集落へ。
集落内にある越前市森林スポーツ林道の案内看板を目印に進んでいく。
見覚えのある恩沢池(おんたくいけ)が見えてきた。
大河に乏しい神山地区は旱魃に苦しむことが多く、江戸末期に村人たちが藩(三河西尾藩飛び地)に願い出て、官民一体でこのため池を完成させたそうだ。
湖畔には鳥居があり、恩沢池側から龍神山に向けられている。
扁額には夜叉龍神。
龍神山には古くから水を司る龍神が祀られており、夜叉龍神はおそらく、夜叉ヶ池伝説と密接に関連すると謂われる池ノ上町にある弥平蛇池(やへいじゃいけ)の大蛇伝説だと思われる。伝説の詳細は後ほど。
なお神山地区という地名は、かつて山名から「龍」の字を省いて、神山村と呼ばれていたことに由来する。
12:15 森林スポーツ林道駐車場(標高約95m)
先行者の車はなし。
前回は冬季閉鎖中だったトイレも利用可能。
ただしあまり掃除されておらず、便器の外にブツ(大の方)が飛び散って使用するのをためらうほどで、非常時以外は事前にコンビニ等で済ませておくのをおススメします(笑)
この看板の傷み具合も11年の歳月を物語っている。
前回同様、長靴で登山口に向かう(12:27)
今日も空身でザックはお留守番。
四阿(あずまや)
前回はハイク後ここで昼食をとった。
林道沿いにはフィールドアスレチックの器具が設置されている。
落ち葉が散乱しているものの、路面に浸食等はなく意外とキレイな感じ。
一応定期的に整備されているようだ。
12:30 龍神山登山口(標高約99m)
山頂までは約1.3㎞で、標準CTは50分。前回はトレースのない積雪の中、1人ラッセルだったので78分もかかってしまったが、今日の目標CTは60分。
しかし序盤から急登が待ち構える苦い記憶が蘇ってくる。
平均勾配率24.3%(斜度13.7度)と、急登で有名な鬼ヶ岳(28.8%)より幾分緩めのいやらしい傾斜が続く。
最初の急登が終了(12:37)
前回はイノシシくんのトレースが道案内してくれたが、今回は不要(笑)
12:48 登山口より1/3 400m地点(標高約195m)
前回は最初雪で覆われており、取り払ってショックを受けた(笑)
12:58 中間点 600m(標高約250m)
ここまで28分(標準CT25分)
鬼ヶ岳同様、緩急を繰り返しながら登っていく。
小ピーク(標高約310m)を巻きながら稜線へ。
前回はイノシシくんのトレースに従ったせいか、巻かずに登ってしまった(笑)
13:11 登山口より2/3 800m地点(標高約312m)
あれ?前回は小ピークの少し手前にあったはずなのに、位置が移動したみたい。
ここからはなだらかな稜線歩きが続く。
13:16 あと少し 200m地点(標高約340m)
前回はあと5分という看板もあったが、撤去されていた。
残り200mを5分って亀足でない方でもキツめのタイムで、
前回レポで指摘したのを反映したのかな?(笑)
13:24 展望広場(標高約374m)
一服したいところだが、先に山頂へ。
山頂へは広場の奥のここから登っていく。
前回は積雪でどこから登っていいか迷った。
今回は雪は全くなかった。
13:29 龍神山山頂(標高398.5m)
タイムは59分(標準CT50分)と目標クリア。山頂にも誰もいなかった。
三角点(三等・蛇谷)
前回は雪に埋もれており、戻ろうとした際につまづきかけて運よく見つけることができた。なお点名の蛇谷は、おそらく後述の弥平蛇池の大蛇伝説に関連するのかも。
以前より間伐されていたが、眺望はほとんどないので広場に戻ろう(13:30)
展望広場にある夜叉龍神を祀った祠。
池ノ上の豪農だった小西弥平が大干ばつ時に、「雨を降らせた者には、我が娘を与える」という高札を掲げ、名乗り出た夜叉丸という武士が見事に雨を降らせた。
約定通り弥平の三女が嫁ぐことになり、夜叉ヶ池の大蛇(龍神)だった夜叉丸とともに、家の裏にある池(弥平蛇池)に飛び込み蛇(龍)になったとされる。
この伝説には続きがあり、夜叉丸には美濃(安八町)出身の本妻夜叉姫がおり、新たに妻となった三女とそりが合わず、蝶の姿になって喧嘩しており、2匹の争いに夜叉丸は辟易していたそうだ。そして三女は通りかかった加賀の武士に、腹の赤い蝶(=夜叉姫)を成敗すること依頼し成就したとされる。
いつの時代も女の争いは恐ろしいものなんですね(笑)
文殊山を始め、三里山(346m)、村国山(239m)など南越の山々が望める。
残念ながら白山は望めなかった。
部子山(1464m)はまだ残雪がいっぱいありそう。
木々の間から僅かに望めるのが、広瀬町にある(広瀬)龍神山(180m)
龍を背負った雨乞いの神を祀る龍神堂があるそうで、区別するため広瀬龍神山とも呼ばれる。こちらもいずれ登ってみよう。
風が冷たいので下山開始(13:39)
路面一面に落葉が積もっていて滑りやすいので、傾斜のある部分は慎重に。
14:05 龍神山登山口(標高約99m)
下りは26分(標準CT35分)
結局山中では誰とも出会わなかった。
☆今日歩いたコース☆ (クリックすると拡大します)
やっぱり、山っていいね!
龍神山(398m)
累積標高差306m
登り 59分、下り 29分、TOTAL 1時間35分
今年1回目・通算2回目
出会った人 なし 出会った動物 なし
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