涸沢からの奥穂高岳(3190m) 3days 1日目その2

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Byよっし~

2022年9月8日(木) 曇り時々雨、一時雷雨

ひと足先に貰った3連休で挑む奥穂高岳(3190m)
ヘタレで亀足の私が、果たして日本第3位の岩稜に無事立てるのか…

ここまでのハイクの様子はコチラ
涸沢からの奥穂高岳(3190m) 3days 1日目その1

11:30 本谷橋(ほんたにばし)(標高約1786m)
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上高地から4時間14分と、ほぼ標準CT(4時間)で到着。読み方は”ほんたにばし”で、ずっと”もとやばし”だと思っていた(笑)
 
横尾~涸沢のほぼ中間地点
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しかし涸沢ヒュッテの標高は約2300mなので、まだ標高差500m以上登らないといけない(-_-;)

吊り橋を渡って右岸の開けた場所で小休止。
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この吊り橋、巨体の私が歩くと結構揺れて怖かった(笑)

これまで以上に傾斜がキツくなるので、追加ドーピング。
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残りのおにぎりも補給してハイク再開(11:52)
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またポツポツが降ってきた(11:58)
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予想通り、本谷橋から先は傾斜がキツくなってくる。
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かなり雨足が強くなってきたので、カッパを装着がてら小休止(12:29)
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13:00 屏風沢(標高約1905m)
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20㎜/h近い強い雨が降っており、も激しく鳴り出した。
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ぴかっ ゴロゴロ ドッスーン
鳴り始めは光ってから1~2秒で雷鳴が轟き、割と近くに落ちているようだ。

後から小屋で聞いた話では、北穂の稜線付近に落ちていたそうで、
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その時稜線を歩いていたハイカーは靴底から感電し、足が痺れたらしい。あな恐ろしや…

雷鳴の間隔は少し長くなってきたが、未だ強い雨が降ったまま。
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途中道を譲った若者2人組が降りてきた。この雷雨の中、テン泊するのは危険と判断し、横尾に引き返すそうだ。私も雷は怖いが、なんとしても辿り着かないと…

13:40 青ガレ(標高約2000m)
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一面石畳が敷かれたような場所だが、全部上部からの落石だそうで、
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良い子は立ち止まらずに、急いで通過しましょう(笑)

降った雨が登山道を流れ、さながら沢状態
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中途半端に避けると浮石で転倒する恐れもあるので、水溜まりの中を進んでいく。

14:12 Sガレ(標高約2075m)
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ここで登山道はやや南西に方向を変える。

雨が上がり、晴れ間が出てきたところで小休止(14:21)
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前方に穂高連峰の稜線が見えてきた(14:39)
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かなりバテバテで、時折立ち止まりながらもよたよた登っていく。

奥穂高岳は山頂部が雲に隠れていたが、白出のコルにある穂高岳山荘を視認。
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ピラミダルな岩稜は涸沢槍(3044m)
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涸沢側から見ると極めて鋭角的だが、山頂部は二つに分かれているので、その間を通過できるそうだ。

白出のコルの北側に聳える涸沢岳(3103m)
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P3110を山頂とする場合もあり、その場合日本百高山の第8位(3103mの場合第10位)

15:14 涸沢ヒュッテ・涸沢小屋分岐(標高約2240m)
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本日の宿、涸沢ヒュッテはへ。

ビ、ビールおでんが俺を待っている…
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最後の力を振り絞りよたよた登っていく。

15:27 パノラマコース合流点(標高約2285m)
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左に進むと屏風のコル(2420m)を経て、新村橋に至る。ただし地図上では破線で、一般登山道ではないのでご注意を。

この石段を登れば…
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15:31 涸沢ヒュッテ(標高約2310m)
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横尾から5時間14分と大ブレーキだったが、タイムは8時間15分と目標(8時間20分)通り。自分の実力を客観的に考慮した計画だったと我ながら自画自賛(笑)

涸沢ヒュッテは新館本館別館売店棟などから成り、受付は新館へ。
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涸沢ヒュッテ 公式サイト

現在は完全予約制で、1泊2食付は13,000円
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紅葉シーズン(9/17~10/10)は+3,000円。なお今日のような天候での予約なし飛び込みは+2,000円となる。飛び込みの1泊2食で18,000円だと、下界じゃ結構ハイグレードな宿に泊まれてしまいそう(笑)
また当日キャンセルした場合は5,000円キャンセル料が発生するのでご注意を。
どしゃぶりの雷雨の中を登ってきたのは、こういう訳があったんです(笑)

指定された部屋は、本館池ノ平B
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本日の夕食は17時から、明日の朝食は5時40分からとのこと。

初代・2代目本館は雪崩で崩壊し、現在の本館は3代目で1953(昭和28)年に完成。
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本館は2階建で、池ノ平は1階左側。
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ええっと、池ノ平B、ここか!
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約1畳の個室で、新型コロナ対策で完全に間仕切られている。
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2階には奥穂、前穂、大天井などのグループ向けの部屋がある。
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新しいシャツに着替え、濡れたカッパなどを乾燥室に干して、テラス席に向かう。
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生ビールおでん盛り合わせください!
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ビールとおでんを持ってテラス席の一画を陣取る。
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今日はここでこれをいただくために登ってきたようなモノ(笑)
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夕食まで1時間もないが、昼飯はおにぎり1個だけだったのでお腹ペコペコ。

う、う・ま・す・ぎ・る…
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ヒュッテ名物のおでん盛り合わせ(1,000円)
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この日は、ダイコンジャガイモ玉子糸コンニャクはんぺん(さつま揚げ)ちくわの6種。ヒュッテの場合、レトルトではなくタネから煮込む本格派。
ダイコンが少し固く、染み具合がイマイチだったがご愛嬌(笑)

北穂南稜基部のやや高台にあるのが、明日宿泊予定の涸沢小屋
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涸沢は雪崩の巣だが、背後の高さ約50mの大岩が盾になって雪崩から守られているそうだ。

これまで画像や映像でしか涸沢カールを見たことがないが、
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実際に来て感じたのは、かなり山肌が迫っている急傾斜な場所だということ。

山肌が浸食で砕け、岩屑(がんせつ)が半円柱状に堆積したのを崖錐(がいすい)と呼び、
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ギリギリ崩れ落ちない安息角(約35度)で斜面が形成されている。

崖錐部は崩れ易いので、ザイテングラートのような支稜線を登っていく。
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この日のテントは、生憎の天気と平日というせいか10張程度と寂しい。
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来月の紅葉シーズンには、最大1000張近いテントの華が咲くのは有名。
下世話な話だが、1000張×2,000円で1日200万円の売上。その半数が生ビールとおでんを注文したとすると、さらに約100万円。涸沢恐るべし…

奥穂から前穂に続く吊尾根
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バス停で一緒になったあの3人組は無事穂高岳山荘に辿り着けたのだろうか…

明日はザイテングラートで稜線まで登り、奥穂高岳登頂後に涸沢小屋に下る予定。
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水は北穂沢からの伏流水を利用しているので無料
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持参した3Lの水は2L以上使ったので、明日のために補給する。

夕食の時刻が近づいてきたので、食堂のある新館へ。
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携帯の充電スペースも充実しており、小屋泊者は無料で利用できる。なお通信環境はイマイチで、au系の場合ギリアンテナ1本が立つ程度だった。

定刻(17:00)になり、新館地階(実質は1階)の食堂へ。
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テン泊予定だったご夫婦もおられ、あの雷雨でテン泊を取り止め、小屋泊にされたとのこと。

待望の夕食。いただきま~す!
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この日の献立は塩サバメンチカツ鶏唐揚げレンコン揚げにサラダと野沢菜。
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他に野沢菜の煮物に、すまし汁。
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ご飯等のお替りは挙手して盛り具合を告げるシステム。
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奥穂盛りで!(笑)

食後テラスに出ると、再び雨が降り出して稜線はガスで隠れてしまった。
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明日は晴れとは言わないが、雨が降りませんように…
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涸沢からの奥穂高岳(3190m) 3days 2日目その1 に続く…

☆この日の行程☆
23:50平湯温泉あかんだな駐車場(車中泊)5:00
5:22上高地行きシャトルバス乗り場6:20
6:52上高地バスターミナル7:16
7:21河童橋
8:02明神館
8:06徳本峠分岐
8:46徳澤園(小休止)8:57
9:08新村橋分岐
9:48横尾山荘(小休止)10:17
11:052のガリー
11:133のガリー
11:20デブリ沢
11:30本谷橋(小休止)11:52
12:29(小休止)12:50
13:00屏風沢
13:40青ガレ
14:12Sガレ
14:21(小休止)14:31
15:14涸沢ヒュッテ・涸沢小屋分岐
15:27パノラマコース合流点
15:31涸沢ヒュッテ(小屋泊)


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Comments 4

TM  

よっし~さん、こんにちは
ほんとお疲れ様でした。私も20代の頃に二泊三日で北穂へ(昔は体育の日の連休使って)凄い混雑語り尽くせないです。そして十数年前に奥穂へ(二泊三日) どちらもただきつかった~!グループについて行くのがやっとでした。涸沢に着けば一安心? 辛さも忘れますね(^^;) よっし~さんも大変だったと思うけど私も同じでした。景色といい、行程も懐かしく拝見させていただきました。いや~ほんと凄いわ。その後・・楽しみにしています♪

2022/09/14 (Wed) 13:29 | EDIT | REPLY |   

よっし~  

Re: タイトルなし

TMさん こんばんは

やはり奥穂、北穂は登頂済でしたか。
今回初めて涸沢にいきましたが、紅葉シーズン前だったので比較的空いていました。
ピーク時は物凄いんでしょうね。

ヘタレな山行なので全然凄くありませんが、続きもお楽しみ下さい。

2022/09/14 (Wed) 20:18 | EDIT | REPLY |   

なタソ  

雨なら即山行を中止するひ弱ハイカーのなタソです(笑)楽しくないし何より落雷が怖い!キレットに挑んでケガをするならまだしも、雷に挑むつもりはありません(笑)稜線を歩いていて雷が落ちるとそんな風になるんですね(O_O)あな恐ろしや…
本編は涸沢ヒュッテまで。YAMAPの地図で足跡を辿りながら拝読します。
いよいよコースが北アルプスらしくなってきましたね。雨でもキャンセル料がかかるのは確かに痛い。これは辿り着くしかありません。
そして辿り着いた涸沢ヒュッテ。名物のテン場からのパノラマ!…とはいかなかったものの、ビールとオデンは堪りませんね。

2022/09/15 (Thu) 08:07 | EDIT | REPLY |   

よっし~  

Re: タイトルなし

なタソさん こんにちは

貴殿がひ弱ハイカーなら、大半のハイカーがひ弱になりますね(笑)

土砂降りの雨とピカドカンと落ちている雷に出会った際は、私も撤退の二文字が何度も頭をよぎりましたが、キャンセル料とビール・おでんがモチベーションになりました。
今回私は濡れただけで済みましたが、キャンセル料がかかると無理をするハイカーが増えそうで悩ましいところです。

キンキンに冷えた生ビール、五臓六腑に染み渡りました。

2022/09/15 (Thu) 17:45 | EDIT | REPLY |   

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