涸沢からの奥穂高岳(3190m) 3days 1日目その2
ひと足先に貰った3連休で挑む奥穂高岳(3190m)
ヘタレで亀足の私が、果たして日本第3位の岩稜に無事立てるのか…
ここまでのハイクの様子はコチラ
涸沢からの奥穂高岳(3190m) 3days 1日目その1
11:30 本谷橋(ほんたにばし)(標高約1786m)
上高地から4時間14分と、ほぼ標準CT(4時間)で到着。読み方は”ほんたにばし”で、ずっと”もとやばし”だと思っていた(笑)
横尾~涸沢のほぼ中間地点。
しかし涸沢ヒュッテの標高は約2300mなので、まだ標高差500m以上登らないといけない(-_-;)
吊り橋を渡って右岸の開けた場所で小休止。
この吊り橋、巨体の私が歩くと結構揺れて怖かった(笑)
これまで以上に傾斜がキツくなるので、追加ドーピング。
残りのおにぎりも補給してハイク再開(11:52)
またポツポツ雨が降ってきた(11:58)
予想通り、本谷橋から先は傾斜がキツくなってくる。
かなり雨足が強くなってきたので、カッパを装着がてら小休止(12:29)
13:00 屏風沢(標高約1905m)
20㎜/h近い強い雨が降っており、雷も激しく鳴り出した。
ぴかっ ゴロゴロ ドッスーン
鳴り始めは光ってから1~2秒で雷鳴が轟き、割と近くに落ちているようだ。
後から小屋で聞いた話では、北穂の稜線付近に落ちていたそうで、
その時稜線を歩いていたハイカーは靴底から感電し、足が痺れたらしい。あな恐ろしや…
雷鳴の間隔は少し長くなってきたが、未だ強い雨が降ったまま。
途中道を譲った若者2人組が降りてきた。この雷雨の中、テン泊するのは危険と判断し、横尾に引き返すそうだ。私も雷は怖いが、なんとしても辿り着かないと…
13:40 青ガレ(標高約2000m)
一面石畳が敷かれたような場所だが、全部上部からの落石だそうで、
良い子は立ち止まらずに、急いで通過しましょう(笑)
降った雨が登山道を流れ、さながら沢状態。
中途半端に避けると浮石で転倒する恐れもあるので、水溜まりの中を進んでいく。
14:12 Sガレ(標高約2075m)
ここで登山道はやや南西に方向を変える。
雨が上がり、晴れ間が出てきたところで小休止(14:21)
前方に穂高連峰の稜線が見えてきた(14:39)
かなりバテバテで、時折立ち止まりながらもよたよた登っていく。
奥穂高岳は山頂部が雲に隠れていたが、白出のコルにある穂高岳山荘を視認。
ピラミダルな岩稜は涸沢槍(3044m)
涸沢側から見ると極めて鋭角的だが、山頂部は二つに分かれているので、その間を通過できるそうだ。
白出のコルの北側に聳える涸沢岳(3103m)
P3110を山頂とする場合もあり、その場合日本百高山の第8位(3103mの場合第10位)
15:14 涸沢ヒュッテ・涸沢小屋分岐(標高約2240m)
本日の宿、涸沢ヒュッテは左へ。
ビ、ビールとおでんが俺を待っている…
最後の力を振り絞りよたよた登っていく。
15:27 パノラマコース合流点(標高約2285m)
左に進むと屏風のコル(2420m)を経て、新村橋に至る。ただし地図上では破線で、一般登山道ではないのでご注意を。
この石段を登れば…
15:31 涸沢ヒュッテ(標高約2310m)
横尾から5時間14分と大ブレーキだったが、タイムは8時間15分と目標(8時間20分)通り。自分の実力を客観的に考慮した計画だったと我ながら自画自賛(笑)
涸沢ヒュッテは新館、本館、別館、売店棟などから成り、受付は新館へ。
涸沢ヒュッテ 公式サイト
現在は完全予約制で、1泊2食付は13,000円。
紅葉シーズン(9/17~10/10)は+3,000円。なお今日のような天候での予約なし飛び込みは+2,000円となる。飛び込みの1泊2食で18,000円だと、下界じゃ結構ハイグレードな宿に泊まれてしまいそう(笑)
また当日キャンセルした場合は5,000円のキャンセル料が発生するのでご注意を。
どしゃぶりの雷雨の中を登ってきたのは、こういう訳があったんです(笑)
指定された部屋は、本館の池ノ平B。
本日の夕食は17時から、明日の朝食は5時40分からとのこと。
初代・2代目本館は雪崩で崩壊し、現在の本館は3代目で1953(昭和28)年に完成。
本館は2階建で、池ノ平は1階左側。
ええっと、池ノ平B、ここか!
約1畳の個室で、新型コロナ対策で完全に間仕切られている。
2階には奥穂、前穂、大天井などのグループ向けの部屋がある。
新しいシャツに着替え、濡れたカッパなどを乾燥室に干して、テラス席に向かう。
生ビールとおでん盛り合わせください!
ビールとおでんを持ってテラス席の一画を陣取る。
今日はここでこれをいただくために登ってきたようなモノ(笑)
夕食まで1時間もないが、昼飯はおにぎり1個だけだったのでお腹ペコペコ。
う、う・ま・す・ぎ・る…
ヒュッテ名物のおでん盛り合わせ(1,000円)
この日は、ダイコン、ジャガイモ、玉子、糸コンニャク、はんぺん(さつま揚げ)、ちくわの6種。ヒュッテの場合、レトルトではなくタネから煮込む本格派。
ダイコンが少し固く、染み具合がイマイチだったがご愛嬌(笑)
北穂南稜基部のやや高台にあるのが、明日宿泊予定の涸沢小屋。
涸沢は雪崩の巣だが、背後の高さ約50mの大岩が盾になって雪崩から守られているそうだ。
これまで画像や映像でしか涸沢カールを見たことがないが、
実際に来て感じたのは、かなり山肌が迫っている急傾斜な場所だということ。
山肌が浸食で砕け、岩屑(がんせつ)が半円柱状に堆積したのを崖錐(がいすい)と呼び、
ギリギリ崩れ落ちない安息角(約35度)で斜面が形成されている。
崖錐部は崩れ易いので、ザイテングラートのような支稜線を登っていく。
この日のテントは、生憎の天気と平日というせいか10張程度と寂しい。
来月の紅葉シーズンには、最大1000張近いテントの華が咲くのは有名。
下世話な話だが、1000張×2,000円で1日200万円の売上。その半数が生ビールとおでんを注文したとすると、さらに約100万円。涸沢恐るべし…
奥穂から前穂に続く吊尾根。
バス停で一緒になったあの3人組は無事穂高岳山荘に辿り着けたのだろうか…
明日はザイテングラートで稜線まで登り、奥穂高岳登頂後に涸沢小屋に下る予定。
水は北穂沢からの伏流水を利用しているので無料。
持参した3Lの水は2L以上使ったので、明日のために補給する。
夕食の時刻が近づいてきたので、食堂のある新館へ。
携帯の充電スペースも充実しており、小屋泊者は無料で利用できる。なお通信環境はイマイチで、au系の場合ギリアンテナ1本が立つ程度だった。
定刻(17:00)になり、新館地階(実質は1階)の食堂へ。
テン泊予定だったご夫婦もおられ、あの雷雨でテン泊を取り止め、小屋泊にされたとのこと。
待望の夕食。いただきま~す!
この日の献立は塩サバ、メンチカツ、鶏唐揚げ、レンコン揚げにサラダと野沢菜。
他に野沢菜の煮物に、すまし汁。
ご飯等のお替りは挙手して盛り具合を告げるシステム。
奥穂盛りで!(笑)
食後テラスに出ると、再び雨が降り出して稜線はガスで隠れてしまった。
明日は晴れとは言わないが、雨が降りませんように…
涸沢からの奥穂高岳(3190m) 3days 2日目その1 に続く…
☆この日の行程☆
23:50平湯温泉あかんだな駐車場(車中泊)5:00
5:22上高地行きシャトルバス乗り場6:20
6:52上高地バスターミナル7:16
7:21河童橋
8:02明神館
8:06徳本峠分岐
8:46徳澤園(小休止)8:57
9:08新村橋分岐
9:48横尾山荘(小休止)10:17
11:052のガリー
11:133のガリー
11:20デブリ沢
11:30本谷橋(小休止)11:52
12:29(小休止)12:50
13:00屏風沢
13:40青ガレ
14:12Sガレ
14:21(小休止)14:31
15:14涸沢ヒュッテ・涸沢小屋分岐
15:27パノラマコース合流点
15:31涸沢ヒュッテ(小屋泊)
やっぱり、山っていいね!
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