土井ヶ浜遺跡、骨好きにはたまらない遺跡です ―下関紀行―
2024年 11月 28日
24.11.28
山口県の形は漢字の「山」の形に似ていると言われています。思うところあって22・23日その2画目の縦の部分、つまり下関から西海岸を北上してきました。 新下関駅でレンタカーを借りて、まず市立考古博物館で当地の歴史の概略をつかみ、本州最西端の地毘ノ鼻に立ち寄ってから目的地の土井ヶ浜遺跡に向かいます。
土井ヶ浜遺跡は1953年以来の発掘調査で砂丘上から300体の弥生時代の埋葬人骨が検出されたすごい遺跡です(国史跡)。またその数もさることながらより注目されたのは彼らの体格。低身長でがっちりしたそれまでの縄文人と違い、みな高身長でほっそりしているのです。そう、彼らは大陸からコメ作りなどの技術を携えてやってきた渡来人かその子孫と考えられるわけです。現地には人類学ミュージアムが建てられ、当時の墓地が発掘当時のまま見学できるようになっています(人骨自体はレプリカ)。
人骨の大半は穴を掘って埋めた土坑墓に収められているですが、中には箱式石棺に収められたもの、14本の矢じりが刺さったもの(戦死者?)、頭骸骨を集めたものと結構多彩。
# by takeshi_yamagen | 2024-11-28 06:30 | 博物館は楽し