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放っとけない仏様ならやまとある ―「春日大社のすべて」展を見学して―    

2018年 06月 08日

 18.6.8放っとけない仏様ならやまとある ―「春日大社のすべて」展を見学して― _c0133503_1185222.jpg放っとけない仏様ならやまとある ―「春日大社のすべて」展を見学して― _c0133503_1194393.jpg
 後輩のB君、気がやさしくていい人間なのですが、無趣味なのが玉に傷。周囲から「休みの日にいろいろチャレンジしてごらん」「教養深めなあかんで」とあれこれ指摘され、最後には「せめて一月に一館(博物館、図書館等々)行ってこい」と言われてしまいました。
 いろいろB君に言った手前、「まず隗より始めよ」で、ワタクシも「館」に行かねばと決意して、奈良国立博物「館」で開催された「春日大社のすべて」展を見学してきました。なかなか見ごたえのある特別展だったのですが、私が驚いたのは春日社が大社(神社)と名乗りながら仏教が幅をきかせていること。彫像、絵画のあちこちに仏様は顔を出すのですが神様は遠慮がちにちょこっと鎮座されているだけです。また境内にかつて五重塔まであったことを今回初めて知りました(しかも東西2棟も!)。まさに神仏習合ここに極まれりって感じです。
 すっかり脳みそが仏様に浸かってしまったワタクシ、同じく国立博物館内にある仏像館をおよそ30年ぶりに訪問、さらに勢い余ってお隣の興福寺の国宝館に足を伸ばして阿修羅様と再会、修学旅行の男子中学生と「やっぱり男前は得やななぁ」「そうですね、女の子にモテそうですね」と、恐れ多くも国の宝を前にして下世話な会話を交わしてしまいました。
 以前「したいこと(古都)なら(奈良)やまと(大和)ある」って近鉄電車のキャッチフレーズがありましたが、今日の私はさしずめ「放っとけ(仏)ない仏様なら山とある」といったところだったでしょうか。
 同展は10日(日)までです。お急ぎください。  
 

by takeshi_yamagen | 2018-06-08 21:17 | 博物館は楽し

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