白水社

ペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』(斎藤真理子訳、白水社)紹介への補足

第4回「みんなのつぶやき文学賞」結果発表会の「海外篇」で、ペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』(斎藤真理子訳、エクス・リブリス、白水社、2023)の紹介を担当しました。 原書の書誌は下記の通りです。 배수아『멀리 있다 우루는 늦을 것이다』…

「月刊ALL REVIEWS」で豊﨑由美さんと対談

2021年4月4日(日)に「月刊ALL REVIEWS」で、豊﨑由美さんとお話しします。 ゲストが選んだ本について、豊﨑さんとあれこれお話しするオンライン番組で、今回は、バレリア・ルイセリ『俺の歯の話』(松本健二訳、白水社)がテーマです。 「月刊ALL REVIEWS…

セールの地図帳

★清水高志『ミシェル・セール――普遍学からアクター・ネットワークまで』(白水社、2013/11、ISBN:4560083355) 取り扱うテーマの「百科全書的な」と形容したくなるような広がりといい、議論に用いられる鍵概念といい、ミシェル・セール(Michel Serres, 1930…

空想地図作成法

★今和泉隆行『みんなの空想地図』(白水社、2013/11、ISBN:4560083274) 地図は楽しい。 なによりも眺めていると、空想を誘われる。学生の頃、戦時中の軍事用地図を整理するアルバイトをしたことがあった。日本列島の各地域を表した地図の端に「マル秘」の判…

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★アーザル・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』(市川恵里訳、白水社、2006/09、ISBN:4560027544) Azar Nafisi, Reading Lolita in Tehran: A Memoir in Books 以下の文章は、アーザル・ナフィーシーによる回想録『テヘランでロリータを読む』(市川…

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★フランツ・カフカ『変身』(池内紀訳、カフカ・コレクション、白水社uブックス、白水社、2006/03、ISBN:4560071527) 2000年から2002年にかけて池内紀氏の個人全訳で刊行された『カフカ小説全集』(全6巻、白水社)が、白水社uブックスから刊行開始。第1…

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★荒木経惟『写真ノ話』(白水社、2005/10、amazon.co.jp) 写真ついでに最近眼にした写真書から。 荒木経惟の主著にして写真家志望者の教科書! ロンドンでの大回顧展にあわせ、これまでの制作秘話を一挙公開! デビューから現在までの自作を説明しながら、…

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★泉井久之助『ラテン広文典』(白水社、2005/09予定、amazon.co.jp) 白水社創立90周年記念出版の一環として復刊。 今年が生誕100周年となる言語学の大家、泉井久之助氏の手になる本書は、現在もラテン語文法書の最高峰に位置する。「ラテン語が示す現象の細…

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★ドミニック・ルクール『科学哲学』(沢崎壮宏+竹中利彦+三宅岳史訳、文庫クセジュ891、白水社、2005/08、amazon.co.jp) Dominique Lecourt, La philosophie des sciences (Collection QUE SAIS-JE? No.3624, P.U.F., 2001) 欧米の科学哲学の歴史をいくつ…

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★エルンスト・ブロッホ『ルネサンスの哲学——ライプチヒ大学哲学史講義』(古川千家+原千史訳、白水社、2005/04、amazon.co.jp) Ernst Bloch, Philosophie der Renaissance 本書は、まずは旧東独のライプチヒ大学で、その後テュービンゲン大学でも再講義さ…

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★レイモン・ブードン『社会学の方法』(宮島喬訳、文庫クセジュ438、1970/12、amazon.co.jp)#0405 Raymond Boudon, Les méthodes en sociologie (Collection QUES SAIS-JE? No 1334, Presses Universitaires de France, 1969) 1969年に書かれた社会学の方法…

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★アンドレ・オデール『音楽の形式』(吉田秀和訳、文庫クセジュ64、白水社、1973/11、amazon.co.jp)#0320 André Hodeir, LES FORMES DE LA MUSIQUE (Collection QUE SAIS-JE? No 478, P.U.F.) クラシック音楽の諸形式を解説した書物。

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侯孝賢の映画『珈琲時光』に、江文也(こう・ぶんや)という音楽家の話が出てくる。 主人公の陽子(一青窈)——江文也の次女は庸子(ようこ)さんであるのは偶然か——の生業はライターであるらしいのだが、この陽子が映画中で取材調査しているのが江文也なんで…

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★ハワード・A.ロドマン『運命特急』(小梨直訳、白水社、1992/12) Howard A. Rodman, Destiniy Express (Atheneum, 1990) 映画作家フリッツ・ラングを主人公にしたモデル小説。

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★クリスチャン・メッツ『映画と精神分析——想像的シニフィアン』(鹿島茂訳、白水叢書57、白水社、1981/08) Christian Metz, LE SIGNIFIANT IMAGINAIRE, PSYCHANALYSE ET CINÉMA (Union générale d'Editions, 1977) 全4章のうち第3章までの抄訳。