ろ‐こつ【露骨】
露骨
出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 07:29 UTC 版)
名詞・形容動詞
- 欲望や感情などをかくさずに、むきだしにしていること。包み隠さない様。
- しかし代わりに与えられたものは、きわめて常識的な平俗な、家常茶飯の「真実」に過ぎなかった(たとえば、人間の神を求める心とか人道的な良心とかいうものはあとからつけた白粉に過ぎない。人間を赤裸々にすればそこには食欲、性欲、貪欲、名誉欲などがあるきりだ、と言うごとき)。こういうことはいかなる意味でも新発見ではない。昔から数知れぬ人々が腹のなかで心得ていた。それを心得ていないのは千人に一人か百人に一人の理想家や敬虔家だけであった。現在でももちろん同様である。ただ多くの人は露骨にそれを発表するのを好まない(それだけ理想家、敬虔家の情熱が根深い習俗として社会を支配しているのである)。――そこを自然主義は露骨でもって刺激した。(和辻哲郎 『「自然」を深めよ』)
関連語
- あらわ
- むき出し
翻訳
「露骨」の例文・使い方・用例・文例
- 露骨な冗談
- 私は彼の露骨な質問にとまどった
- 彼は私の手伝いをするのを露骨にいやがった
- 彼らがこんなに露骨に攻撃してくるのなら、私たちもやり方を考えなければならない。
- 近医で処方を希望したら露骨に嫌な顔をされた。
- 「春樹、あなたも前の方の席を希望しなさい」(げ。)「どうしたんですの?露骨にイヤな顔をして」
- 彼は私の手伝いをするのを露骨にいやがった。
- 露骨に言う[書く].
- 露骨な侵略[搾取].
- 率直な[露骨な]言葉.
- 人に包み隠しをしない, 人に率直[露骨]にものを言う.
- この作品は作為の跡が露骨だ.
- 彼は露骨にものを言うたちだ.
- そんなに露骨に断わるのはよくあるまい.
- 彼は露骨に敵意を見せた.
- 両者の軋轢(あつれき)が露骨になってきた.
- 彼の冗談は上品な人にはあまりに露骨すぎる.
- あの絵はあまりに露骨だ.
- 露骨に言えば詐欺だ
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