資格の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 07:27 UTC 版)
「フードスペシャリスト」の記事における「資格の特徴」の解説
従来、食分野における資格は生産者側に立ち、生産から消費にいたる過程の多くの専門職が育っている。これに対しフードスペシャリストは、消費者の側の視点を意識し、食生活の豊かさを求める消費者のニーズに応えるため、調理や栄養にとどまらず感性(コミュニケーション)やマナーを含めた食に関する広い視野と見識を備える人材である。 食べ物や食生活に関する専門性の特徴はその間口の広さで、流通・販売者と消費者を対象に品質、安全性、機能性、栄養と健康などの的確な情報提供、またレストランや食堂など飲食店を活動の場とし、快適な飲食ができるよう食空間コーディネートを担当するとともに、「食」に関する消費者の苦情処理に当たることで、活躍の場には食品メーカーや販売会社、保健所や研究室等に加えてマスコミや消費者センターも期待される。大学や短大など協会が認定した養成機関における特定の学科卒業もしくは課程履修が資格認定の要素に含まれることも、独習で取得できる食農級ほかと異なる。 資格の認定は1999年に始まり、第1回認定者は500名であった。合格率は認定団体が社団法人として農林水産省の認可を受けた2007年度が79.7%(合格者5,526名)、公益認定を受けた2013年度が81.8%(同4,783名)である。また2014年度より養成課程にコアカリキュラムが制定され、専門性や実用性を高めた「専門フードスペシャリスト」資格認定が追加された。 初めて専門フードスペシャリストを認定した2014年度の合格率は食品開発部門26.7%、食品流通・サービス部門47.1%で、資格認定者はそれぞれ138名と123名である。4回目の2017年に受験資格を試験的に拡大、食品関連企業の従業員の受験を認めたところ食品開発部門に対して5社18人中11人が合格(受験者総数520名・合格者総数96名)。食品流通・サービス部門では1社2人中1人が資格を取得(受験者総数457名・合格者総数115名)。学生を含めた合格率はそれぞれ食品開発部門18.5%、食品流通・サービス部門25.2%だった。
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