緩叙法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 06:38 UTC 版)
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緩叙法(かんじょほう、ラテン語: Litotes、ギリシア語: λιτότης)とは、修辞技法の1つ。直接的な主張をせずに、その逆の意味のことを否定する方法をいう。例えば、「良い」という代わりに「悪くない」といい、「物騒な」という代わりに「穏やかでない」という方法。
緩叙法は主張を控えめにする目的で用いることもあれば、強調する目的で用いることもある。例えば「満更でもない」は「少しはある」という部分肯定の意味に使うが、「それを悲しまないものはなかった」は「すべての人が悲しんだ」という肯定の強調のために使う。しかし必ずしも意味が明確に表現されるわけではなく、文脈、またその言語に特有の文化的背景によって異なる場合も多い。
その他関連事項
論理的には二重否定は肯定に等しく(二重否定の除去)、緩叙法も基本的にはこの論理に従っている。標準的英語もこの論理に従うが、その他の言語(英語の方言や古語も含む)では必ずしもそうではない。これについては二重否定を参照。
この他にも否定に関しては、一見非論理的な慣用的言い回しがある。例えばフランス語で "Il faut qu'il aille" 「彼は行く必要がある」という文を否定した "Il ne faut pas qu'il aille" は、直訳すれば「彼は行く必要はない」だが、実際の意味は「行かない必要がある」つまり「行ってはならない」である。
緩叙法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 14:23 UTC 版)
詳細は「緩叙法」を参照 言いたいことを遠まわしに言って、別の意味を強める表現。例文を次に挙げる。 僕は野球が嫌いだとは言わない。主語の人物は野球が嫌いではないが、いい印象を持っていない。そこには、何か本人にとって納得できない部分があり、相手に強く訴えているのは、その納得できない部分である。 まあ、今日のところはこのくらいにしといたる。漫才の定番落ちであるが、これは緩叙法の一つである。本人にとっては、相手のお手並みを拝見するどころか、返り討ちに遭っているわけであるが、敢えてこう答えることで、不利な戦いから逃亡を図りつつも、自分の体面を意地でも守ろうとしているのである。
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