東京・大阪以外
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 08:44 UTC 版)
横浜には、多数の寄席が存在ししのぎを削っていた。関東大震災の際には京浜間の寄席で出演者、席亭側、客側それぞれに甚大な被害があったことが知られる。後に消滅し、現在は2002年(平成14年)4月に横浜市が建てた横浜にぎわい座がその機能を継承している。 芸どころ・名古屋市の大須演芸場は、出演者側の支持が厚く、閉鎖の危機を幾たびも乗り越えながら存続し続けてきた。2014年2月3日に強制執行を受け一時閉鎖、その後家主の手で改修工事が行われ、運営体制を一新して2015年9月22日に再開された。 神戸には戦後も神戸松竹座があったが1976年に閉鎖された。2018年7月に42年ぶりの寄席となる神戸新開地・喜楽館がオープンし、天満天神繁盛亭に次ぐ上方落語の定席となっている。 全国的には、おおむね各県庁所在地ごと程度に寄席が分布した。今はテーマパークで有名な漁師町・浦安にも寄席が二軒存在し、芸に厳しい浪曲の難所として全国の浪曲師に名を響かせた。 北海道にも明治から昭和初期まで多くの寄席が存在した。現在は2代目桂枝光が中心となった地域寄席「平成開進亭」、「狸寄席の会(狸小路に常設演芸場を作る会)」などが地域の落語会として定期的に公演を行っているが、2019年時点で常設の寄席は存在していない。 仙台には明治から大正にかけて寄席が存在したが消滅し、平成に入ってから不定期に寄席が行われていた。2016年頃から定席を復活させる計画がスタートし、2018年4月1日に落語芸術協会仙台事務所により花座がオープンした。 九州は、博多で2007年から六代目三遊亭円楽プロデュースによる「博多天神落語まつり」が毎年11月に開催されている。その後、2021年に出身地の北九州に移住した橘家文太が改造トラックで出前寄席を開催したり、同年に博多らくごカフェ笑庵がオープンするなど落語を聴く場は増えてはいるが、常設の寄席の開設には至っていない。 他地域も、地域の落語会として開催されている「寄席」は多数存在するが、意味としては「落語会」との区別は特にされていない場合が多い。
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