撮影と振り付け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/08 18:37 UTC 版)
「ラ・ラ・ランド (サウンドトラック)」の記事における「撮影と振り付け」の解説
この曲のダンス部分の撮影は、2015年8月に、摂氏37度を超える炎天下の2日間にわたって道路を借り切って行われた。本編シーンの撮影はジャッジ・ハリー・プレガーソン・インターチェンジ(英語版)の130フィート (40 m)あるランプで3回行われ、これを繋げて6分間の長回し1カットに編集された。貸し切りはランプの一部のみだったため、このシーンの映像には通常の車の往来も映り込んでいる。当初は地面と同じ高さのランプで撮影される予定だったが、街の巨大さを表現するため、高架での撮影に切り換えられた。デイミアン・チャゼル監督は、このシーンのロケーションを『オズの魔法使』(1939年)に登場する黄色いレンガ道になぞらえている。 振り付けを担当したマンディ・ムーア(英語版)は、60台以上の車、30人のダンサー、100人のエキストラを使い、3〜4ヶ月をかけてシーン撮影の準備を行った。シーンは、誰かひとりが突然踊り出す演出を避けるため、1人のダンサーが踊り始めるところから始まり、次第に他のダンサーがこれに加わるように振り付けられた。アンサンブルには複数のスタント・パーソンも参加している。最初のリハーサルは、撮影所の駐車場でスタッフの車20台を使い、10人のダンサーが参加して行われた。 当初この曲の前には序曲が付けられる予定だったが、編集の段階でオープニングが長すぎてもたつくために中止された。編集を担当したトム・クロスは、チャゼルが「観る人がこれをミュージカルだと実感するためには、始まりでしっかりアナウンスしなければいけないと理解した」と語っており、最終拍に合わせて題名を表示することでこの曲を序曲として用いることにした。 映画のオープニングシーンでは、最初のフレーズに合わせてダンサーのレシュマ・ガジャール(英: Reshma Gajjar)が登場するが、実際にこの部分を歌うのは歌手のアンジェラ・パリッシュ(英: Angela Parrish)である(またパリッシュの登場シーンは映画に存在しない)。制作陣は「カメラの前で歌も踊りもできる」女性を求めていたが適任者が見つからず、まずダンサーのみで撮影を行い、2016年春に行われたポストプロダクション時に歌手のオーディションを行う方針に切り換えた。
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