拓本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 21:20 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。2014年8月) ( |
拓本(たくほん)は、伝統的な器物の転写の方法の一つ。
概要
凹凸のある石碑、器具(硯、青銅器など)に紙や絹を被せて密着させ、上からタンポに含ませた墨を打ち(上墨;じょうぼく)、凹凸を写しとること、また写し取った紙や布のこと。写しとられた器物の像を拓影という。凹んだ部分が白く、凸部分が黒く紙上に現れる。
鉛筆、固形の墨(釣鐘墨・拓本墨・蝋墨)などで擦って拓本をとることを乾拓という。紙や布を濡らして器物に密着させ、乾く前に上墨して拓影を得るものを湿拓という。対象の器物に紙等を載せた上から上墨することを間接拓といい、器物に直接墨を塗って、版画のように紙を押し付けて写しとるのを直接拓という。粗雑な魚拓をとる場合以外は通常直接拓を用いることはない。濃墨を数度に渡って上墨し、光沢のある拓影に仕上げるのを烏金拓(うきんたく)といい、対象の部分だけ、あるいは全体に薄く上墨した拓本を蝉翼拓(せんよくたく)という。
関連項目
外部リンク
拓本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 15:11 UTC 版)
原石が破損しているため、特に靖康の変以前に作られた宋拓本は文字資料として貴重である。 范氏天一閣本:北宋時代の拓本で462字あり、古くより公開されているため、のちの刻本やレプリカのモデルになっている。1860年、内乱の際に亡失。 先鋒本:最古の拓本とされ、480字が読み取れる。東京・三井文庫所蔵。 中権本:不明瞭ながら500字が読み取れる最多字数の拓本で、法書としてこの拓本がよく取り上げられる。東京・三井文庫所蔵。 後勁本:先鋒本・中権本とともに明時代の金石家だった安国のコレクションで、497字が読め、法書としてよく供される。東京・三井文庫所蔵。 ウィキソースに石鼓文の隷定文の一例があります。
※この「拓本」の解説は、「石鼓文」の解説の一部です。
「拓本」を含む「石鼓文」の記事については、「石鼓文」の概要を参照ください。
「拓本」の例文・使い方・用例・文例
拓本と同じ種類の言葉
- >> 「拓本」を含む用語の索引
- 拓本のページへのリンク