地域環境
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 04:26 UTC 版)
市の中央部は府中駅を中心に、フォーリス、くるる、武蔵府中ル・シーニュといった大型施設も立ち並ぶ商業地域 となっている。西口は馬場大門のケヤキ並木から神社周辺の大木が立ち並ぶなど緑が多い。建後多年を経過しつつも設備の充実している市役所は上記けやき並木の南側、神社境内の緑の多い場所に隣接しており、総合医療施設や最新の中央図書館、消防署、府中警察署等は、府中駅より北側に位置している。 中心地より少し西側に移ると、日本製鋼所東京製作所跡地を利用した府中インテリジェントパークがあり、日本銀行を筆頭に各種金融機関の事務センターが並ぶ。そのすぐ北側に東芝府中事業所があり、さらに進むと北部には武蔵台緑地に接して東京都立多摩総合医療センターなど病院が集中している。 市の南端には一級河川の多摩川が流れており、府中市郷土の森博物館、府中市郷土の森公園(運動施設、遊園、公園など)が広がる。また、多摩川サイクリングコースが整備されており自転車愛好家の利用も多い。さらに西側に進むと田園地帯が残る。多摩川近隣は、かつて砂利の採取が盛んであり、西武多摩川線や旧下河原線などは、その搬出のために敷設された鉄道で、多摩川競艇場は採取所の跡地である。 市の東部に、旧関東村(元陸軍・関東軍の軍用飛行場。戦後は米軍のキャンプ)跡地が調布市、三鷹市に跨がって広がり、近年、跡地利用が始まった。東京外国語大学や調布市域の味の素スタジアムはその一例である。武蔵野の森公園はここにある。 浅間山を挟み、やや中心近くに航空自衛隊府中基地、航空総隊司令部がある。これも米軍基地としても使われていた所である。司令部のため、現業部門は無い。一部米軍基地の跡地が30年以上手付かずのまま残っている。 北東部には府中運転免許試験場がある。東八道路を挟んで広大な東京都立多磨霊園がある。 自然環境面では、標高約80mの浅間山(前記)があり、草花が雑木林で覆われている。5月中旬には、絶滅危惧種ムサシノキスゲの唯一の自生地として黄色い花が咲く。ここは浅間山公園として整備され、散策し易くなっている。 浅間山を中心に東部には武蔵野の森公園、少し市の中心地側には府中の森公園がある。市の北側方面には武蔵野公園があり、崖線部分には自然のままの雑木林が古の武蔵野の面影として残っている。 企業は市の西部に東芝、日本電気、市の南部にサントリー、キユーピー、東京競馬場、読売新聞東京本社、東京多摩郵便局(多摩地域の集配拠点)など多数ある。 上記以外は概ね宅地である。大規模な団地としては、北部に晴見町団地、北西部に日鋼団地、南東部に住宅公団(現:都市再生機構)車返団地がある。
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