キャデラック・エスカレードとAKGがかなえる至極の音楽体験<AD>
このクルマでツアーをまわりたい 2024.12.18 Cadillac ESCALADE with AKG<AD> 創業70年の歴史を誇る音響機器の名門AKGが、「キャデラック・エスカレード」のためにカーオーディオを製作。2つの名門がつくり上げたサウンドは、どれほどの実力を秘めているのか。津軽三味線の名手、吉田兄弟の吉田健一さんが実際に試乗・試聴し、その真価を語った。世界的に活躍する津軽三味線の第一人者
「クルマとドライブはもともと大好きですし、アメリカツアーのときは、皆かわりばんこで運転しました。夜中にナイアガラの滝の近くで、国境を越えてカナダに入ったこともあります。スペインに滞在していたときも、自分で運転していろいろな場所に出かけましたね」
キャデラック・エスカレードのハンドルを切りながらそう語るのは、津軽三味線の第一人者である吉田健一さんだ。兄の良一郎さんと組むユニット、吉田兄弟は、アメリカ・カナダツアーを行うなど世界的に活躍。音楽的にも幅広いジャンルとクロスオーバーすることが彼らの特徴で、これまでもSUGIZO、MONKEY MAJIK、加藤ミリヤといった、名だたるミュージシャンとコラボレートしてきた。また健一さんは、平成27年度文化庁文化交流使としてスペイン・バルセロナに滞在したことをきっかけに、いまもバルセロナ高等音楽院で津軽三味線の講座を毎年行っているという。今回は、活動の節目となる全国ツアー「デビュー25周年47+1都道府県ツアー」を終えたばかりの健一さんをつかまえ、このエスカレードに乗ってもらった。
取材のメインテーマは、第一線で活躍するミュージシャンの耳で、キャデラック・エスカレードが搭載する「AKG Studio Referenceサラウンドサウンドシステム」の音を評価してもらうというもの。ただし健一さんは、2年前まで「シボレー・カマロ」に乗っていたというクルマ好きだ。まずはエスカレードというモデルのキャラクターをつかんでいただくため、ステアリングホイールを握ってもらった。
運転席に座った健一さんは、「目線が高いのは見晴らしがよくて安心ですね」と、第一声。6.2リッターのV型8気筒エンジンを始動して発進すると、「この加速感はめちゃくちゃ気持ちがいい」と満面の笑みを浮かべる。そのエンジンが、健一さんがお乗りだったカマロのV8と同じ血統にあることを伝えると、「なるほど!」と大きくうなずいた。
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起源はプロのための音響機器メーカー
それにしても、健一さんは運転が上手だ。あっという間にアメリカンラグジュアリーの最高峰、エスカレードを乗りこなしている。「力強いだけではなく、加速が滑らかですね」とおっしゃる健一さんに、オートマチックトランスミッションが10段だと説明すると、「めっちゃハイスペックじゃないですか」と目を丸くして驚いていた。そして1時間弱のドライブを終え、「乗り心地は快適だし、コーナーでも傾かずに安定して曲がるし、ゴージャスなうえに走りもいいですね」とエスカレードを評価した。
しかし、今回の本題はあくまでAKG Studio Referenceサラウンドサウンドシステムの音だ。健一さんには2列目シートに移っていただき、試聴を開始する。運転はwebCGのホッタ編集部員。筆者は助手席からオーディオを操作する。
普段は幅広い音楽を聴くということだけれど、今回は音質を評価するために、吉田兄弟の『RISING』という楽曲を聴いていただく。某ビールのCMでも使われた曲だから、ご存じの方も多いだろう。ビートの効いた、アップテンポのナンバーだ。まずは、すべてノーマルの設定で再生する。
目を閉じて、じっと聴き入っていた健一さんは、「なるほど、さすがはAKG、ミュージシャンとしてはうれしいですね」というファーストインプレッションを口にした。
「音がすごくナチュラルです。たとえば、低音をすごくつくり込むとか、高音をキラキラさせるオーディオもありますが、AKGのサウンドシステムは原音を忠実に再生してくれます。AKGというのは僕らからすると、マイクやヘッドフォンなど、スタジオで使うレコーディング機器のメーカーというイメージなんです。おそらくそれが理由だと思いますが、ミュージシャンが表現した音を、そのまま伝えてくれるから、僕らとしてはうれしいですね。まるで、スタジオで聴いているみたいです」
健一さんがおっしゃるように、AKGはもともとスタジオや放送局で使われるプロフェッショナル向けの音響機器メーカーとしてウィーンで設立された。現在はハイエンドのオーディオ機器も扱っているけれど、これをカーオーディオとして採用したのは、キャデラック・エスカレードが初だという。
AKG Studio Referenceサラウンドサウンドシステムは、それこそエスカレードのボディーの設計段階から、ゼネラルモーターズとAKGが共同で開発したもので、室内には36個ものスピーカーが配置されている。
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曲やシーンに合わせてサウンドの調整が可能
健一さんが「まるでスタジオで聴いているみたいです」と評した音であるけれど、これはほんの入り口にすぎない。本領を発揮するのは、ここからだ。
液晶スクリーンを操作して、「サウンドモード」の画面を呼び出す。ここで、サラウンドサウンドの中心を「フロント・シート」から「リア・シート」に切り替えると、2列目シートの健一さんは、両手で自身のひざの上に輪っかをつくり、「ここに音像が来た」とつぶやいた。
「なるほど、セッティングが2列目シートに最適化されましたね。乗り心地は抜群だし、この音質で音楽を聴きながら移動できるのは最高です」
続いて、「サウンドモード」の画面で「ステレオ」と「サラウンド3D」の両モードを聴き比べる。このモードは12段階で調整できるので、「ステレオ」から徐々に「サラウンド3D」にスライドさせてみる。
「サラウンド3Dの音の立体感はすごいですね。なんだか、音楽に包まれているような気持ちになります。へぇ、これはおもしろいな……」
続いて「イコライザー」の画面を呼び出し、「高音」「中域」「低音」をセッティングする。健一さんの、「高音をひとつ上げてください」「低音をひとつ下げてみてください」という指示にしたがって操作を続けると、「高音+4」「中域+2」「低音+7」というセッティングが完成した。
「ただし、これは『RISING』という楽曲に特化したセッティングです。この曲には、クラブで聴くようなアレンジを施しているのでこういうセッティングになりましたが、アコースティックな曲だったらもう少し違うものになると思います。いずれにしても、音楽を聴く楽しみが何倍にもふくらみますね。プロが納得できる設定のキメの細かさと、だれでも操作できるわかりやすさが両立しているのがすごい」
健一さんも高く評価するAKGのオーディオシステム。エスカレードで実証されたその実力にはゼネラルモーターズも手ごたえを感じているようで、プレミアムコンパクトSUV「XT4」にも採用を拡大(参照)。今後はキャデラックのラインナップに全面的に採用していくようだ。
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“音楽を楽しむクルマ”づくりの、年季が違う
ここで音源を、健一さんの憧れの存在だというジャズ・ギタリスト、パット・メセニーのものに切り替える。
「ソロでも、トリオでも、バンドでもいい演奏ができるメセニーが目標で、サンフランシスコでライブをやったときには、彼が聴きに来てくれたんですよ」
健一さんは、「何時間でも遊べそうです」と言いながら、この曲に合ったセッティングを模索する。
ここで、「あれ、みなさんの声がスピーカーからも流れているのかな?」と、健一さんが指摘した。そのとおりで、このサウンドシステムのスピーカーの役割は、音楽を鳴らすだけではないのだ。マイクが収録した乗員の声を、36のスピーカーのなかから適切なものを選んで流すことで、前後席のコミュニケーションを円滑にすることにも貢献している。そう伝えると、「だから、声を張らなくても会話がスムーズなのか!」と、健一さんはひざを打った。室内空間は広々としているけれど、乗員同士の距離は近いのだ。
もちろん、車内でのコミュニケーションのしやすさには、エスカレードが本来持ち合わせている静粛性の高さも寄与しており、またその車内の静かさが、音楽を楽しむのに最適な環境づくりの土台にもなっているのだ。加えて、窓を閉めれば車外に音が漏れるということもなく、街なかでも気後れせずに好きな音楽を楽しめる。さすがは1930年代からカーラジオが存在した国のラグジュアリーブランドだ。こうしたクルマづくりの、年季が違う。
「なるほど、このクルマでアメリカツアーをしたら、最高に楽しくなりそうですね」。そう語りながら、前席に移った健一さんがタッチスクリーンを操作する。エスカレードの室内では、彼がセッティングした音で、パット・メセニーのギターが鳴っている。
(語り=吉田健一/文=サトータケシ/写真=郡大二郎)
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