早稲田大学校歌は、創立25周年(明治40年)に制定されました。
はじめは、学生からの募集が企画され、23編の応募がありましたが、これという作品がなかったため、審査にあたった坪内逍遥と島村抱月は、相馬御風に作詞を依頼しました。10日余の苦闘の末に、この名作を書き上げました。これに作曲したのが、当時講師であった東儀鉄笛でした。
「早稲田大学校歌」
相馬御風 作詞 東儀鉄笛 作曲
1.
都の西北 早稲田の森に
聳ゆる甍は われらが母校
われらが日ごろの 抱負を知るや
進取の精神 学の独立
現世を忘れぬ 久遠の理想
かがやくわれらが 行手を見よや
わせだ わせだ わせだ わせだ
わせだ わせだ わせだ
2.
東西古今の 文化のうしほ
一つに渦巻く 大島国の
大なる使命を 担ひて立てる
われらが行手は 窮り知らず
やがても久遠の 理想の影は
あまねく天下に 輝き布かん
わせだ わせだ わせだ わせだ
わせだ わせだ わせだ
3.
あれ見よかしこの 常磐の森は
心のふるさと われらが母校
集り散じて 人は変れど
仰ぐは同じき 理想の光
いざ声そろへて 空もとどろに
われらが母校の 名をばたたへん
わせだ わせだ わせだ わせだ
わせだ わせだ わせだ