Educational Mission, Vision and Policy早稲田大学の3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

身につける資質・能力

早稲田大学の三大教旨(学問の独立、学問の活用、模範国民の造就)の現代的意味を深く体得し、生涯にわたって学びつづけながら、世界の様々な地域で社会に貢献する人材を輩出する。

  • 「たくましい知性」と「しなやかな感性」を有し、自らの専門性に基づく知見を活用して、国籍、エスニシティ、言語、信条などに関わらず、人としての尊厳と多様な価値観や生き方を尊重し、様々な地域社会や環境・文化を包摂したより良き社会・世界の実現に貢献できる人材

学位授与方針

本学で学ぶ学生が身につける能力や素養として、以下の6つを掲げる。

  1. 構想・構築力:進取の精神を持って、伝統の殻を破る新しい概念を構築する力
  2. 問題発見・解決力:新たな問題を言語化またはモデル化し、解を提案、論理的に説明する力
  3. コミュニケーション力:能力や素養を活かすために、他者との相互理解を実現する力
  4. 健全な批判精神:社会および自然界の事象を多面的に捉え、既存の問題設定や解を健全に批判し、建設的な提案を行う姿勢
  5. 自律と寛容の精神:自主独立の精神を持って自他の個性を認め、公正な視点で多様性を受容する姿勢
  6. 国際性:「たくましい知性」と「しなやかな感性」を持ち、多様な人々と協働して世界の様々な問題の解決に当たることができる姿勢

カリキュラム・ポリシー

卒業認定・学位授与に求められる体系的な教育課程編成

各学問分野で身につける専門性とともに、ディプロマ・ポリシーに掲げた能力や素養を身につけるために必要なカリキュラムを構築する。また、すべての学生に根拠に基づく(エビデンスベース)思考力を身につけさせるため、基盤教育を充実させる。多彩な科目から、学生が学びを主体的に構築するために、学問分野・レベル・授業形態などを体系的に示す。

授業形態については、演習・ゼミや双方向型の授業を主体とする学生参画型対話型教育、フィールドワークも活用したプロジェクト型教育を取り入れ、学生の自学自修による、より深い学びを促進する。さらに、学生の「叡智、志、実行力」といった人間的力量を育むための正課および正課外のプログラムを提供し、学生同士や社会との多様なふれあいの中で、学生が主体的に学修し成長する環境を整備する。

学生に提供する科目およびプログラムは、以下の3つに大別される。

1.専門科目:
  • 学生の専門性を学術的にも実践的にも高めるカリキュラムを、各学部・大学院において構築する。
2.基盤教育・教養教育科目:
  • 大学において学問を学ぶために必須であり、知的職業に就いた場合にも必須の「アカデミック・ツール」を提供する「基盤教育」と、物事の本質を見極める洞察力を育み、専攻する分野以外の学問分野の考え方やものの見方を習得するための「教養教育」を全学生に提供する。
3.体験・実践型科目およびプログラム:
  • 留学、ボランティア、インターンシップ、リーダーシップ教育など、社会に学び社会に貢献する、実践的な機会を全学生に提供する。

 

アドミッション・ポリシー

入学前に身につけることを求める能力

本学を志望する者には、入学前に以下の能力・素養を身につけてもらいたい。

初等・中等教育段階では

  • 本学の教養教育および専門教育の基礎となる水準の知識・技能
  • 本学での学修に必要となる論理的思考力・判断力・表現力
  • これらを身につけるための主体性・協働性

また、本学の理念に沿った

  • 進取の精神に富んだ旺盛な知的好奇心とそれから導かれる独創性
  • 自主独立の精神と他者への共感を育む豊かな感性
  • 社会に貢献する強い意志を支える高い勉学意欲

これらを育んでおくことを期待したい。

入学前に学習しておくこと

本学で学ぶ者には、在学中および将来にわたって、深い教養を高い水準で身につけていく姿勢が求められる。したがって、文理を超えて幅広い教科・科目などを学習し、さらに、多様かつ深い学習経験を継続的に積みあげてもらいたい。世界の様々な地域で社会に貢献できる能力・素養の基礎を、入学前に培っていることを期待したい。

入学者選抜の方針

本学では、国内および世界のあらゆる地域から学生を迎え入れる。入学者選抜では、本学で学びたいという高い勉学意欲と知的好奇心、および入学時点で最低限必要となる水準の知識・技能の有無を確認する。さらに入学後の学修の基礎となる論理的思考力・判断力・表現力、および主体性・協働性を選抜において確認する。

評価方法の比重

本学は、入学者に、本学の教養教育および専門教育に耐えうる、最低限の知識を有していることを前提として入学者選抜を実施する。その上で、全学ならびに各学部の選抜の方針に基づいて、多様な学生を迎え入れるための多様な試験制度を設定する。たとえば、知識・技能、論理的思考力・判断力・表現力、および主体性・協働性のいくつかにおいて、優れた資質を備えている者、あるいはそれらを一定水準で満たし、かつ文学・芸術・スポーツなどの分野で際立った資質や独創性を備えている者を、入試制度ごとに一定の割合で迎え入れる。

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