国立劇場、17年から大規模改修へ 20年完成目指す

[ 2014年1月30日 19:35 ]

 歌舞伎や文楽など伝統芸能を上演する国立劇場(東京都千代田区)が、2017年から約3年かけて大規模改修されることが30日、分かった。開場から50年近く経過して老朽化が顕著なためで、東京五輪が開催される20年に完成予定。

 大劇場と小劇場を併せ持つ国立劇場は1966年にオープンし、校倉造りを模した外観で親しまれてきた。近年は雨漏りのほか排水や空調の不備が目立ってきたという。

 リニューアル後の劇場は今と同規模になる見込み。国立演芸場など近隣に分散している機能の集約も図るという。五輪で訪れる外国人向けに催しを開き、日本の伝統文化をアピールする考えだ。

 工事中も代替劇場を確保するなどして、公演は実施する方針という。国立劇場を運営する日本芸術文化振興会は「観客も出演者も快適に過ごせる施設を目指したい」としている。

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