浦井健治主演「アルジャーノンに花束を」8年ぶり再演“王子”成長見せる

[ 2014年1月30日 09:00 ]

主演ミュージカル「アルジャーノンに花束を」が8年ぶりに再演される浦井健治

 ミュージカル「アルジャーノンに花束を」が今秋、8年ぶりに再演されることが決まった。主演は2006年の初演と同じ浦井健治(32)。「この8年で学んだことをすべて注ぎ込むつもりでやっていきます」と意気込んでいる。

 米作家ダニエル・キイス(86)の名作小説が初のミュージカル化と話題を呼び、当時24歳の浦井が初主演。ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の演技とともに評価され、05年度の菊田一夫演劇賞を受賞した。

 浦井はその後、数々のミュージカルのほか、シェークスピアの歴史大作「ヘンリー六世」3部作のタイトルロールを演じたのをはじめ、劇団☆新感線「薔薇とサムライ」「ZIPANG PUNK」、野田秀樹氏(58)のNODA・MAP「MIWA」など人気劇団に客演。井上芳雄(34)山崎育三郎(28)とともにユニット「StarS」を組むなど“ミュージカル界の王子”に成長した。

 知的障害を持ち、脳外科手術を受けるチャーリィ・ゴードン役。「当時は無我夢中で、難役に挑みながら、演技も歌唱法も壁にぶち当たりながら、ゼロから作っていったのを覚えています。心身ともに大変な役でしたが、演じれば演じるほど、満たされた気持ちになっていきました。キャスト、スタッフが同じ方向を向いて作り上げていった初演。お客さまからも毎回毎回、熱い拍手と温かい眼差しを頂きながら、やっていたあの頃」と回顧。

 「皆さんに、この作品が持つメッセージが、そしてチャーリィ・ゴードンの優しさが、そっと届きますように」と期待している。 

 脚本・作詞・演出も初演と同じ荻田浩一氏。今年9~10月、東京公演は天王洲銀河劇場、大阪公演はサンケイホールブリーゼ。

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